第1話 わぁ! びっくりした!
ある日、頭の上にかみなりが落ちて奇跡的に大丈夫だったおっとりとしたのんびり屋さんの小さなロボットチルドレンのみちしるべ。
わぁ! びっくりした!
ある日、天気の悪い日に、いつものようにみんなと一緒に森を育てるお仕事をしていたおっとりとしているのんびり屋さんの小さなロボットチルドレンのみちしるべの頭の上に、ごろごろ! ととっても大きな音がしたと思うと、空が眩しく光って、そのままかみなりがまっすぐに落ちてきました。
ばちばち! と音がして、みんな「わぁ!」といって、飛び上がるみたいにして、とってもびっくりしました。
もちろん一番びっくりしたのは、いきなり頭の上にかみなりが落ちてきたみちしるべでした。
みちしるべの着ていたお気に入りの黄色のコートや小さな手に持っていたお仕事道具のスコップは少し焦げてしまったし、心も体もびりびりしたけど、でもなぜかみちしるべは奇跡的に無事でした。
お仕事をしていたみんなはすぐにぽけっとした顔をしている、みちしるべのところに集まってきて、「大丈夫?」と言って、とっても心配してくれました。
そんなみんなにみちしるべは「大丈夫。なんともないよ」とにっこりと笑って、元気に両手を動かしながら、言いました。
その日からお天気の悪い日のお仕事はやめることになりました。
頭の上にかみなりが落ちた日から、みちしるべは大丈夫だったのですけど、『少し変わってしまったこと』がありました。
大きな瞳の色がかたっぽだけ、青色から金色に変わってしまいました。(青色と金色の左右で違う色の瞳になってしまいました)
それにぴょんと頭のてっぺんあたりの髪の毛が少しだけくせっ毛みたいにして跳ねるようになりました。
そして、みちしるべは『なんだかとってもいろんなことをすごくたくさん考えることができる』ようになりました。
お仕事をしているときに思いついたことをみんなにお話しして、その新しいやりかたでみんなでお仕事をしたり、(とってもお仕事が楽になったりしました)小さなロボットチルドレンの村でみんなでお話をしているときに、こんなことをみんなでやってみたらどうかなって言って、みんなで実際にやってみて、(とっても暮らしが楽になりました)とっても喜んでもらったりしました。
そんなことをしていると、だんだんとみちしるべは小さなロボットチルドレンの村のみんなからとっても慕われるようになりました。
みんなが喜んでくれることはとっても嬉しかったのですけど、みちしるべには『ある悩み』がありました。(頭の上にかみなりが落ちるまで、みちしるべは毎日楽しいことばっかりで、悩んだことなんて一度もありませんでした)
かみなりが落ちた日から、なんだかとってもいろんなことをたくさん考えることができるようになって、いろんなことをずっと考えてしまって、『とっても怖いこと』を考えてしまうことがありました。(怖くて夜にうまく眠れない日もありました)
小さなロボットチルドレンのみんなにそのことをお話ししても誰もみちしるべの言っている『とっても怖いこと』をわかってくれる小さなロボットチルドレンはいませんでした。
だから、みちしるべはとっても、とっても、ずっと大好きな小さなロボットチルドレンのみんなと一緒にいるのに、『心はずっと、ひとりぼっち』でした。
いつも楽しそうにみんなと一緒に笑っていたけど、たまに一人で隠れて泣いてしまうこともありました。




