アニーと雅良(2)
侍の少女を背負いながら、雅良は歩いていた
刀を鞘にしまい、右手に持っている
(刀ってやっぱ重いんだな)
あのままあそこにいても、また狙われるかもしれない
今は少しでも移動できる分は移動しよう
《ふあーあ。よく寝たぜ》
眠りに落ちていたアニーが目覚める
日も落ちかける頃
空は夕焼けに焼かれていた
「おはよう」
《おう!…なんだ、小娘も連れてたのか》
「あのままほっとく訳にはいかないだろ。命の恩人だし」
《この小娘に惚れたのか?》
「なんでそうなるんだよ!」
《なんだ違うのか》
「当たり前だ。アニーの方こそ嫉妬か?」
《……》
「おいおい、なんだよ…。なんか言えよ…」
《ふんっ》
(ええー!気まずいだろ!!)
《…。一応言っとくが、アンタの心の声もアタシには聞こえてるからな…》
「え!?」
《……》
「……」
沈黙
《ふんっ。アンタはアタシの宿主として大事だからな。迂闊なことして死んでもらっちゃ困るから警戒してるだけだ》
「お、おう…」
(嫉妬やん)
《……》
《で、これからどうするんだ?》
「取り敢えずは情報収集からだろうな」
《じゃあ図書館だな》
「なんだよそれ。なんでそんな事知ってんだよ」
《アンタの頭の中で得た知識だ。ちなみにアンタの頭の中はまさに図書館って感じで本が沢山ある。アタシはその本を読んで知識を得ている》
「俺の頭の中、図書館なのかよ」
《本を読むのは楽しい。図書館に行こう》
「なんだそれ。へんな寄生虫だな」
《うるさいな。お前だって実家の寄生虫だったじゃねえか》
「ちょ!!人の記憶覗くな!!」
《ふんっ》
そんな会話をしながら歩き続けていたが、日も落ちて辺りは薄暗い
「駄目だな、そろそろ限界だ」
歩き疲れてヘトヘトである
「今日はここで夜を明かすしかないかなぁ…」
《そうか。なら寝るといい。危険を察知したら知らせてやる》
「まじか。助かる」
《大事な宿主だからな》
「おう」
侍少女を下ろす
近くの木にもたれ掛かるように座る
「火でも起こせたらもっと安全なんかなぁー」
《小娘は霊術?とかで火を出してたが、アタシ達には無理そうだな》
「うーん。霊術や霊力。それに魔力か…。この娘からも聞きたい事沢山だな」
《そうだな…》
「んっ…!?ここは?」
少女が目を覚ます




