表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/11

スヴァルナはまた笑いたい

どうも、2話連続で出してみましたよ

なんかそうしたくなったんです。

ヘヘ




「アハハハ!!」




笑っていると、気分が良くなる。

みんなハッピーになる。

戦時中のオンボロ孤児院で私が偶然見つけたテクニックだ。


孤児院では主に戦争で親を失った孤児が集められ、兵士として徹底的に育てられる。

子供でも魔術は使える。故に戦力足り得るのだ。

そして、集められた子ども達も精力的に訓練に励む。親を人間に奪われた子供たちであったため、大半が燃え上がる復讐心を胸に抱え血気だっていた。

私と、私の一魔の友達を除いて。


「あーーーー!!!もう!!訓練訓練訓練!

意味わかんないよぉっ!!!気ぃ狂うよぉ!?!!!戦争の前に訓練に殺されちゃしょうがないってぇのにさぁ!!!」


「まぁまぁ…しょうがないよぉ。

そういう施設だし、ただ飯もお風呂もここでしかでないし…

…ほら!ここ乗り切って戦争で活躍すれば夢の上官ライフだよ!!」


「うぅ…あと何年かかんのさ…」


えらく消極的な態度を大っぴらにできたのは、

1人ではなく2人だったからだ。


お互い対人訓練で手を抜いているのを見抜き、その後即時接触し意気投合。あっという間に親友となった。それからというもの


「あ!今日のカレー、チーズのってるってぇ!」


「え!!マジ!?見せて見せて」


毎日馬鹿みたいな話題で馬鹿みたいに騒いでいた。

毎月配られる食事表に一喜一憂してるのは私たちだけだったろう。


「うわっ、デス死体転がしの外骨格のサラダあんじゃん…うわっ……うわっ…最悪だよ…」


「誰だろうねこの食べ方しようって思ったの」


「コレばかりは周りの連中も苦い顔するもんなぁ…」


「「…ふ」」


「「アハハハハ!!」」




私たちは2人とも捨て子だった。街の見回り隊に回収されたところを孤児院が引き取ったのだ。

私はその際教育はされたが、当時は心が荒みきっていたので、彼らの掲げる大義や歴史や倫理は話半分で真面目に受け止めてはいなかった。親友もそうだったらしい。

だからなんというか、周りと比べても明らかに私たちの周りはお気楽ムードであった。

要はやる気がなかった。

しんどい訓練も、わざわざ自分達と、ほとんど似たような種族を殺すモチベーションなどなかった。


「おい」


「「?」」


当然反感などは多かったが


「アァギブギブギブ!参った!!!悪かった!!」


「へっ!身体がちょっと大きくなったからって調子乗っちゃったかなぁ?威勢のいい雑魚犬!

ざぁこ♡」


「んふっ……」


主に親友が実力で全てねじ伏せた。

次第に私たちへの反感は減ったが、変態が増えた。


「キャはははっ♡」


「勘弁してよぉ〜…たまに私のところにもこういうの来るんだから」


「まぁまぁw」


「もー!」


「「アハハハ!」」


 




……最近は見なかった夢だ。

………楽しかったなぁ。


こんなくだらないことで騒いだの、思い出してみればこの時で最後ね…


戦争では、

名前のない親友も、変態達も…結局みんな兵士になった。兵士になって、血みどろの地獄で狂って死んだ。

私は取り残されてひとり。

それから言われてもないのに、人間を殺すことに周りより必死になって

こんなおばさんになるまでずっと友達と遊んだりなんて出来なかったのに



まさかかけっこなんて

疲れ果てて寝るなんて

まだ出来たんだ。私。


「アハハハハハ…はっ…あ…はっはは…」





「助けてぇ!!!」


「やめてください…息子だけは……どうか」

グチャ

「お前らは逃げ」

グチャ

「お母さ」

グチャ



地獄絵図。の中に入ってしまった感覚。どこか、そう。異世界に迷い込んだような。


「ハッ…あぁ…う……ひ…」



訓練がてら戦地近くの村の警護を、頼まれていた。



「キャア!!」

「いや…ヤダ…ぁ」

「アァアァアァ!」


グチャ


恐ろしくて物陰に2人で息を潜めた。


「…はっ……ひっ……あ…っ………」


「フー……フー………………」


………………………………………………………………】



………駄目だ。

全員殺してからじゃないと。

人間は。

私が身勝手に楽になることは許されない。

もう絶対に許さない。


受けた恐怖と悲しみの代償は種族をもって払わせる。

人間を一匹残らず絶滅させてからでないと、

私の新しい人生はまた動き出さない。

また大きな口をあけて笑えない

あの日から始まった私の戦争は、私にしか終わらせられない!



ピクっ


手足はギリギリ動かせる。

まだ…動ける。

……虫族…


「フー…フー」


ザッ…ザッ…


あの人間…体力の包丁を持ち出してた。

余所者と判断した場合、特殊個体のトリガーを起点に侵入者は排除するよう命令術式を脳に書き込んである。

あの服の血を見るにトリガーは発動してる。

おそらく全滅…

まぁ驚かない。私に勝ったのだから。

だが!

襲撃のために何体かは隠れ潜ませている。

その分ももし殺されているとしたら…

ここはもう賭けだ。

もし殺されていたらもう立て直しは不可能に近い。どういう訳かカラナマラに虫族の存在がバレてしまっている今、保身しながら新たに虫族を作る余裕はない。

頼む…一体でいい。



………………



村の惨状は酷いものだった。辺りが死体で埋め尽くされている。あの人間も大概化け物だ。

家の中…死んでいる…

駄目…なのかしら……


ドンっ… 


「…!」


あの家の2階からだ。

急いで向かう。

家の中に入り2階へ行き扉を開ける。


「…キュフっ…♡」


「ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ」


ある意味あの人間のおかげとも言えよう。

今までは長い年月が影響したのか少し腑抜けていたようだ。計画に綻びを生じさせたり、保身にばかり気を取られ、いらない思考をしたり、くだらないしがらみに気を取られすぎたり

何より、

私の心が

人間への恨み(想い)が

形骸化しかけていた。


「……ン゛っっっ!!!!」


ザシュっ…


カラナマラにやられた手を切り落とした。

まぁ肘から先が残っているから別にいい。

攻撃はできるし、義手で作業にも困らない。

必要なのは痛み。

2度と薄めないように。

コレは戒めだ。甘ったれた私への。

カラナマラにも私の腑抜けで迷惑をかけた。

彼への誠意もある。


もう隙は見せない。

もう隠れてコソコソはしない。

ただ私の恨み(想い)をぶつけるだけだ。

立ちはだかる障害は叩き潰す。


「キャハハハっ♡」


私は今なぜ笑っている?

今日思い出したことを忘れないためだ。

今日からはコレでいこう。


苦しくて、とても良い。

読んで頂きしてありがとうございまする。

親戚多いから葬式にちょこちょこ行って死慣れはしてるけど、

親の葬式はやっぱり泣くのかな。

もはやコレはその人その人の考え方の違いだからなんとも言えんし、実際その場に立ち会わないと自分の考え方なんて詳しくわからんし

結局わからんよな


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ