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第14話「靴でも舐めてこようかなぁ」

光が収まると俺たちは商会のなかにいた。

ホールのような場所の奥には美しいガラステーブルやアバンギャルドな雰囲気の漆喰の切り株椅子がありそこに案内された。


「待っててな今茶出すさかいに。」

アルスはそう言うとアベルを連れて奥に引っ込んだ。


「しかし...急に決めちまって悪かったな、みんな。」


「いいんだ。あの人に気に入られれば絶対損は無いから。すごい人なんだよああ見えて。」


俺が皆の方を見て謝るとマカフィーがそう言った。


「ダイゴが料理の技術がすごい事が伝われば上手くビジネスになるでしょうし、彼に店を出す手伝いをしてもらえるかもしれませんね。」


「まじか!よし!靴でも舐めてこようかなぁ。」


「ブフッ。」


俺がハルートに載せられてバカを言ってるとアベルがお盆を持ってこちらへ戻ってきた。


「主人はちょっと電話を取っているので少々こちらでお待ちください。」


「あら、忙しいのにこちらこそ俺たちなんかに構ってもらってすみません。」


「ふふっ。いいんです。むしろこちらが助けていただく立場なのでお待たせして待ってすみません。もう間もなく戻ると思いますので特性のダージリアティーをお飲みになってくつろいでくださいね。」

アベルが俺たちに笑いかける。

可憐で美しいのに少しだけハスキーな声をした不思議な雰囲気の女の子だなぁ。


シャルは彼女を見て小声でなにか囁いた。

耳をすませて聞くと俺はちょっと気まずくなった。


(あ、アンタ血の匂い強いぞ。よかったらあんたも座りな。無理しなくていいから。俺強めの薬もってるから辛い時は言えよ。俺もかなり重い方なんだ。)


(...ありがとうございます。実は御手洗に行きたくて...。上手く誤魔化していただけたらうれしいです。で会ったばかりなのにこんな事お願いしてすみません。)


シャルは突然立ち上がった。

「あー!俺小便してぇ!すまんね!アベルっていったっけ?案内してくれるか?」


「ええ、こちらです。」

アベルはシャルにだけ分かるように会釈をしながら彼女を化粧室へと案内した。


女の子って大変だなぁ。


「ハルート。この椅子ってかなりセンス良くない?」

気まずくなったので文化フェチの知識箱に全然違う話題を投げかけてみる。

すると面白いほど反応が良かった。


「ええ、おっしゃる通りです。こちらはルコニア原産のマルゴデアの木を使ったものだと思われますがそもそもマルゴデアは加工向きでは無くこの丁寧な作りからかなりのこだわりを感じます。」


「へ...へぇ...。この木自体もめずらしいのか?」


「はい...ルコニア地方のしか育つことのない特殊な樹木なのですがルコニアでもマナの高い深い山間部で尚且つ火山側からは遠い場所飲みで生息するものです。また通常の色は白いのですがこちらは茶色みがかってたり黄色くなっているでしょう?これは特定の気候が続いた時にだけ変化するもので...。」


マシンガンの如く飛び出す知識に面白いと思いながらもだんだんと興味のアンテナが薄れてきた。


「通常この手の樹木は伐採できる数が法律で定められていて...。」


あぁ...まだ続くのかしら自分で聞いといてなんだけどオタクってのは外側から見たらこう見えるんかい?

俺も料理の話する時は気をつけよう。

口臭とかワキガとかに似てるよね、こういうのってさ。


「偉いすんません。取引先から電話来てもうて対応してたんで遅なってしまいました。」


ちょうどいいところにアルスが戻ってきてハルートの知識アラームは止まった。


「あれ?騎士の女の子とうちのアベルがおらんけど。」


「あぁ、お花摘みに行きましたよ。」


「おぉ!そうかそうか!ちょうどええな。

んじゃすまんけど先に始めさせてもらってもええですか?」


お花摘みってこの世界でも通じるんだというのはさておきアルスは俺の隣に腰掛けた。


彼からは男らしいアンバーな感じの香水の香りがした。

シダーとかムスクとかサンダルウッドとかそんな感じの。

うわーしごできって感じでかっけーな。


「それでこの資料を見てほしいんやけど。」

と言って彼はどこからともなくこの世界でのiPad的なやつを取り出してスライドさせた。


そこに書かれていたのはグレイスランドの奥地にあるダンジョンの資料だった。


「おぉ...これはスノードラゴンが住むって書いてあるな。」


「おぉ!それは珍しい。かつて勇者レオが賢者メトロとの初めての冒険で討伐したとされる巨竜の魔物ですね。」


「そうなんよ。俺も歴史書でしか見たことなくてびっくりしたわ。

この洞窟の依頼書はなとあるツテから特別に入手し禁足地での依頼やねん。でそういう所には珍しい遺物が沢山湧くやんか?

でもさすがに一人でスノードラゴンは相手でけへんさかいに手を焼いてて困ってたところなんよ。しかもこれ国からも特定の冒険者のみに討伐依頼として出してんねんけど何せ場所が場所やし相手が相手やから誰もやりだがらんくてな。同時に機関の方には洞窟調査依頼やら行ってるみたいやけどそっちも難航してるみたいでいささかみんな手を焼いてんねん。」


「おぉ...なるほど。」


「無理にとは言わんけどこういう案件が幾つかあんねん。すまんけどどれか一個でも手伝ってくれへんかなぁおもてます。俺のパーティとして参加してもらえれば報酬も出せるさかいに。」


「なぜ俺たちに?」


「あははは!俺にはなちょーっとだけ特別なスキルがあんねん。これはオフレコでお願いしたいんやけどな相手のギルドカードを見ずに能力値をわかるっていうギフトを持ってるんや。俺らの祖先マーシェット様は聖女の生まれ変わりやったからか幾つか特別な力があってな。冒険の途中でどれも覚醒したみたいやねんけど、それが俺ら子孫にも時々発現するみたいでな。俺のギフトはまぁこれだけやないけど相手のステータスが一瞬でわかる。相性のいい相手ならある程度の背景や素性も話してれば分かることもあるんや。

ズバリダイゴくん、あんた転生してきたんやろ?」


「まじか!あんたすげーな。」


「うひひ...あんま褒められるのはずいなぁ。あひゃ...まぁこないな感じですこーしだけ特別な力はあるんやけどなにせ戦闘は普通のSランク冒険者並みなんよ。君のやりたいことも何となく分かっとるし手伝ってくれたらなーんも悪いようにはせえへんすまんけど俺らの力になってくれるか?

あ、あと俺のこの力はアベルには秘密にしてんねん。悪いけどあいつにはこのこと黙っててくれるか?」


空いた口が塞がりましぇーん。

まじかすげーなで済ませたけどそれしかまじで出てこない。

まくし立てられてる訳でもないのに断る理由が見つからないほど足元を固められてYES以外の回答が全く出てこない。

この男がなぜこの大きな商会のスリートップのうちの一人をこの若さで務めているのかよくわかった。

こりゃ誰も叶わんし嘘が通じないってことだ。


「わかった。約束するよ。それに今回のこと引き受けさせてもらう。」


「すまんけど契約書を結んでくれるか?こういうのは手堅く行きたいねん。

もちろんアベルに俺の能力を伝えないってこともそうやけど仕事の方の契約や。

時間をあげるさかい隅から隅まで読んで大丈夫だと思ったらこのPadのサイン欄にサインしてくれるか?」


俺はマカフィーとハルートと目を合わせて頷きあってから三人でPadに表示されてる契約書の内容を隅から隅まで読んだ。

そんなことをしているうちにシャルが戻ってきたがアベルはまだかかるとだけ言って席につくと自分の分の紅茶を飲み始めた。


内容に俺たちが極端に損をしてしまうようなこと、レストラン経営やルカとの約束に支障が出ないことを確認した上で俺はPadのサイン欄にフルネームでサインした。


「交渉成立や。ナイスディールやで絶対に損はさせへんからよろしゅうに。」


アルスは俺に手を差し出し、俺は差し出された手を握り返して握手を交わした。


「おわったんか?なぁ俺腹減ったよぉ。」

シャルちゃんは自由だねぇ。


「長なってすまんな。アベルが戻ってきたらみんなでご飯いこか。」


「おぉ!何食わしてくれんだァ?」


「そりゃ料理人がいるんやし俺もそれなりに奮発するで。特にマナーとかはないところに行くさかい気楽に構えててな。」


「おぉ!やったぜ!堅苦しいと食った気しねぇんだよな!あはははは。」


シャルちゃんのそういう素直なところ僕大好きです。

おバカさんなそのお口をぺろぺろしたいです


アルスのまだうっすら残る怪しさは正直スパイスのようでそれも含めてこの男の魅力そのものに見える。

顔は甘くベビーフェスなのにな!

こういうのが女にモテんだよなあ。

ちっ!うらやましぃぜ、ちんちくりんの俺からしたら嫉妬の対象....足もなげぇし...。

あとでシークレットブーツ紹介してもらおうかしら。


「皆さんすみません。お待たせしました。」


声がしたので振り返るとアベルがカジュアルな格好で戻ってきた。

メイクも落としてさっきとは違う香水を身につけている。

パンツスタイルでスラッとしたパーカーを身につけている。

さっきより胸とかが目立たないからまるで少年のようだ。


「アベちゃん。着替えてきたん?」


「すみません。ちょっと冷えてしまいまして。」


「ん〜そうかぁ。しゃあないな。お化粧も落としてもたんか。」


「ええ...落ち着かないし毛が絡まるので。」


「爆美女を隣に置いておきたい男の願望少しくらいかなくてくれてもええやんけ。」


アルスは俺たちに聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう言った。


「すまん!俺がそんな格好じゃ冷えるだろ?とか言っちまったよぉ。」

アルスに向かって、しゅんとするシャルちゃん。


「いえ、いいんです。事実冷えると余計に悪化しますし、ヒラヒラしたかっこより僕はこっちの方が好きですから。あっ...。」

自然な笑顔で喋るアベルはなにか言いすぎたと思ったのかマズイという顔をした。


「もうええよ。アベちゃん。改めて紹介するわぁ。この子は俺のお世話係のアベル言いますねん。色んな理由があるんやけど...下手に世話係だとか言ったりすると欲しがるやからが居て困るのもあって隠すつもりで妻だと紹介したんや。嘘つくみたいな感じになってえらいすんません。」

アベルは若干呆れた顔で俺たちに事情を説明した。


「そんなわけで皆さん、改めてよろしくお願いします。」


二人は頭を下げた。

俺は最初から夫婦でないことはわかっていたが...どう見ても両思いだと思うけどなぁ。ま、なんか事情があるんだろうし俺には関係ないからいいや。


「あー!腹減ったな!よし!とびきりいい所連れてったる。マルジニアまで飛ぶで。ほんとはローズで済ませたいんやけどダイゴ君にどうしてもマルジニア料理食わせたいんや。」


「え!まじで?

超嬉しい。アルスさんあんたってホント人たらしな。」


素直に喜びたいのだが裏にある意図を探ってしまおうとするレストラン時代から培った悪いクセでどうもこの人の行動には義理も込で全てに意味があると汲んでしまう。

まぁそう読んでることすら計算されてるんでしょうけどね。

なので馬鹿な振りをしてついて行くのがここはベストかも。


「人たらしはよしてや〜!それじゃ行くで!気術!瞬間転移、摩楼!」


再び赤い光に包まれたどり着いたのは俺が焦がれに焦がれていた日本にとてもよく似た景色。

あぁん。どことなく出汁と醤油の香りがするぅ。

日本人の血が騒ぐぅ。


「ダイゴくんがいた世界もこないな感じなんか?」

アルスはこっそりと俺に話しかけてきた。


「うーん。文明はもう少し発達してて歴史的なこういう建物よりは近代的な建物が多かったり車ってのが至る所走ってたり魔法が無い分科学が発達してて道路や交通機関とかももっとある感じだったかなぁ。」


「なるほどなぁ。俺らの世界からしたら魔法や気術がないんなんて想像もつかんほど不便に思えてしまうなぁ。君が転生してきたことや君が得意なことや何となくどんな環境で育ってきたかはわかるねんけど、君がいた世界のそういう事情までは見えんさかいに今度詳しく聞かせてな。この街君に合ってたみたいでよかったわ。」


それだけ言うとアルスは集団の一番後ろでシャルと喋っていたアベルを連れ先頭を歩き出した。


アベルに対してのさり気ないスマートさ...それも含めて自分の好意も込だよねやっぱり。

ま...どうでもいいんだ...けど。

街を歩き眺めていると文化的な建物が並んでいてなんだか修学旅行に来たみたいだと思った。

「なぁ、ハルート、アベルちゃんかわいいよなぁ。」


「そうですね。とても綺麗な方だと思います。」


「ハルートはどんな子好き?」


「...考えたことありませんね。それよりダイゴ見てくださいこの街並みをあの屋根は瓦屋根と言うんです。」


「知ってるよぉ〜俺のいた世界にそっくりだし。正確に言うと俺のいた国の近隣の文化も混ざってるように見えるけどなんだかとても懐かしいよ。」


「おぉ〜それは興味深い。もっとお話聞かせてください。」

俺とハルートは店までの道のりをのんびり話しながら歩いた。

今までは少し遠慮してたハルートに俺が自分から前の世界の話を振ったことで根掘り葉掘り聞かれてちょっと疲れたよぉ。

アルスが店の前に転移せず俺たちを少し歩かせたのは街を見せるためなんだろうな。

どこまで粋なんだよ。


「なんかいい匂いしない??」


「な!するする。」


シャルマカはキャッキャッ言いながら団子か何が焼かれる匂いに反応してて楽しそう。

女子旅って感じだよなぁ。

歩いてる途中から完成な住宅地...というか門構えからどう考えても金持ちの家が立ち並ぶエリアに入り大丈夫か?これと思っていたらアルスは突然、この世界の文字で料亭 陸 と書かれた看板が門の横に付いてる店...というかでかい敷地への入口の前で立ち止まった。

アルスは俺たちを一旦店の前で待たせて1人で入っていった。


「待たせたな。んじゃ入るで。今日は貸切ったったから好きに食べたり飲んだりしてええで。普段は予約取れへんけど上手いこと言っといたわ。」


サラリとすごいこと言うよね。どう見ても一見さんお断りシリーズの店だよね?

アンタほんとに何もんなんだ。


敷地の中に入ると美しい庭園が広がっており侘び寂びを感じる枯山水がある園庭や鹿威し風の装飾が施された小さな池。

ん〜ここはすげえ日本っぽい。

悪い政治家が作戦会議してそ〜。


「いらっしゃいませ、エルファイ様。」


アルスは軒先に出てきた着物姿で仲居さんのような獣人に軽く会釈した。


「突然すまんせん。」


「いえエルファイ様には大変お世話になってございますのでお気になさらないでください。」


「これ口に合うと良いのだけれど女将と板さんとみなさんで召し上がって貰えるとうれしいんやけど。」


アルスはそういうとアベルがずっと差し出した魔法カバンから紙袋をひとつ出して中居さんに手渡した。


手渡す時にちらっとだけだがとんでもない数の紙幣が菓子と一緒に入ってるのが見えた。

なんだなんだ...闇取引でもしてんのか??


まぁ...俺の気にすることでは無いよな。


「頂戴いたします。」


仲居さんは丁寧にそれを受け取ると俺たちを茶の間に案内した。


「お部屋の用意をさせていただいておりますのでもう少々お待ちください。」


暫く出された茶菓子なんかをつまんでいると部屋が用意できたとの事で再び仲居さんに連れられ大きなテーブルが置かれた畳の部屋へやってきた。

お座敷って感じの部屋で掛け軸なんかがかってたり透明ガラスの襖の奥には廊下を挟んで庭園が見えた。


「まぁみんな座ろうや。」

カチンコチンに緊張している俺たちをよそに上座に腰をかけるアルス。


アベルはその対極の腰をかける。

「これどこでもいいの?」

シャルが俺に聞く。


「んー通常ならルールがあるんだけど。」


と俺が言いかけるとアルスはそれを遮った。


「かまへん、かまへん。ここには俺たちしかおらんのやから窓ガラス割ったり馬鹿騒ぎしなきゃなにしたってええねん。ええから座り。」


「お、おう。」


「うひゃ〜とはいえ緊張するね!シャル!」

相変わらず楽しそうにするマカフィー。

最初のクールな印象とはだいぶ違ってるなぁ。たぶんこっちが素なんだろうな。


「ダイゴ、あなたは一応上座へ。」


「ハルート、気にするなと言われたろ?逆に失礼になるから適当に座るぞ。」


「はい。失礼しました。」


それから仲居さんがメニューを持ってきた。


「こちら特別に用意させていただきました単品のメニューでございます。本日の用意された食材にてお作りできるものを書いてございます。お気軽にお申し付けください。」

あの言い方からするに、どうも普段は懐石のコースだけらしい。


いや〜フレンチでこんなの絶対できねーし貴重な体験だ。

いや...アルスならフレンチでもやりかねんな。


板さんの手書きなのか墨で書かれたそれは、結構達筆で共通語で書いてあるはずなのにどこか趣を感じさせる。


「ん〜唐揚げがあるぅ。うわぁ!シロメシ!あーまってマル酒ってまさか前にタッカンブルで聞いた噂のあれか?」


俺が目をキラッキラさせてメニューを見ているとアルスはニヤニヤしながらこっちを見た。


「ふふ〜。ロイズの料理よりこっちのがワクワクするやろ??」


それはきっと俺が細かく味を分析して料理人のスキル食材の作り手の技量それら全てを楽しむからという意味だろうか?

ロイズはアクアベリーよりも実は交易が盛んのため料理は向こうの世界で言うイタリアンやそれこそフレンチアジア料理なんかの文化の混ざったものが多く洗練されたものと言うよりは文化を感じるものらしい。


それに俺の育ってきた環境がなんとく見えるのだとしたらこっちのがシンプルに喜びそうだとも思ったのだろう。


ぶち刺さってますよ、ええ。

しかも俺が嬉しそうにするのを見てもっと嬉しそうにするこの男は本当に人たらしそのものだ。


「なぁハルート刺身食べてみようぜ。生の魚だぞ!」


「生のお魚はマルジニアでは美味しいと聞きます。ルコニアではバークサーモンを食べる文化がありましたがグラタンやシチューが一般的でしたし試してみるのもいいかもしれませんね。」


「なあな!ダイゴー!この茶碗蒸しってどんなものなのかなぁ?」


「あぁそれはな出汁で溶いた卵を小さな茶碗に入れて蒸したものを言うんだ。食ってみろよ、美味いぜ。」


思った以上に日本の食文化に近い。

こりゃあマルジニアたのしいじゃん。

フレンチばかりに囚われていたが日本食は日本人なだけにすげー恋しいわけ。

うふっ...やっぱ自分のフレンチの店を出すならマルジニアがいいな。


うおおお!まってくれよメニューをよく見てたら見つけちまった。

これは...赤味噌を使った味噌汁!?白もあるの!?

なになに天国?納豆もある!?

焼き魚は近隣の川で取れた魚だってぇ!?


あ...俺今日が二回目の命日かも。もう二度と触れることの出来ない故郷の飯に触れることができるだなんて。

涙ホロリっていうか嬉しすぎておしっこジョロリって感じ。


「カキフライ!?マジで!牡蠣あるの!?」


「あぁ、海の魔物でだいぶ大きいバリューオイスターというのがいるのですがおそらくそれを使ったフライなのかと。この時期はまだ身は小さいようですが甘みが強いと聞きます。」


ハルート、ナイスアシスト!


「なぁアルスさんや。」


「なんや?」


「おれ...選べねぇよ。でも絶対食いたいのは白米それからマル酒あと味噌汁と唐揚げと刺身。」


「あっはっはっ、片っ端から頼めばええやん。シャルちゃんやったっけ?ようたべる言うてたし大丈夫やろ?」


「うおおお!ありがてぇ。じゃあこれ端から端まで行っていいすか?」


「ええよ。食材も本日分で仕入れてるさかい余らせるんもよーないやろうから好きにしい。」


アルス...あんたは神様だぁ。


料理を注文してしばらくするとだしの香りが強く香ってきた。

味噌汁かしら....あーたまんねぇ。

俺がヨダレを垂らしそうになっていると最初に刺身とマル酒が運ばれてきた。


「こちら季節のお魚を使ったお刺身でございます。」


舟盛りに美しく並べられた刺身を見て目頭が熱くなる。


「ありがてぇ。」


「1番左端からバルドトンの大トロ、キラーインク、ヴェルスナッパー、セリオ、ポルトサーディン、バーグサーモンになります。」


ひとつもピンとくる名前はないのだけど見た目は大トロ、イカ、多分金目、ぶりかハマチ?、イワシかアジのような青魚、アトランテイックサーモンに似たような何かだ。

まずは淡白なものから食べるのが定石か?

ちなみにこの舟盛り二人でひとつのようで三つ運ばれてきている。

俺は座席的にハルートとシェアになるがハルートは遠慮しながら食べてくれるので吟味し外があって助かる。


「ハルート、スナッパーからくってみ。」


「はい。」


運ばれてきた醤油(だと思う)を小皿に出しハルートに差し出した。


「まずはこれで食べるんだ。」

横には塩もあったし本当は何もつけずに食べて欲しかったが刺身初心者には醤油があった方がいいかと思い醤油を提案した。


赤褐色が濃いこの醤油。

香りを確認してみたところおそらくこぶ醤油だ。

これなら割と何にでも合うと思うが醤油は一種類しかないのかな?

ブリなんかは甘めの九州醤油でくいたいなぁ。

まぁ本州どころか日本列島すらこの世界にはないのでそんな概念あるんですかって感じだけど。


ハルートは俺に言われた通り鯛のような何かから口に運んだ。

俺も迷わず食いたいところだがまずは食べてもらって俺の文化に近いものの味を知った時どんな反応するのか知りたかった。


「...これは、とても美味しいです。この赤い液体につけた時わりと脂身が出たのでこってりしているのかと思いきや...コリっと歯ごたえのある食感に割と淡白な味わい...尚且つ濃厚で華やかな香り...。

食べて気が付きましたが、これって私もしかしたらカルパッチョで以前食べたことあるかもしれません。こんなに美味しいお魚ではありませんでしたが...。

新鮮だとこんなにもオリーブオイルを付けなくても華やかな香りなのですね。」



「思った通りだ。美味いなら本当に良かったよ。まぁ本当は最高に美味しい順番がありそうだけど俺ももう限界だ。あとは好きに自分で食べてみたらいい。枚数とかも気にせず好きだと思うものを食べていいからな。」


「あ、お待たせしてしまってたのですね。すみません。私だって、仮にも料理人ギルドAランクです。ダイゴも気を使いすぎないで好きに食べてくださいね。」


「あぁ、そうだったな。料理を美味しく食べてもらいたいと思うとどうも熱が入っちまうんだ。お節介だったならわりーな。」


「いえ、お節介だなんてとんでもないです。こちらのマル酒も大変美味しいですよ。後でお土産にいただいてタッカンブルへお届けに行きましょう。」


「だな!」


そこからは俺たちは無言で刺身とマル酒もとい日本酒の純米大吟醸っぽい酒を楽しんだ。


ブリのような何かはおそらくハマチだ。

あまりにも油が載っているのでブリかと思ったが歯ごたえがありブリよりは気持ち淡白だった。

にも関わらず筋繊維が硬すぎず程よい口どけでおそらくカボスのような果汁がかかっていると思われるがブリ系ならではの濃密な油分と爽やかかつフルーティな香りが絡まり合い美しいマリアージュになっている。


ここでマル酒をクイッといく。

こだわっていると思われる陶器の徳利に入ったそれはこれまたこだわりが詰まっているであろうお猪口に注ぎ入れるとまるで輝きを放つ湖のようだ。

並々に注ぎ俺は一気にクイッといった。


まずは少しだけ感じる辛味が口の中をさっぱりとしていく。

喉を通る冷たいそれらは塩味をかき消し次のひとくちを欲しいと思わせる。

しかしそこはぐっと堪える。

口の中には華やかどころかもはや果物食ってんのかと思うほどの甘みのある杏子や桃...あとからはりんごのようなさわやかさが残る。


まるでジュースを飲んでいるかのような飲みやすさ。

というか洗練されすぎていてワイン専門の俺にはそれくらいしか表現できないほどの旨みが口の中いっぱいに広がった。


次はイワシ的なやつを食べてみる。

う...うまこれは...イワシそのものだ。

見た目はアジにも見えるような薄っすらとした皮だ。

小骨感は全くないところを見ると毛抜きか何かで抜いてるのだろうか?

トロッとした甘みのある油とキュッとする食感に噛めば噛むほど旨みが出る。


そのまま大トロや金目もといスナッパーも順繰り食べていったがどれに共通して品のある甘みとこぶ醤油が絡み合って魚の旨味をさらに強くするということ。

塩は柚子塩のようでスナッパーの淡白な味わいの中にもある甘味をより香り高く旨味を引き出すような味わいだった。


これはおもてなしの心の詰まった日本料理そのものだ。

マルジニア...来世はここに生まれたい。


「お、次はアルフォンバードの唐揚げか!着くねもあるの!?いいねぇ。」


次に運ばれてきたアルフォンバード(こっちの世界で一般的に食べられている鳥の魔物)の唐揚げとつくね。

食べなくてもなんとなく香ってくる匂いでわかるニンニクしょうがすりおろした果物なんかで下味をつけた香ばしい鶏肉が湯気をあげている。

目にしみるほどこれが恋しかった。

日々嫌でもフランス料理ばっかり食ってたから休みの日たまに行く定食屋のこういう料理が大好きだったんだ。


日本の揚げ物っていいよね。デグラッセとかソテみたいにギトギトしてないから。

ベニエやフリッターも好きだけど日本のこういう揚げ物大好きよ。


「あ〜俺これ大好きぃ!」

一足先に箸をつけたシャルは涙を流しながら食ってる。


「うまいもの食って涙出たの初めてだァ。うめぇよぉ。」

わかるわかる、すっげぇ分かるぜシャルさんや。

俺はまずはひとつ唐揚げを箸で取り口へと運ぶ。

おそらくちょうど良い温度で二度揚げされたと思われるそれはサクッというかもはやすこしバリッとするほどの食べ応えのある衣に包まれていて前歯が肉へ到達したかと思えばジュワッと肉汁が溢れ出し、スーッと弾力を失いすぎていないのに柔らかい食感と強めのニンニクの香りと醤油や生姜の凝縮された旨みが口の中いっぱいに溢れ出した。


あぁ...ビール飲みたい米食べたい....。

俺はたまらずビールを頼んでしまった。

米は釜で炊いてるのかな?残念だがビールだけで楽しむことにしようか。


つくねの方はもうふわっふわっ...外見は割とカリッとしているのに中からは溢れんばかりの肉汁と旨みそれでいてくどくない味付けの塩気と程よい生姜の香り。

こんなにもバサバサさせないなんてどんな作り方してんだこれ。

食感はふわふわの中にコリっとした軟骨が入っていて理想のつくねそのもの。

付け合せできた卵黄を付けるとこれがまた美味いなんてもんじゃない。

粘り気の強い赤玉がおそらく使われていて甘みが強く濃厚でリッチな味わいの香りだかい卵だ。

それらがつくねに絡まり合いまるで口の中が桃源郷のようで鳥の香りの強い油を中和させ完成した食べ物にさらにバフがかかったようだ。

これ卵産むモンスター養殖してんのかな?

うわーそこも日本っぽい。


そのあとも感動の料理たちは続き最後に出てきた米と味噌汁で俺は思わずスタンディグオベーション。


皆は笑うこともせずこれなら感動するよねという反応。

本当は多分もっとご飯を食べながら話をするつもりだったのだけどあまりにも美しい食材とそれらを愛する職人の愛を五感で感じていたくなってアルスやアベルはおろかシャルマカやハルートとまで一言も交わさなかった。


味噌汁は...おそらくこの世界の煮干し的な何かでと鰹節でダブルで出汁をとったものだ。

料亭というのに相応しい鼻をくすぐるような美しい出汁の香りと赤味噌のうっすら酸味のある煙が俺の脳みそを目覚めさせる。

白飯は、釜ごと運ばれてきてこちらからよそって下さいとの事。

釜の木蓋を外すと水分を含んだ熱い蒸気が立ちこめる。

しゃもじを立てるのがもったいないくらいに立った米たちはキラキラツヤツヤと美しく輝いていた。

俺はそーっとしゃもじを通し米を下から返して混ぜ合わせた。

下の方はうっすらとだけ意図して作られたであろうおこげがある。

他の部分は粘り気、水分量全てが完璧でしゃもじの通りがちょうど良い加減で硬すぎないのに軟わらかすぎないしっかりと水分を含んでいるのに潰れない最高の炊き具合。


盛る前からこんなものは美味いに決まってると思わせてくるそれを俺は用意された美しい焼き物の茶碗に乗せていく。

茶碗によそわれたそれらは、1粒1粒が主張するように輝いてあるのにまとまりがある部分も潰れることのない状態で本当に火加減を完璧にコントロールしているのだろう。

まずはそのままを箸でひとくち。

....甘い。

強い甘みが口に入れた瞬間から広がり唾液が沢山出てくる。

噛めば弾力がありなおかつふわふわと程よい粘り気を出しさらに食欲を唆る。

今度は付け合せの漬物と食べてみる。

カブときゅうりの浅漬けと思われるそれらは思ったより塩味が強くその後に若干の酸味それから甘みがありシャキシャキと残る歯ごたえは米を掻き込みたくなる味。

そのまま欲望のまま米をかっ込む....。

熱々でふわふわのそれらは漬物の塩分を包み込む甘味を醸し出し脳天に直接幸せの上限値を超えた悦びを叩き込んでくる。

うっ!やべーーーー!美味すぎる。


次に味噌汁に手を出す。

沸騰させずに味噌を入れて火を止めるはずなのに漆喰の器がしっかりと温められているのかそのおかげでわりと熱い状態のままだ。

まずは汁だけを一口含む。

!!!こりゃ...犯罪だろぉ!

まずいちばんに来るのは出汁の強い香り、

それから赤味噌の旨みと酸味..それらが合わさり喉の奥が暑くなる。

鼻の奥を通り天井まで抜けそうなほど強い出汁の味は出すぎた真似をしない控えめ主張なくせにそこに確かにいるのだと思わせてくる裏舞台の主役のようだ。

赤味噌の方はコクが強くしっかりと塩味がある。

酸味も若干はあるが発酵しすぎて酸化してるものではなく味噌ならではの旨みの奥にあるアミノ酸由来のものに近いものだろう。


そこからは正直ほぼ理性が飛ぶほどの食欲に襲われ味噌汁と米を交互に掻き込む。

あぁ...幸せ。

涙を流しながら食べているとアルスはうんうんうなづいていた。


食事を終えて一段落した後、俺たちは会議をした。


「んで本題なんやけど。グレイスには幾つか厄介な討伐依頼あるいうたやろ?これ何となくわかると思うねんけどギルド直接的には通さんからランクやギルドポイントにはならへんねん。それでもやってくれるか?」


「もちろん。契約書にも書いてあったし承知の上だ。」


「ありがとう。今なら取り消し契約も結べるさかい気が変わったら言って欲しい。」


「一度引き受けたもん断るようなことはしねぇよ。それよりグレイスランドにはいつ出発する?」


「せやなぁ...明日には行こう思てるけど、どや?」


「構わないよ。もし大丈夫なら俺たちの用事を済ませてからでも大丈夫かな?依頼を優先させる旨は書いてなかったろ?」


「それはかまへんけど用事の内容教えてもろてもええか?」


「あぁ...実はここにいるマカフィーとシャルロッテの所属するグレイス教団とケジメをつけに行きたいんだ。」


「おう、そういう事か。それくらいならええで。行ってき〜。」


「もし二人が長くなりそうなら俺とハルートだけでも行くから安心してくれ。」


「私はあまり戦力になるかは分かりませんがあはは...。」


「んー!まぁ急ぎってわけでもあらへんしそれは待ってるで。その間俺はグレイスの商会でおばさんと話さなあかんことあるし。あ、そやよかったらダイゴくん、アベちゃんも連れてってくれへん?」


「あぁ俺は構わないよ。シャル、マカフィーはどう思う?」


「いいよ!」 「おう!来い来い!」


「アベちゃんもそれでええか?」


「ええ、僕は構いませんが皆様のお邪魔になりませんか?」


「大丈夫大丈夫!ダイゴも可愛い女の子いた方が楽しいよね?」


心配そうな顔をするアベルにマカフィーが笑いかける。


「あぁ!まぁシャルもマカフィーもかわいい女の子だけどな。」

俺がぼそっと言った言葉にシャルもマカフィーも赤くなった。

どうしたんだ?事実を述べたつもりだったんだけど。


その後は店を出て少しだけ街を散策した。

成田山とか映画村とか京都とか川越とか韓国の古い町並みとかを足したような景観なのに清潔感のあるトイレや至る所にあるゴミ処理の魔導ロボを見ると文化遺産的扱いの街なのだろうか?

アクアベリーやエズルドーラの街並みもちゅうせのように見えるところと近代的な部分が入り交じっていてこの世界では勇者レオ文化を大事にしているしおそらくそのくらいの時代のものはなるべく残しましょうという風潮なのだろう。


「あ〜お団子美味しかったなぁ。この街に来てからあの匂いにつられてずっと気になってたらぁ。」


マカフィーは幸せそうに笑う。


「ていうかこの街も広いなぁ〜。」


「まぁ一応王国だった時代もある国ですから、本来はもっと領土があったようですが今は隣国達に一部が渡りこの大きな城門をくぐった先にある野山を超えた森林部分にある農村はロイズのものなのだとか。」


「ほぉ...。ハルート図鑑は観光にピッタリだなぁ。」


「こら、シャルそんな言い方しちゃダメだよ!」


「あっはっはっ、いいんですいいんです。皆さんと距離が縮まったようで楽しいですから。」


「あ!おれおしっこ。」


「ダイゴまたぁ!?近くない?」


「あまりにも酒が美味くて!チェイサーで飲んだ水すらどっかの天然水だろ?美味すぎる。この国の水道管になりたい。」


「あっはっはっ....。」

ハルートに笑われながら公衆トイレへ行こうとするとアルスも着いてきた。


「俺もちょっと黄色い水噴出してくるわぁ〜。」

アルスも乗っかってボケてくる。


「きったね!おしっこしてくるのがまだ可愛いだろ!?」


「いいから行ってきなよ。」


マカフィーに冷ややかな目を向けられながら公衆トイレの小便器で用を足しているとわざわざ隣にアルスがやってきた。

やだなぁ〜こういうの五個も置いてあるんだから離れたところでしてよぉ。


「ダイゴ君はみんなに大事に思われてんなぁ。」

そして何この人のほほんとした顔でシッコしながらどんな話振ってくんのよ。


「あぁ?そうなのか?」


「あぁ...君、みんなに相当信頼されとるで。」


とっくに尿が切れてるのにしまうにしまえない雰囲気になってしまった。最悪。


「ねぇ...今その話しないとダメ?」


「ぷっ...はそれもそやなぁ。すまんすまん!後で二人でゆっくり話そうや!グレイス着いたら美味しいウィスキーの店連れてったるわ。」


チンチン出しながら言われたら怖いんですけど。

しまってからいってほしかったなぁ。

すげーデカいし...。

見たくなかったけど見えちゃったんだよぉ。


「ありがたいけどトイレしながらはやめてくれ。なんか嫌だ。ウィスキーの店は楽しみにしてるぜ。じゃ先戻るから。」

それだけ言い残しトイレを後にする。


「あーん。ダイゴくんのいけずぅ〜。」

気色の悪い声でアルスが俺をからかうのを無視しみんなの所へ戻ってきた。


「変なことされませんでしたか?」

アベルは心配そうに俺をのぞき込む。

「別に?ただたくさん小便器空いてるのにわざわざ隣に来られたのは普通にキモイ。」


「はぁ〜アルスさん自分が気に入った人にいつもそうなんですよ。変な人に懐かれたと思って諦めてください。」


「あっはっはっそりゃ困った!」

などと笑っているとアルスが戻ってきた。


「だれが変な人やねん!そろそろロイズ帰るで。みんな長い船旅で疲れてるやろ?今夜は近くの大衆浴場紹介であげるさかい行っといで。」


「おぉやったぁ〜。」


俺がガッツポーズを決めているとアルスは気を整え始めた。

まもなく赤い光に包まれて俺たちはあっという間にロイズの街へと戻ってきたのだった。


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