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異世界転生した理系男子が、地味スキルで冒険者をやっていたら、なぜか誰からも攻撃が当たらない件(R15の話)  作者: カトーSOS


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第3章 23.8話 名前



本作品は、

小説家になろうにて掲載中の


『異世界転生した理系男子が、地味スキルで冒険者をやっていたら、なぜか誰からも攻撃が当たらない件』


の年齢制限部分を、

別作品として掲載したものです。


ぜひ、本編もお楽しみください。






第3章 23.8話 名前


ベッドが静かに軋んでいた。


ランプの光がゆっくり揺れている。


ミアの呼吸はすでに乱れていた。


胸が大きく上下している。


コーイチはミアを見つめていた。


言葉はない。


ただ互いの息遣いだけが近くにある。


ミアは腕を伸ばし、コーイチの背中にしがみついた。


強く。


逃がさないように。


コーイチもミアを抱き寄せる。


肌と肌が触れる。


体温が重なる。


部屋の空気が、少しだけ熱を帯びる。


ミアは目を閉じた。


「……んっ」


短い声が漏れる。


呼吸が乱れる。


ミアの指がコーイチの背中を強く掴んだ。


体が小さく震える。


コーイチはミアを抱きしめたまま、わずかに身を沈める。


シーツが擦れる音。


二人の体がゆっくり揺れる。


ランプの光の中で、二人の影が揺れている。


ミアはコーイチを見上げた。


潤んだ瞳。


荒い呼吸。


「……コーイチ」


名前を呼ぶ声は、少し掠れていた。


コーイチは低く答える。


「ミア」


ミアの体がまた震える。


吐息が重なる。


「……コーイチ」


「ミア」


呼吸が絡む。


ミアはコーイチの背中に腕を回し、強く抱きついた。


離さないように。


体が揺れる。


「……んっ……」


苦しげな声が漏れる。


ミアの体が大きく反った。


指がコーイチの背中を強く掴む。


「コーイチ……」


その声は震えていた。


コーイチの呼吸も荒くなる。


「ミア」


ミアの背中がさらに反る。


「……コーイチ」


「ミア」


名前を呼び合う声が重なる。


ベッドが大きく軋んだ。


ミアの体が強く震える。


「……コーイチ!」


コーイチが低く息を詰めた。


「……くっ」


ミアの指がコーイチの背中に食い込む。


「……コーイチ……」


声が掠れる。


そして。


突然。


すべての音が消えた。


波が引くように。


部屋の中が静かになる。


荒かった呼吸だけが残る。


ミアの体の力が少しずつ抜けていく。


コーイチはまだミアを抱いていた。


ミアはそのまま目を閉じている。


二人とも動かない。


ベッドはもう軋んでいない。


ランプの光が静かに揺れている。


窓の外で風が流れていた。


夜は、深く静かだった。

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