学力検査1
秋雨達の日常の小話
WG学園、生徒会室
「学力検査…、ですか」
「そう、学力検査」
「知らないかい?秋雨君」
「知ってるんですか?岩角さん」
「1年に1度、学力を測る検査が有ってね」
「戦闘だけでなく、普通の学力も検査しなくちゃね」
「まぁ、要するにテストだよ」
「勉強してないんですけど…」
「それは心配ないよ」
「今日から任務を停止して、特別講師が1週間でミッチリ教えてくれるから」
「誰なんですか?」
「毎年、年によって違うんだ」
「今年は誰だろうねぇ」
「…順位も付くのよ?」
「…会長は何位でした?」
「2位」
「凄いですね!!」
「岩角さんは?」
「俺は26位」
「って事は、鬼怒さんが1位?」
「俺は5位だ」
「え?」
「そこの春白が1位だよ」
「えぇ!?」
「意外でしょ?」
「はい…、かなり」
「私も勉学と計算しか取り柄がないからね-!!」
「1位ぐらい取らなきゃ!!」
「会長と春白さんの差って…?」
「60点ぐらいよ」
「私が500点満点中、420点で春白ちゃんが480点」
「凄いですね…」
「ちなみに、風紀委員長の白刃之君は9位で副委員長の鏡燕君は8位、治療委員長の椿姫さんは6位よ」
「皆、結構、頭は良いのよ」
「骸瀧さんは?」
「確か…、149位ぐらいじゃなかったかしら?」
(ガクンと下がったな…)
「それでも凄い方だ」
「全校生徒は1000人以上だからな」
「春白さんは、その1000人以上の中の1位ですか…」
「フフ-ン!凄いでしょ!!」
得意げな春白
「…鬼怒先輩?」
「何だ?春白」
「鬼怒先輩は…、頭の良いお嫁さんとカッコイイお嫁さん、どちらが好みですか?」
「頭の良い方だな」
「俺は料理は出来るが家計簿などの作業が得意じゃないんだ」
グッ!!
(春白さん…、もの凄く嬉しそうなガッツポ-ズだな…)
キ-ン、コ-ン、カ-ン、コ-ン
「チャイム?」
「今日から授業だからね」
「秋雨君の教室は1組だよ」
「い、急がないと!!」
「行ってきます!!」
「いってらしゃ-い」
ダダダダダダ…
走っていく秋雨
「…今年の学力検査は誰が1位だろうな?」
「無論!私です!!」
「私かもよ?」
バチッバチバチッ…!!
(ああ…、激しい学力検査が始まる…)
学習室、1組
バタン
「ふぅ…、間に合った」
「秋雨-!来いよ!!」
「竜山!!」
竜山の隣に座る秋雨
「お前の1組?」
「ああ、そうだ」
「GLは3組で七糸さんは2組らしいぞ」
「そうなんだ…」
「は-い、静かに-」
「あ、先生が来た」
ガララララ
「数学の授業を始めます」
「金田さん!?」
「はい、数学特別教師の金田です」
「よろしくね-」
「金田さん…、勉強できるんだ…」
授業開始
「はい、このxに12を代入して--」
(普通に授業が出来てる…)
「え-と、1348+3208は…」
言葉に詰まる金田
「…何だっけ?」
カリカリ…
次々と黒板に式を書いていく
「…そうだ!!」
カリッ…
金田が数字の次に「円」を書く
「はい、4556円ね-」
(早ッ!!)
「次は…」
「このy=32x+23だから…」
「ぐぅ…」
「あれ?竜山?」
「むぅ…」
「…寝てる」
「ん?どうしたの?秋雨君」
「え?いや…、別に…」
「あれ?寝てるじゃん、竜山君」
(見つかった…)
パァン!!
教室内に響く、1発の銃声
「…え?」
「はい、次の式ね-」
「た、竜山ぁああああああああ!!」
キ-ン、コ-ン、カ-ン、コ-ン…
「はい、お疲れ様-」
「寝ちゃ駄目だよ-」
「死ぬかと思ったよ-」
「頭に見事な刈り込みが入ってるけど?」
「弾丸が直撃しなかっただけでも、良しとするさ…」
「…そうか」
「はい!今日の授業は終り!!」
「寮に帰って復習するんだよ-!!」
「は-い!!」
ゾロゾロと帰って行く生徒達
「俺達も帰るか…」
「あ!その前に…」
「?」
「火衣良ちゃんと美海ちゃんが小学部って事で授業を受けてるらしいぞ」
「見に行こうぜ」
「お、おう」
小学部
「はい、次は計算よ」
「お-、先生はネオンさんか」
「ス-ツ姿も良いな…」
「何処に目を付けてるんだよ…」
「生徒は…、火衣良ちゃんと美海ちゃん」
「それと…、メタルさん?」
「俺達と同じ見学だろ?」
「そ、そうだな!!」
「は-い、じゃぁメタル君!」
「12+21は?」
「29だ!!」
「33ね-」
「…マジか」
「え?何?本気なの?メタルさん」
「ああ、アイツは本気だ」
「ガルスさん!」
「本当に…!?」
「…昔、依頼で学校に潜入する必要があったんだ」
「その時に受かったのは俺と金田だけ」
「問題は依頼主の手配で小学生レベルだったんだが…」
「…メタルさんって」
「ああ、馬鹿だ」
「…そうですか」
「だから小学部で授業を受けさせている」
「本人が疑問を持ってないのが幸いだ」
「メタルさんって強いのにアレですよね?」
「金田さんは頭、良いのに…」
「ん?金田もメタルと同じだぞ」
「ただし、計算問題で「円」が付く物は必ず出来るがな」
「確か…、50桁ぐらいの暗算が可能だったか」
「もう、それ人の頭脳じゃないですよ」
「そうは言っても、俺も数学と英語は得意じゃない」
「国語と理科と社会が得意だな」
「オキナさん達やイトウさんは?」
「オキナはメタル並みのアレだが、アオシもアメ-ルも頭は良い方だ」
「イトウさんに関しては…、言うな」
「…すいません」
「さて、お前達も予習してこい」
「学力検査で再会には罰が有るらしいぞ」
「え!?」
「早く勉強するんだな」
小さく笑うガルス
「か、帰ろう!竜山!!」
「お、おう!!」
ダダダダダダ!!
走って帰っていく秋雨と竜山
「…メタルも頑張ってるし」
「少しぐらいは学習できてるだろう…」
「メタル君…、コレは解るでしょ?」
「1+1は?」
「3だ!!」
「…やっぱり馬鹿か」
読んでいただきありがとうございました




