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10.ブラックスターポニー

いつも通り家族で朝食を食べ終えて、厩舎に向かう。


厩舎には昨日命を救った馬のモンスターがいた。


「ごめんな、お腹すいただろ?お父さんが作った野菜を何個か持ってきたからよかったら食べてくれ」


マジックバッグから野菜を数個取り出す。


ヒヒーン!


馬のモンスターは(いなな)き、野菜をおいしそうに食べ始めた。

俺はその様子を見ながら(たてがみ)を撫でていた。


「どうだ?お父さんが作る野菜は美味しいだろ?まだまだあるからいっぱい食べろよ。

食べながらでいいから、話を聞いてほしいんだけど、馬くん君の名前を決めたんだ。

フリードって名前なんだけどどうだい?」


ヒヒーン!


フリードという名前が気に入ったのか大きく嘶き、俺の顔を舐めた。


「もー舐めるな舐めるな!名付けをしたからなのか、モンスターとは思えないくらい可愛らしいな」


フリードは俺の顔を舐め続けていた。


「フリードのステータスとか見えたりしないのかな?こんなに可愛いんだから、モンスターとかじゃなくてただのポニーって可能性もあるぞ」


ステータスを開いた。


【名前】 ライル

【年齢】 5

【職業】 農家

【レベル】 17

【生命力】 220

【魔力】360

【筋力】 32

【防御力】 22

【俊敏力】 18

【スキル】

○エクストラスキル

  ガチャ


○パッシブスキル

 スロット1:スキルホルダー

 スロット2:隠蔽

 スロット3:騎乗


○通常スキル

 スロット1:風魔法LV3

       →エアショットLV2

       →ウィンドアローLV1

       →エアアームLV1


 スロット2:秘密基地 LV2

       →畑作成LV1

       →柵作成LV1

       →小屋作成LV1

       →厩舎作成LV1


○スキルホルダー

掃除


【テイムモンスター】

フリード LV5 (ブラックスターポニー)




「テイムモンスターの欄が増えてるな。フリードはブラックスターポニーってモンスターなのか」



【ブラックスターポニー】をタップし詳細を表示した。


【ブラックスターポニー】

スターポニーの特殊個体 1/2000

小型モンスターでトップクラスのスピードをもつスターポニー。

特殊個体は通常個体よりも速く、白の体毛をもつスターポニーと違い、黒の体毛は闇に紛れるため、夜に見つけるのは至難の業。

スピードに比べて、筋力や防御力が低い。

人のネガティヴな感情を浄化すると言われている。




「ブラックスターポニーってかっこよくね!!闇に紛れるとか、フリード!お前かっこいいぞ!」


立髪を撫でながらフリードに話しかける。

フリードは話しかけられてることに気づかず、野菜を食べ続けている。


【フリード】をタップし、詳細を表示



【名前】 フリード

【種族】 ブラックスターポニー

【レベル】 5

【生命力】 300

【魔力】110

【筋力】 15

【防御力】 30

【俊敏力】 180

【スキル】

○通常スキル

 空歩 LV1

 加速 LV1

 蹴技 LV1



「スキル多くない?人間だと複数持つだけですごいんじゃなかったっけ?モンスターはスキルが取得しやすいってことなのか?とりあえずスキルも確認するか」


○空歩 LV1

 空中を2,3歩歩くことができる。


○加速 LV1

 一瞬最高速度で移動することができる。

 しかし、連続で使用することができない。


○蹴技 LV1

 脚を使う攻撃の威力がほんの少し上がる。



「フリード!お前すごいぞ。レベルが上がれば、空を駆けるのだって夢じゃない!それにしてもLV1だからか、説明が割とざっくりだったな」


頭を撫でながらフリードに話しかけるが、野菜に夢中のようだ。


「フリード見てたらお腹すいてきたなー、昼食までまだ時間があるから厩舎の周りを畑作成で整地して、柵で囲ってフリードが走れるようにするか!」


俺は厩舎の増設をしながら、昼食の時間までフリードと遊んでいた。



 ▽ ▽ ▽



昼食を食べ終え、フリードに乗って森へ向かった。


ブラックスターポニーは人を乗せられるほど筋力がないのにフリードは軽々と俺を乗せて走っていた。


「筋力がないフリードが俺を乗せて走れるのはやっぱり騎乗のスキルのおかげなのかな?やっぱり鑑定が欲しいぞ!ステータスの詳細より鑑定の方が情報が細かいはずだろうから。次のガチャでは鑑定狙うぞ!」


森への道中、数匹のスライムに遭遇した。

フリードのレベルアップをさせるために、フリードメインで戦った。

いくら力が弱いフリードでもスライムは楽勝みたいだ。


「よくやったぞフリード。ここのスライムは弱いが数が多い。だから油断せずにどんどん蹴って倒していこう」


ヒヒーン!!


「俺はウィンドアローの検証でもするか」



 ▽ ▽ ▽



「なるほどね。ウィンドアローは指を差した方に一斉に飛んでいき、頭の中で想像した経路で飛んでいく。

飛んでいった後も軌道を修正することはできるけど、

最大でも60度くらいの変更しかできない」


フリードの方を見ると、フリードの足元には大量の魔石が散らばっていた。



「よし、フリード今日はこれくらいにしておこう!」


ブルルルルルルル

「なんだ?まだ戦いたいのか?今日も100匹以上は倒してるぞ?魔石拾うのは俺なんだぞ!」


ブルル

「また今度連れてくるからさ、今日は一旦帰ろう!」


ヒヒーン!

「よし!じゃあ俺は魔石を回収するから、フリードは一応辺りを警戒しといてくれ」


フリードの周りには100個近い魔石が散らばっていた。


それを1人寂しく魔石を拾い、『ガチャ』のディスプレイに入れていく。



所持ポイント327ポイント



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