第11話 ゾンビウェーブ
さて、牢屋のある部屋から移動しました。
さっそく床に死にかけの刑事さんがいますねぇ。
首に歯型らしき傷があるので、たぶんゾンビに噛まれたんだと思います。
出血量が多すぎるので致命傷ですね。
さすがにもう助かりません。
まあ、軽傷でも助からないことには変わりませんが。
刑事さん、大丈夫ですか。
起きてください。
目を開けて僕と話しましょう。
「お、まえ……は、チョイス……か? 脱走……した、のか」
実はそうなんですよね。
外が騒がしくなってきたので、皆さんを助けるために飛び出しました。
何かお手伝いすることはありますか?
「妻と娘が、署内にいる……んだ。どこか、安全な場所に――」
あっ、すみません。
間違って撃っちゃいました。
刑事さんの頭に穴が開いてしまいましたねぇ。
これは即死です。
遺言も聞き取れなかったので無効ですかね。
気を取り直して遺品を貰いましょうか。
刑事さんは拳銃とショットガンを持ってました。
拳銃はリボルバー式ですね。
ウエスタンのカウボーイが使ってるようなタイプです。
弾は確認しないでおきましょう。
残りの数が分かると、無限弾にできなくなってしまいます。
それと、このリボルバーには聖なる力が込められた銀の弾丸が入っていることにします。
一度も弾を見ていないのだからありえますよね。
そう思い込むことで現実にするのです。
きっとヴァンパイアにも通じる力が宿るはずですよ。
さっきの個体がまだ生きてるはずなので、再会したら撃ってみますね。
ショットガンはポンプアクションですね。
警察が正式採用しているタイプだと思います。
連射性はそれほど高くありませんが威力十分な頼もしい武器です。
やっぱりゾンビ退治はショットガンですよね。
警棒もありますが、これはいらないので捨てておきましょう。
おっと、そんなことをしているうちに扉からゾンビが押し寄せてきました。
ここは逃げるべきかもしれませんが、幸いにも銃の弾は無限です。
景気付けに戦ってみましょうか。
まずは先頭のゾンビの足下を狙います。
彼らを転倒させると、後続が躓いて前進できなくなります。
狭い扉ともなると尚更ですねぇ。
あとは倒れたゾンビの頭を撃つだけです。
残弾数を気にしないと楽ですね。
はい、そんなわけでおよそ二十体のゾンビを全滅させました。
彼らの開けた扉を使いたいですがやめておきます。
ゾンビを踏み付けて移動するほど豪胆ではありませんのでね。
途中で死んだふりをしたゾンビに噛み付かれる恐れだって考えられます。
というか、その展開が頭を過ぎった時点で発生する確率が一気に高まりました。
これは非常に危険です。
慌てず騒がず、別ルートで移動しましょう。




