09−1.プールを満喫(誠&光梨ペア)誠視点(内部時間2035年8/1)
大変お待たせいたしました。続きですが、短めです。
俺たち4人は今、近くの市民プールに来ていた。理由? そんなもの、服と一緒に脱いだ。
・・・まあ、冗談は置いといて。
「冷たっ・・・」
「そうか? ・・・まあ、そのうち慣れるだろ。」
「うん。」
俺はプールに入ったが、冷たいのが少し苦手な光梨は少し手を入れてすぐに出した。
だが約2分後、魔力を全身に流して入ればいいと気づき試したら入れたのでそのまま入った。
「・・・丁度いいよ。それにしても、よくこんな方法思いついたね?」
「液状化した魔力と血液を混ぜればもしかしたら、って思ったんだ。案の定うまくいったが、やりすぎれば貧血になるぞ。」
そう、身体には魔力が液状化したものが心臓から全身へと巡っている。血液も同じく心臓から巡っていくため、血液と魔力は自然と親和性が高い。その血液と液状化魔力の比率を1:1から1:1.25にすれば、血が薄まる代わりに全身への巡りが良くなる。そう考えた。その結果、
そして術を解いた光梨が、思いっきり抱きついてきた。
「・・・ふふっ、ありがとね。」
「・・・みんな見てるから離れてくれ。」
俺はそう言い引き剥がそうとするが、光梨はいつの間にか身につけた力で更にくっついて来た。
「周りの人の視線が痛いんだが?」
「・・・愛情表現をするのに、場所や人気は関係ないでしょ?」
「まぁ、そうなんだが・・・恥ずいんだよ。」
「・・・ふふっ、恥ずかしがってる誠も可愛くて好き。大好き。」
―――チュッ・・・
終いには、頬にキスしてきた。その所為で俺は、硬直した。
「・・・・・・ぁ・・・」
「えへへ、大・成・功!!」
―――ペシッ・・・
「ぁいたっ、何するの!!」
「今日は(光梨から)添い寝禁止。」
「ふぇ!? ・・・非道い!!」
そう言ってプールから上がろうとした光梨の手を取り俺の方へと引っ張った。
「え? きゃあっ!?」
「・・・ふっ、仕返しだ。」
そしてそのまま後ろから抱きしめた。
「ひゃっ!? え? な、何するの!?」
必死にもがく光梨を見ると、いじくり倒したくなった。
「悪い子だな。そんな光梨には、お仕置きだ。」
俺は光梨の耳元で「ふぅ〜」っと息を吐き、囁いた。すると・・・
「・・・や、やめ・・・、みみは、よわいのぉ・・・」
光梨は首まで真っ赤にしてイヤイヤと首を振ったが、されるがままみっちり1分いじくり回されてから開放された。
「・・・遊びすぎた、ごめん。」
「ううん、大丈夫。・・・じゃあ、泳ごうか。」
「そうだな。行こう。」
そう言って俺は光梨の手を握った。光梨は、少し驚いた後に少し目を細め、恋人繋ぎで握り返してくれた。