↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
73/125

The later story16

木の根


「ここ?」


「そうです」


「へぇ~」

「大きな木」


「樹齢何年でしたっけ?」


「1000年ぐらいだろ」

「俺も詳しくねぇよ」


「そうなの…」

「コレだけ大きければ、上から落ちたら助からないわね」


「…」


「どうかしたの?」


「いえ…」

(助かった人が真横に居ます…)


「じゃ、会いに行きましょ」

「木に」



木の穴


「本当に広いわね-」


「ちょ、ちょっと、AWさん」


「何?」


「隠れてた方が」


「どうして?」


「邪魔って言うか…」

「迷惑になるかと…」


「あ-、なるほどね」

「解ったわ」

「入り口で待ちましょ」


「はい」



「…帰ったぞ」


「何しに来たの?」

「向こうに行ってくれる?」



(可愛い声じゃない)


ヒソヒソ


(アハハ…)



「出てこいよ」


「出て行って!!」


「…木」


「どうでも良いんでしょ!?」

「私なんて…」


「…そんなはずねぇだろ」

「だから戻ってきた」


「…」


「…悪かった」


「…フン」

「アンタが謝るなんて…、ね」


「俺が悪ぃんだから、俺が謝る」


「…私も悪かったわよ」

「ゴメンなさい」


「…」


「…何よ」


「…驚いた」


「何が?」


「テメェが謝るとは…」


「わ、私だって謝るわよ!!」


「クックック…」


「わ、笑い出さないでよね!気色悪い!!」


「何だと?」

「もう一回言ってみろ」


「…何よ」


「お仕置き」


「きゃぁあああああああ!!」



(…マズくない?)


ヒソヒソ


(マズいですね)


ヒソヒソ


「行くわよ」


「え!?」


「早く!!」


「は、はい!!」




「待ちなさぁ----い!!」

「××は20才を過ぎて…か…ら…?」


「あ?何を勘違いしてんだ?」


「あれ?」


「や-め-てぇ-!くすぐったい--!!」


「…ロリコン」


「違ぇよ!!」


「コチョコチョって…」


「アハハハハハハ!!」


「…「お仕置き」って、それ?」


「そうだが?」


コチョコチョコチョ


「アハハハハハッヒッヒヒヒッッヒイヒ!!」


「…」


コチョコチョコチョコチョコチョ


「ヒッッッヒヒヒヒヒヒ!ゲホッ…!ゲホッ…!!」


「止めた方が良くない?」

「咽せてるし」


「ん-」


ピタッ


「ケホッ…、ケホッ…」

「何ふるのほぉ…」


(呂律が回ってない…)


「大体、アンタふぁ…」


コチョコチョコチョコチョコチョ


「アヒャヒャヒャッハッハッヒャヒャヒャ!!」


コチョコチョコチョ


「ヒャァ…、ゲホッ」


ピタッ


「わたひが悪ったふぁらぁ…」

「へも、あんふぁも…」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョ


「アハハッハアハッッッッハッハハハ!!」

「アヒハイヒヒヒヒヒヒ!!」


「…」


ピタッ


「ごめんなふぁい…」

「わたひがわるふぁっふぁかひゃ…」


コチョコチョコチョコチョ


「アハハッハハッハハハ!!」

「イヒッ!アハハハッッ!」


「鬼か」


「鬼畜だ」


「なるほど…」


ピタッ


「ヒィ…、ヒィ…」


「お仕置き終了」


「鬼畜外道ね」

「こんな小さな女の子で遊ぶなんて」


「俺は謝ったし」


(まだ根に持ってるわね、コイツ)


「ん?秋雨は?」


「そこで失神してるわ」


「何で!?」


「倒れる瞬間に「天鹿和さんがロリコンに…」って言ってたわね」

「アナタでも、そんな趣味はないと思ってた上に、その場面を見たからでしょ」


「コイツの中での俺は何なんだ」


「「先輩」ランクから「ロリコン」ランクまで下がったんじゃない?」


「…チッ」

「とんだ誤解だな」


「こんな小さな女の子をコチョコチョして遊んでる奴に反論権が有ると思わないでよね」


「…俺は変態か」


「うん」


「即答かよ」


「見てみなさいよ」

「この子、息切れしながら倒れてるじゃない」

「私だったら犯…」


「その先はNGワ-ドだ」


「…そうね」


「別に、ちっとぐらいは楽にして良いだろ」

「いつ死ぬか解らねぇ身だ」


「…え」


「自分自身の事だ」

「解ってる」


「…そうなのね」


「テメェも面白ェ仮説を立てやがったな」

「99%正解だ」

「だが、100%じゃねぇ」

「よって、不正解」


「残り1%は?」

「その1%が答えなんでしょ?」


「俺に常識を当てはめた事が駄目だ」

「水?水と俺を一緒にすんな」


「聞いてたのね」


「盗み聞きは得意なんだよ」


「…でも、間違ってはないはずよ」


「ああ、そうだな」

「だが、今すぐじゃない」

「数億年後ぐらいかもな」


「…確証は?」


「無い」

「ただ、俺が感じるからだ」

「そう感じるから死なねぇ」


「何?それ」

「理論もクソもないわね」


「その「理論もクソもない」野郎にフルボッコにされたのは誰だ?」


「…アレは」


「俺じゃねぇ俺」

「だが、俺だ」

「常識っつ-、何も測れねぇモンで俺を測れると思うなよ」

「俺を測れるのは俺だけだ」


「…臭」


「あぁ?」


「何でも無いわよ」

「でも、良いのかしら?」


「何が?」


「いつ死ぬか解らないのに」

「この子を悲しませる様な行動を取って」


「…何が言いたい?」


「深い絆は深い傷となるわ」

「それも…、真っ黒に」

「だから…」


「「関わりを切れ」ってか?」


「…ええ」


「それは昔の俺の考えだな」

「俺は…、もう、そんなに愚かじゃねぇよ」

「バカ共が…、俺と表を変えやがったからなァ」


「…「表」?」


「テメェを斬り刻んだ奴」


「…あ-、なるほどね」


「…俺は生きて行ってやるよ」

「コイツと一緒にな」


「後悔は?」


「しねぇ」

「「後悔」するような人生なら歩んだ」

「コレからは「幸福」の人生を歩んでやる」


「…頑張ってね」


「テメェに言われるまでもねぇ」

「当たり前だ、馬鹿野郎」

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。