第八話 終結
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事後報告
翌日、朝日が照らし出したのは、昨日までの平和が嘘のような地獄だった。
スレイヤー家の受けた被害は、あまりにも甚大だった。
死亡者
領民:34名
守備兵:全体の6割以上
ゲラルド兵士長:死亡
侍女(55番):死亡
負傷者
領主ブレイブ:重症(後遺症あり)
建物
領都の全建築物:倒壊・全焼
戦場の中央で魔物を食い止めたゲラルド兵士長の【火炎風】
本来、一人の魔力では発動不可能な術だった。
だが、【固有魔法«寿命転換»】により、自らの残りの寿命すべてを魔力に変え、領民を、そして仲間を守るための礎となったのだ。
父ブレイブもまた、本来なら即死の状態だった。
だが、彼の超人的な回復力と最高品質のポーションが、奇跡的に彼の命を繋ぎ止めた。
しかし、失われた四肢と潰れた眼は、元には戻らなかった。
ウィルとレーラは無傷だった。
目覚めたレーラは、自分の身代わりとなって侍女が息絶えた瞬間を見てはいない。
だが、静かに横たわる彼女の亡骸を見て、悟り、声を上げずに泣き続けた。
そして、ウィル。
彼は、かつて【狂狼】と呼ばれた己の魂を、激しく責め立てていた。
(……俺は、弱すぎた)
知識があっても、火薬《魔力》を詰めるハジキがなけりゃ、誰も守れねえ。
前世の栄光も、ナマリを飛ばせなきゃただの寝言だ。
瓦礫の山となった村の光景を、ウィルは血が滲むほど唇を噛み締めて見つめていた。
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ウィル・スレイヤー
使用可能魔法 なし
登場した魔法
・一般魔法
«微風» «速度強化» «風斬撃» «風爆弾»
«風針» «風矢» «風矢連射» «火炎瓶»
«火玉» «火壁» «雷»
・複合魔法
«火炎風»
・固有魔法
«寿命転換»
闘気 使用不可
目標 魔法を使う 魔力感知
言語を覚える 40%
漏らさない 未達成
強くなる 未達成
《固有魔法》:世界でその人のみが使える特別な魔法。発言するタイミングは人によって異なり、発現すると同時に、使い方が自ずと分かる。基本的には発現しない。
«寿命転換»:寿命を魔力や力に変えることが出来る。今回は寿命で魔力と腕力に交換していた。
魔力 =火薬
魔法 =ナマリ
自分の体 =銃身《ハジキ / チャカ》
詠唱 =装填
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【ウィルの独り言】
「『逃げろ』……だったか。……フン、俺をカタギ扱いすんじゃねえよ。
俺は逃げも隠れもしねえ。必ずあの牛公のタマを取って、お前に落とし前をつけさせてやる。
……だから、今はゆっくり眠ってな」
「親父!そのボロボロの体は、俺たちの防波堤になった証か。……情けねえ姿晒してんじゃねえ。その借りは、俺が十倍にして返してやる」
~~~~~~~~~~~~後書き~~~~~~~~~~~~
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