41話
「どこにお家つくる~?」
「ん~。 やっぱりここはドカンッとど真ん中かな。あの大きい岩山がある所に。」
「おお~。岩の上?上にたてる?」
「あぁ~、それもいいね。見晴らし台とか。」
島が見渡せそうだ。
「島暮しの人達は水はどうしているのですか?毎日運んで来ているのでしょうか?」
「うんっ、まとめて運んで来てるんだよー。」
「たくさん いっぱいっ。」
「でも大っきいお山がある島は、川や泉もあるよー。」
「あぁ、確かに水が零れ落ちてる島もあったね。」
「そうなのー。ドラゴン達がお山に雨を降らせてるからねー。」
「それは雨扱いなんです?」
ドラゴンも入れ物を持って水を運んで来て掛けているようだ。バシャバシャと豪快な雨もあったものだ。
さておき、早速建築に取り掛かる。先ずは設計を考える所からだ。
「これだけ広いと村位は入りそうだよね? どれ位の敷地にしようかなー。」
「半分以上が草原ですから、思い切って広く取りましょうよっ。」
「村どころか小さい街でも入ると思いますよ? 先ずは何を何処に造るかを考えて、広さを決めてはどうでしょうか。」
「そうだね。」
考えた結果、先ずは巨大な岩山の工事から始まった。中をくり抜いて空洞を造る。ここは貯蔵倉庫だ。幾つも部屋を作って色んな物が置けれるようにした。
岩山の上には展望台になる東屋を大小造る事にする。
とここでマナ具の裏技がっ。
「転移装置をまさかこんな形で使用するとは・・。」
「目から鱗ですね~。何で思いつかなかったんでしょう。」
「固定観念だよね。僕も始めは小さい<転移扉>でも作ろうかと思ってたくらいだよ。」
街々を繋いでると言ってよい転移のマナ具。生き物以外や一定の大きさ以内であれば送る事の出来る便利な道具。
これを水場や温泉に設置するとあら不思議っ。何時でも水や温泉が欲しいだけ取り寄せられるのだ!
と言う訳で、東屋の中に足湯場を作り、水も引いた。
亜族達の力を借りてせっせと造る。岩山に沿って横長に建てた大きい家を住まいにして、他にも4つ程造る予定だ。その4つは同時進行で別の場所で造ってもらっている。
そして11月になってから。
「う~ん、ここら辺かな。 “アウト・家1”」
「「っ!?」」
「「えぇ~~っ!?」」
家がドンッ!と目の前に出て来た。
「お家が出たーっ!」
「急に出たーっ!」
「どこから来たのぉ~っ?」
突然完成した家が出てきたらそれは驚く。
他の場所にもポンポン出していく。
「ここは何のお家ぃ?」
「ここは作業する為の建物だよ。」
「あのクルクル回ってる所とは違うのぉ?」
「うん。あそことはまた別の作業場だよ。」
「全部お仕事の家なのぉ?」
「まぁ僕たちは休憩所のつもりだけど、そうなるのかな?ずっと居る訳ではないからね。管理人は必要かなって。」
2つは加工する為の建物で、1つは宿泊所、もう1つは販売所だ。
他にも増えて、離れた場所にも点々と畑用の建物を建てた。
「それでも何も生産島にしなくてもとは思いますけどねぇ?」
と言うのは、家を造っている間に周りに果樹園と畑を色々造ったのだ。それでもまだまだ敷地は残っているので余裕だ。
そしてその為、収容したり加工する場がいるし、作業する人も必要になった。
その人員を募ったところ、エルフ族が2人と、鳥族の家族が一家族住込みで来て、他は通いで代わる代わる20人前後来てくれる事になった。
これでエナトたちが不在の間も何とかなるだろう。
クルクル回ってる所。は風車の事ですね。風がよく吹くのでピッタシ。
大きくて重い風車ではなく、そよ風でも回る軽くて小型のものが四方に4つ付いている形です。




