表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大正公紀  作者: 葵依 澪
序章
1/4

序章

皆様こんにちは、こんばんは。蒼依でございます。初連載の序章です。長い連載作品となりますが、どうぞよろしくお願い致します。保険でR15です

「ハァハァハァハァ」


喉が痛い。酸素が足りず焼け付くような肺の痛みもある。でも、今はただ続けるしかない。


鈴芽(すずめ)は走っていた


ここはどこだろうか。この町さえ抜ければ良いと思っていたのに、いつまでも元の場所に帰れない。

どこに行こうとしているかなんて分からないまま当てもなく走り続けている。ただ、周りの視線から逃げるように。

でも、ただ一つ思っていることはあった。


()()()()


髪型も服装も建物も教科書で見たような和風に見える。


人々の話し声と下駄の音が聞こえ、聞き慣れたクラクションや信号の音、スマホやゲームから漏れる音は一切ない。


しかも殆ど木造。車やコンビニ、信号も全く見かけない。


まるで現代らしくない。そんなことはないと思いたい。有り得ない事だ。でも、ここはそう正に⋯


「大正時代みたい⋯…」


どうしてこうなった。振り返っても意味が分からない。自分はつい先程まで神社にいたのにー


「あ⋯…!」


ふと、スーツの男性を見つけた。

洋装だったから、何か分かるかと根拠もないが近づき、鈴芽は話しかけた。


「すいません、ここはどこですか?」


男性は急いでいるように見え、案の定鈴芽が話しかけると顔を(しか)めた。


「なんだ、君は?私は急いでいるのだが。」


「あの、すいません、その、ここはどこですか?」


此処(ここ)か?此処は猪苗代町だぞ。」


「え⋯…」


猪苗代町?鈴芽が元いた所だ。なら風景が有り得ない。こんな、こんな町⋯…


「あの、今は、令和、ですよね?」


そんなこと、有り得ない。ファンタジーじゃないのだ。有り得ないはずだ。


すると男性は更に顔を顰めた。


「レイワ?なんだ、それは。今は大正四年だぞ。」


「……は?」


そんなこと、有り得ないはずなのに。

第1話は同時公開です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ