その3
夕方になり基地に帰るや否や、次の私は新しい任務がやってきた。
任務の内容は軍に関わる重大な任務らしいと私は聞き、仲間のみんなもやる気だった。
その内容は現場で話すと司令が言う、そして私達はすぐに任務を行う場所に行った。
………
……
…
「はい!笑って笑ってー!」
カメラマンが私に支持を出す、私はドレス姿で笑顔で銃を持ち、笑顔を浮かべるとすぐにカメラのフラッシュが炊かれた。
次の任務はそう、軍の求人ポスター撮影の任務だった……確かにそれは軍に物凄い関わる依頼だけど、何か複雑な感情だった。
戦闘部隊なのに昼間は作業、夜は広報の手伝いって……本格的に雑務部隊じゃない!
「うーん……やっぱり水着姿はダメかい?」
広報部の偉い人がが私に近づいて言う、当たり前じゃない、というかどう見ても機械むき出しのボディとか怖がられるだけよ!
「ええ、それに胸の無い女の子の水着写真じゃ、何かしまらないでしょう?」
「それもそうか……ふぅむ、ああ、次はそっちの子、聖堂さんと一緒に写真とってもらうがいいかね?」
「ええ」
そう言うとノリノリの来夏が私の近くにやってくる。
物凄いノリノリでニコニコした笑顔だ、私よりなんとなく、幼く感じるぐらいの。
キャンペーンガールならこんな体の私より、来夏の方が向いてるんじゃ?と思ってしまう。
けど言葉に出さず、とりあえず指定されたポーズを2人でとりながら、私たちは撮影を続けた。
撮影が終わり、更衣室で軍服に着替えると何でか落ち着いた気分になる、一昔前だったらこういうアイドル気分も凄い楽しめたものなのにと、思ってしまう。
「お疲れ様です」
来夏が心配そうな顔を浮かべて私に言う。
「ええ、貴方こそ……しかし本当に、雑務部隊ねこれじゃあ」
私も苦笑しながら、愚痴を零す。
「ええ、隊長の体やキャリバー、この部隊にかけた予算からすれば、こういうアイドル活動や慰問活動や後方での作業は結構続くと思いますけど」
「はぁ……」
つい私は溜息をつく、そんなに上は私とあのキャリバーの損失を恐れたいのかと。
「そう溜息をつかないでくださいよ、こういう雑務や宣伝の手伝いだって仕事の一環なんですし」
「解っているわよ」
「それに、情報局時代私はこういう楽な仕事に憧れていましたからね、私としては」
笑顔で来夏は言う、諜報機関の人間なのに凄い気楽な子だと、私は思った。
「情報局ねぇ……」
「大変ですよー?一人で施設に潜入して破壊しろとか、爆薬を置いて来いとか無茶ぶりを言われたり、敵国に侵入して情報を調べろとかまで言われた事もあったのですから」
気楽に来夏は言う、本当かどうかはわからないけど、本当なら一体何歳よこの子……
「なるほど、中央情報局って大変な職場なのね……そう言えば、来夏は何歳なの?」
「え、17ですけど、情報局入りが12歳で2年ぐらい南北戦争で働きました」
さらりと来夏は言う、って……17って私と同い年じゃない!
「……私と同い年だったの?」
「え、隊長さん17なんですか?てっきり機械人間になったって言ってたし、妙に老成した感じから23ぐらいだと思っていましたけど」
老成した、ねぇ……夢の体験があまりにも永かったから、そこで一気に老けこんだのかしら?
「私がそのぐらいの齢だと来夏の事を思ってたわ……」
でも、来夏も私も同じように相手を年上だと思ってたのか少しおかしくなり、にやけてしまう。
「あはは、兵員の資料見ませんでした?」
「ええ、生年月日の欄は適当に流し見する方だけど」
きっぱりと言う、少なくとも見る必要があまりなかったから見なかったわけで、私が目に通したのは過去にどこに所属していたかとと勲章の授与歴と持ってる資格程度の情報でしかない。
資料だと全員、それぞれかなりのものだと解るのは幸いと言えば幸いだったけど。
「ただまぁ……男はおじさん、女は子供の特殊部隊ねぇ……笑われないかしら?」
「笑わせとけばいいじゃないですか、そのうち段々と支援とかの任務も来るでしょうし」
そう来夏がにっこりと笑いながら言うと、私の気分も少しは楽になった。