1話
さらっとだけ触れようと思っていたら書き過ぎてしまい、1話分になってしまいました。流し読みでどうぞ。時間感覚など、世界観に少しだけ触れてもらえるかと思います。
私が魔術研究局で、仮配属といった形で働き始めて大体二週間ほど経ちました。いまだに自分が研究局の一員だという実感はないですが。
今日も、教えてもらいながら仕事をやっていますと。気付くともう日が傾いていました。そろそろ日の出から10時間経つそうです。室長に帰る前に一度寄っていくように言われたので、室長さんのところに行きました。
「ああ、ルーディスさん。仕事はどうですか?だんだん覚えてきましたか?」
「まだ不安はあるのですが、ある程度は。」
「そうですか。私が見る限りでは、もう十分できている。自信を持っていいと思います。そこで、君の配属先が決まりました。明日は中央研究室に行ってください。そこで詳しい説明があると思います。
短い間でしたが、共に仕事をしてくれてありがとう。新しい環境でも君がうまくやっていけることを祈っています。」
「新人の私に色々教えてくれて、緊張もほぐしてくれてありがとうございました。おかげで明日からも頑張れそうです。そろそろ帰らなくては日が落ちてしまうので、ここらで失礼します。」
ついに本配属…緊張してきました。どこに配属になるのでしょう。優しいところだといいな。それにしても中央研究室に話を聞きに行かなくてはならないなんて…。
それにしても、何か忘れている気が…
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「これでよかったのか…?まあ上の指示だしなぁ。」
プブリキウスの手にあった、ジェマ・ルーディスの配属についての紙には、このような文字が並んでいた。
『ジェマ・ルーディスの配属先は中央研究室とする。本人の特性から、前もって配属先を伝えると萎縮してしまう可能性が大いにあるので、明日はまず中央研究室に行くように、とだけ伝えること。」




