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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
3章 伝説の聖女...再臨!しかしソコに立つ者は〜虚実混交編(インアドヴァータントリー・アキュレット)〜

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19話 深まる絆とロイの受難

「はぁ〜」「うぅ...」


そんな風にため息を吐(つ)かないで下さい...


結局...カマーセに捜査の手は届きませんでした。


(厳密には...ノース家当主に握り潰されましたが)


「はぁ〜」「アナタまでため息吐かないでよ」「ごめんなさい、お姉様」


思わず私までため息を...ですが


「お姉様?ノース家というのは、ソコまで巨大な権力を握っているのですか?」


「残念ながら...今この国の実権を握っているのが、そのノース家よ」


そうなのですか!...という言葉が口から出るよりも先に


「お嬢!ノース家と一戦交えたってのは本当ですか?!」


「馬鹿か!そんな訳ないだろうが!!この脳筋が!!!」


お姉様付きの騎士が勢い良く入室して来ました。といっても、実際に勢いが良かったのはアヴェイルだけですが...


「サージェ、二人に説明を」「はっ!」


そう言ってお姉様が二人の騎士へ、今回の経緯(いきさつ)を伝える。


「ランシェ、お祖父様とお母様が亡くなった日...父がどうなったか覚えてる?」


「えっと、あの日は...確かまだ(連行されたまま)お帰りになってなかったと...」


そう...と一呼吸置いて、お姉様はあの日にあった出来事を語ってくれた。

私が知らなかった事...父上の階級落ち、並びに総主家からの没落。

そしてノース家の台頭...全ては、あの事件の責任を負わされた為...


「そうでしたのね」「そうよ」「...くそっ!」「モーリス...」


その話を聞いたモーリスが露骨に怒りを露(あら)わにし、対照的にサージェは歯を食いしばりながら...その手を固く握りしめている。


「まぁ、終わった事をとやかく言っても仕方ないわ。切り替えていきましょう」


お姉様がそう言うと、皆は一斉に返事をし...その後思い思いに頷いたり目を合わせたりした。


(臣下として...より強く結ばれていくのが分かる)


『そうですねぇ〜』『アナタ...何処(どこ)にいるの?!』『働いてますけど!?』


力の籠(こも)もった眼差しで団結力を確かめ合う中、気の抜けた念話をしてきたサミー。

思わずツッコミを入れてしまったが、彼女の言う通り今は給仕の準備中(デプレーション)を行っている。


「お姉様?もう遅いですし、彼らを夕食に招いては?」


「そうね...アナタたち、どうする?」「「頂きます!!」」


子爵に伯爵...緊張した面持ちながらその眼は輝いており...


「言っておきますが...豪華ではない(サパー)ですよ?」「「えっ!?」」


「ひょっとして晩餐(ディナー)を期待したの?何でも無い日に?」


そんな二人に私が一言添え(口撃し)、お姉様がもう一声かけ(追撃す)ると...二人は落ち込ん(撃沈し)でしまうのでした。



挿絵(By みてみん)



「旨いっ?!」「美味しい!」「あら?そう、口に合ったみたいね」


さっきまで意気消沈(いきしょうちん)していたのが嘘のように、再び眼を輝かせて料理を口に運ぶモーリスとサージェ。


「モーリスは兎(と)も角(かく)、サージェは以外だな」


「ゾレを言っだら(ごくん!)全員が一緒に食べるとは思ってませんでしたよ」


そんな二人を見ながらボソリと言ったカーウィンの一言に、伯爵令息(れいそく)とは思えない所作(マナー)でサージェが答える。するとその意趣返(いしゅがえ)しなのか


「なら今の所作をカステル家に報告しましょうか?」


「ごほっ!ぐはっ!...止めて下さい、サクヤ様」


サクヤが公爵令嬢らしい所作で夕食を済ませ、サージェに釘を刺した。当然そこで彼の所作は貴族然としたモノとなる。...が、ソレを見ても良く分かってないモーリスは不思議そうにしながらもモリモリ食べる。


すると


「ブロイ子爵には報告しておきますね」「...何をでしょう?」


サクヤは決定事項としてモーリスに伝えたが...どうやら完全に気が抜けているのか、モーリスは全く気付いていない。やれやれといった空気が場に流れたが、やっぱり気づかないモーリス。


(なんだか可愛いわね)『同級生じゃろうに』『ちょっと!起きてたの?!』


そんな彼らを眺めていたら、突然リアが乱入してきた。私がリアに突っ込むと


『起きてたも何もお主、まだ指輪を(精霊魔導核(我の元)に)戻しておらぬではないかぇ?!』


『仕方ないじゃない!まだ皆居るんだから』『抜け出せばよかろうに!』


ソレは...と言いかけて、私は皆の視線が自分に向いているのに気付く。


「コホン、何でもありません。気にしないで下さい」


「殿下の言う通り気にするな。コレから何度も見かけるのだからな」


別に誤魔化すつもりは無いが、カーウィンの言い方にトゲを感じる。そう思っていると


「殿下の妹君であるエマ様にも同様の事が起こるので、同じく対応に努めてもらいたい」


ロイが口を挟(はさ)む。そう言えばコイツ...何処に居たんだ?私がそう思っていると


「ロイ?乗り物酔いで従(つ)いて来られなかったアナタが今(・)ソレを言いますか?」


「申し訳ございません」「分かれば良いのです」


ランシェが解説してくれた。だが装甲車(アレ)は大人になって初めて味わったのなら、酔うのは当然だろう。現にモーリスとサージェも山間部をアレで走ったら...(車内で)吐いのだ。だがソコで一つ気になった事が...


「ランシェ?」「はい」「ヴァンは酔わなかったの?」「そうなんですよ!お姉様!」


私があの時ヴァンが酔わずに教師を捕縛したり、その後挨拶したりして来た時の事を思い出しながら妹に聞くと...


どうやらヴァンは特異体質らしく、馬車で読書も出来ると言ったらしい。ソレを聞いた三人は


「うっ...」「マジかよ?!」「あの人が可怪(おか)しいんですよ」


それぞれ何かを思い出したらしく、食事の手が止まった。すると


「そのうち慣れるさ。俺も最初はゲロったからな」「馬鹿者!今は食事中だぞ?!」「オマエも青い顔してたじゃねぇか」「ちゃんと降りてから処理しただろう!」「止めて下さいよぅ〜」「全く...ドール家(ココ)の人たちときたら」「サクヤ?サラッと悪口言うの止めてくれない?」「事実ですから」


アヴェイルの一言を皮切りに、繋がって欲しくない各自の心象(トラウマ)が一つとなり...阿鼻叫喚(あびきょうかん)の夕食となってしまった。



挿絵(By みてみん)



カポン...


「はぁ〜ココは極楽か?」「そうだねぇ〜」「君たちは初めて使うのかい?」「「はい!」」


ココは大工房の中にある大浴場...


僕は何回か使わせてもらった事があるけど、この二人(モーリスとサージェ)は初めてらしい。


「あの...ロイさん」「ロイで良いよ」「いえ...(ドール家に)仕えたのはロイさんが先なので、敬意くらいは払わせて下さい」「そうかい?」「勿論ですよ!」


そんな二人が僕に聞いてきた事は、やはり


「アレって慣れるんですか?」「ソレを僕に聞くのかい?」「ハハッ、確かに...いや、失礼しました」


乗り物酔いの事だった。正直僕は馬車の揺れもあまり得意では無い。長時間乗れば酔ってしまうだろう。


「あの上下に激しく揺れる感覚...慣れる気がしません」


「殿下が言うには、同乗するより操縦すると良いらしいよ」


そうなのですか?!と彼らは驚きながら僕に質問してくる。


そう...試験当日(あの日)、僕は


一日中、山道を装甲車で走り回っていたのだ。(実際には一週間前から)


だが練習の甲斐なく...僕は吐いていた。その事実を知った二人は顔を青くするも


「何だ...慣れればどってこと無いじゃないか♪」「おい!モーリス!?」


昨日宿泊した彼ら二人は...僕を置いてたった半日で(乗り物酔いを)克服(こくふく)するのだった。

セシル「地球人ってソコまで酔わないわよね?」

三歳「地球人?!」

リア「クランディア人と対比した言い方をしたのじゃろうが...」

セシル「いや、何か日本人って言うと変かなって」

三歳「まぁそう言われたらな」

サクヤ「それよりも小説として必要な回なのでしょうか?」

アヴェイル&カーウィン「たまには思い出して欲しいんだよ!」

クレア「学校中心だから仕方無いですねぇ〜」


読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"

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