41.勉強の神様は人見知り
なんとなく、神様みたいに思えた。
◎作品タイトル
勉強の神様は人見知り
◎作者
京夜 様
◎ジャンル
現実世界〔恋愛〕
◎あらすじ
勉強よりも運動が得意な如月まどか、ピカピカの高校一年生、陸上部所属。彼女はとあるきっかけから医者になる決意をした。成績を上げるにはどうすればいいか……悩む彼女が出会ったのがクラスメイトの一柳誠だった。メガネで無口、勉強は得意だけど人付き合いが苦手、大人しくて存在感の乏しい誠をまどかは「勉強の神様」だと勝手に思い込み、教えを乞うことになる。誠が教える勉強方法で成績を上げていくまどか。一方、まどかと接することで人見知りが徐々に直っていく誠。これは、そんな鈍い二人の春風のような青春とほのかな恋の物語です。
◎タグ
R15スクールラブ 日常 青春 勉強 学園 美少女 恋愛 ほのぼの 現代 ハッピーエンド らぶらぶ 涙 家族 学校
◎個人的オススメ度
☆7
◎レビュー・感想
とあるきっかけで医学部を目指しはじめた主人公。彼女が勉強の神様の導きで成績をあげて行き、大学に合格するまでの物語。なろうによくあるファンタジーではなく、落ち着いた恋愛系のお話です。ヒューマンドラマっぽくもあります。勉強の神様である彼はやや独特ですが、そのほかの登場人物はよくいるような普通の人で、主人公が勉強を始める理由もありふれている物です。
確かに勉強が得意で趣味であることは特別だと思います。しかしそれ以外の出来事や人物が普通であることで、物語全体がどっしりと重厚で、また年代が高校ということによってしっとりと青春の香りのするお話となっています。ファンタジーの軽さに食傷気味の方は是非読んでみてください。
主人公も特別な力を持たないので、結局のところ自分の努力によってのみ道は拓かれていくというのがよくわかります。先導してくれる人がいたとしても、その道は自分の足で歩いて行くほかはないのです。主人公は確かに圧倒的に優秀な先導者を得られましたが、それによって自らの何かが変わるわけではなくて成長のための経験値獲得は自らの手で行う必要があるのです。
高校の時にこの作品を読みたかったなと少し思います。勉強の方法や意味、それで得られる成果など、学校であまり教わることのない知識が得られます。当時に読んでいればもう少し勉強に力が入ったかもしれませんし、力の入れ方入れ所も上手くできたのかなと。
作品自体30万文字弱なので読むのにそこまで時間はかかりません。前半は勉強に関しての話が多く、後半になるに連れ恋愛系の話が増えてきます。基本の勉強受験の話からは逸れないので安心してください。また、恋愛系の内容もそれはそれとして青春していて面白いです。落ち着いた現代物の作品をどうぞ。大学入学後の話も投稿されています。なろうでは規約に引っ掛かったみたいなのでミッドナイトで掲載されています。そちらも面白いのでどうぞ。URLは作品のあとがきに載っているのでそちらから。
◎作品傾向
シリアス☆3
戦闘傾向☆1
恋愛傾向☆9
チート性☆5
◎作品情報
完結済長編
文字数 286,305文字
ブックマーク 5,373件
総合評価 16,087pt
初掲載日 2011年 04月20日
作品URL
https://ncode.syosetu.com/n6171s/