合宿の条件
報告です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
この度学業が多忙の為更新を週2回、月曜と木曜にさせていただきたいと思います。楽しみにしてくださっている皆様にはご迷惑をお掛けして申し訳ありません。落ち着きましたら週3回に戻したいと思っているのでどうぞこれからもよろしくお願いします。
「それじゃあ俺と剣はもう行きますね。」
夏休み初日の昼頃。重と剣は学園の正門に立っていた。ふたりで帰郷するためである。
「うん、帰ってくるのを楽しみにしているよ。」
そんな2人を見送る若草。澪は既に出発していていない。
「あんたは帰んないのかよ?。」
剣が若草に尋ねる。自分達は帰郷の用意を進めていたが若草にはそんなそぶりがみえなかった為である。
「ん?。ちゃんと帰るよ。でも2、3日でこっちに戻ってくるつもりだ。特にやることもないしね。」
「それじゃあ暫しの別れだ。あ、お弁当を持っていくと良い。」
2人にお手製のお弁当を渡し若草は学内に戻って行った。
「…結局あの人って自分の事ほとんど話さねーよな。謎すぎだろ。」
剣がそう呟いたのだった。
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時は流れ重達が地元から帰って来た。地元で過ごす1週間は2人にさらなるやる気をもたらした。
「お!帰って来たね。おかえり2人とも。澪ちゃんは昨日帰って来てるよ。」
大きな荷物を抱えた2人を見かけた若草が声をかける。
「はい、ただいまです。ふぅ、荷物が重いな。」
重が額の汗を拭いながら言う。
「うっす、ただいまっす。だらしねーな。お前体も鍛えろよ。あ、そうだこれから闘技場に行こうぜ。暫く思いっきり魔法を撃ててないからストレス溜まってしょうがねーよ。」
重と同じぐらいの荷物を抱えているが涼しい顔をしている剣が重に提案する。街中には中々大規模な魔法を使える闘技場はない。
「残念だけど今日は魔導機関の工事だから使えないらしいよ。さっき澪ちゃんもそれでがっかりしていたね。」
若草がバットニュースを伝える。
「ささ、寮に入りなよ。冷たいお茶を用意してるよ。」
そう言い寮の中に入っていった。
「はぁ…マジかよ。とりあえず入るか。」
「そうだな〜。ここじゃないとダメージの魔力代替がないから全力出せないから我慢してたのにな。」
2人は愚痴を零し、荷物を引きづって寮の中に入っていった。
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「あ!お久しぶりです。」
寮に入ると澪が椅子に座りお茶を飲んでいた。2人を見つけ声をかけてくる。
「久しぶり〜澪ちゃん。休みはどうだった?。ゆっくりできた?。」
「はい、両親に帝になれるようになったと言ったら喜んでくれました。でも…魔法はあまり使えなかったので今日闘技場が使えないのは…ちょっとショックですね。」
澪が笑顔で言う。後半はやや苦笑いであったが。
「お二人はどうだったんですか?。」
「ん?俺たちは…特に何もなかったかな。あ!剣が妹にめっちゃ怒られてたね。」
「おい!それは…」
剣が重の発言を咎めようとするが…
「え、剣さん妹さんがいたんですか!。どんな子なんですか?。」
「んー歳は2個下で…かなり我儘だな。」
澪からの怒涛の質問攻めにあう剣。
「あれは桜ちゃんなりの甘えだと思うけどな。それになんだかんだ言ってその我儘を聞いてやってるじゃないか。」
そこに重が加える。その顔はにやけている。
「は⁉︎おま、黙ってろ!。妹の話は終わりだ。…そうだあれはどうなったんだよ!。えーと生徒会とのやつ。」
強引に話題を変えようとする剣。重と澪は2人で顔を合わせ微笑んでそれを受け入れた。
「ちゃんと決まったよ。1週間後から三日間海に行くことになった。もちろん魔法を撃てる設備の整っている所だよ。と言うか学園の施設なんだけどね。」
若草が詳細について説明する。
「参加者は生徒会の人達と僕達全星寮勢、後は引率の先生だね。」
「って事は…会長や副会長とも戦れるかも知れないって事ですか?。」
重が尋ねる。生徒会は強者揃いなので誰が相手でも文句などないがやはり七星とやってみたい。
「どうだろうね。その時の気分次第じゃないかな。」
「…引きづり出してやればいいだろ。俺たちの強さを見せつけてよ。」
「大樹先輩も戦うんですか?。」
澪が尋ねる。今まで若草が本気で戦ったところを見た事がなかったのでどうするのか?と思ったからである。
「あ〜そうだね。実は…それが条件なんだよね。誰でもいいから僕が本気で戦う事が今回の合宿の条件なんだよ。」
この提案をしたのは創士である。偶には若草に本気を出すようにとのことであった。
「へぇ〜大樹さんの本気か。楽しみだな。」
「全くだ。精々観察させてもらうぜ。」
「やれやれまぁ期待を裏切らないように頑張るよ。」
若草は相変わらず微笑むのだった。




