名前の話 その2
拷問の話その2 とか トーナメントの話その2 とかのほうがご期待ありそうなんですがとりあえず。
姓に de がついていたらフランス貴族、 von がついてたらドイツ貴族、van がついてたらオランダのー
なんて書いてあったりしますが、ついてたら確実に、とは言えません。
少なくとも、van がついてるのが貴族だったら、オランダ語の姓を持つひとの三割くらいが貴族になります。
とりあえず、英語の of、日本語の 「みなもとのよりとも」「たいらのきよもり」 の「の」 みたいな感じでしょう。
そして、この物語当時の場合、そもそも 「姓」からして曖昧。
ヴァロア家、ランカスター家といった高貴の方々の場合、爵位、タイトルで呼ばれるのが普通であって、家名はめったに使わなかったんじゃないかと。
爵位どころか騎士位さえないフランクは、フランク・ファン・ボールセレ、ボールセレのフランク としか名乗れませんが、日本語の書物だと「貴族」だとは書いてあります。ま 後日確かに爵位まで手にするんですが〈←コレは創作ではありません)
あと 「ボールセレ」は原語の綴りからして何通りもあるため、この話ではこの表記にすることにしました。史実のフランクをもとしてはいるけれど、このキャラは創作ってことで。




