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●嫌わないで
「ねぇ、昨日夢見た?」
あのこっぴどく恥ずかしい夢。
「え…?っと…」
「見たんだね」
なにもかも見通すリアの目。
嘘はつけない。
俺は目を背け、それから話し始めた。
「っ、わかった…、なら言います…」
そして、姫様に伝えた。
ホークがドゥ=ラッセに犯された事を。
「…はずかしい…」
消え入りそうな声で顔を手で隠した。
「そんなことが…」
「い、いや俺は別に姫様が一番です!」
「む」
「?」
「また忘れてる。姫様じゃない、リア。」
「はいはい、リア」
今は身分もなにもかも一緒。
只の学生。
だから、今だけでも、嫌わないで。
ずっとずっと、君を愛させて。




