──全体あらすじ──
二十歳で父を失った歩実は、遺品整理で不思議な手帳を発見する。
その手帳は、父が若い頃に使っていた物であるはずなのに、なぜかラインのIDが書かれていた。
居ても立っても居られなくなった歩実は真相を解明する為、京都にある永久伊光という名前の小さなレストランを訪れる。
そのレストランは、平安、戦国、幕末、太平洋戦争、現代、未来、と様々な人たちが時代を越えて集まる不思議なお店だった。
その日歩実は、店主の大将、従業員の少女・悦子、坂本龍馬、織田信長、未来人・結斗と出会う。
そして結斗から、手帳に書かれたラインIDの秘密と、交通事故で亡くなった父親の真相を聞かされ、さらに過去へ戻って父親を救出できる可能性があることを告げられる。
歩実は父親を救出するため京都に滞在することを決意し、レストランでパティシエとして働くこととなった。
新人パティシエとしてお菓子作りに奮闘する日々を送る中、レストランに歴史上人物が訪れることができる理由と、レストランの出入口である扉の謎が解明していく。
レストランの扉は、開けた者の住む時代へ繋がるタイムスリップの扉だった。
そんな扉を太平洋戦争の時代に住む少女・悦子が開けた時、外で空襲警報が鳴った。
店を飛び出し、自宅へと走る悦子と、追いかける歩実たち。
空襲で自宅が燃えたが、織田信長の機転で火事から弟を救うことに成功する。
その後、清少納言や紫式部と出会い、歴史を改変してしまうとタイムスリップの扉が使えなくなってしまうことが判明する。
人の記録や伝承が変わらなければ歴史改変とはならないことを知った歩実たち一同は、レストラン常連客である坂本龍馬を暗殺から救うため、近江屋事件を偽装して人の記録を変えずに坂本龍馬の命を救うことに成功する。
近江屋事件で坂本龍馬とともに生き残った中岡慎太郎、山田藤吉は現代で暮らすようになり、山田藤吉はレストランで働くこととなった。
その後暫くして、歩実がレストランに来てもうすぐ一年になろうという時、レストランに謎の老婆が訪れる。
老婆の正体は、戦時中の少女・悦子の年老いた姿だった。
そんな老婆の悦子から、今は改装してレストランを営業しているこの建物は、建築時期を歴史より一年遅らせたことを告げられる。
建築が一年遅れたことにより現代とレストランの時空が一年ずれ、歩実は交通事故で亡くなった父親を救うことができることに気付く。
そして坂本龍馬、山田藤吉とともに事故現場を訪れ、無事に父親を救出することに成功する。
最後に結斗、老婆の悦子が結婚式を挙げ、この物語りは終わる。




