プロローグ
「せんせー、この間のテストの賞品はいつなんですかー?」
―――S組。
他のクラスとは違い、レベルもやることも少し違うその組。
一人の生徒が、担任教師であるカイトに質問をした。(先生久しぶりに登場)
―――先日行われた、学園内の定期テスト。
平均点が一番高かったクラス(全学年纏めて)には、賞品が与えられるのだった。
「んー? ああ、あれかぁ」
「あれって、旅行券じゃなかったですか?」
そんな言葉に食いつかないバカはいなくて。
「マジッスか!?」
「え、本当!?」
バカ×2(明楽と紫)は激しくリアクションをとった。
「言ってなかったけどお前等あさってからな!」
「唐突うううううぅううう!?」
岬のツッコミがそのクラスに響いた。
「やっぱお前、いいツッコミするよな」
「カイトせんせー、それは僕の言った言葉の真似ですかー」
ふわりと笑った紫に、カイトはまあ、と答えた。
「ってことで! 明後日、1−Sは田舎へ修学旅行な! 温泉も在るらしいぞ。……混浴だけど」
ぼそりと言った最後の言葉に、紫はこんよくって何、と呟く。
「っど、どうするんすか!?」
「五月蝿い! 俺だって反対したんだよ! でもなあ、権力には逆らえないんだよ!!」
叫ぶ生徒たちに、カイトも負け時と叫ぶ。
「ねぇ翠。こんよくってなに?」
「んぁ? ……男女混合入浴、だと思う」
紫の言葉に、少し考えてからしっかりと答える翠。
へええ、と言った紫はおそらく、意味がまだわかっていないのだろう。
「つまりアレだ、全員で風呂に入れる的な」
「おお、なるほど!」
余計な言葉をみごとに省いて言った翠に、紫が頷く。
「ってか今の、小学生に言うようだよね!?」
「解りやすいようにしたらたまたまこうなっただけだ」
必死に言った岬に対し、どこ吹く風で言ってのけた翠。
「“しょうがくせい”……」
ぼそりと呟いた紫に、翠が反応する。
「もしかして……、知らない、か?」
「え? ああ、いや。知ってるけど……」
慌てない紫の様子に、そうかと翠が答えた。
(ふふ……一応、ね)
(やっぱり、彼は鋭いから気をつけなきゃな……)
(……っていうかあれ、露天風呂って大きいお風呂の事だよね?)
お久しぶりです……! 九条です。
岬「ちなみにあれだから、露天風呂は大きい風呂じゃないから!」
みなさーん! 露天風呂は野天風呂とも言われている、野外にあるお風呂ですよー!
紫「え、マジで?」




