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忘れられない恋がしたい  作者: ふぃめ
3/3

日常

久しぶりの投稿です。楽しんでってください。

 どっと鈍い音がなる。なんだ?とふと顔を上げると何故か久しぶりにみる顔。

「先生!?!?!?!?」

 そう。文芸部顧問、石川先生だった。夏休み中は絶対顔出さないと先輩に聞いていたからびっくりして大声を出してしまった。

「よぉ大希〜。お前なんか功績残してる〜?」

 少しネチネチしたような喋り方が微妙に鼻につく。

「うるさいですよ先生。功績は咲が残してくれてます。多分。」

 そう言い咲の方をチラッと見てみる。───?気のせいか?なにか焦って目をそらしたような気がする。まぁ文芸部所属してるだけで別になんもしてないしなと思いつつ視線を先生の方に戻す。すると、

「大希〜。咲〜。文芸部の展示校長室前に飾られるみてぇだから。ちゃんとやっとけよ。それだけ報告しに来た〜。じゃ、他の奴らにもよろしく〜。」

 ポカン…とあの教師が言ったことが理解できずフリーズしてしまう。もう一度頭の中で聞いてみよう。

(校長室前に飾られるみてぇだから。)

 うん。確実に言ってる。校長室前は毎年一番見られる場所として有名だ。しかも校長室前だけ異様にデコレーションされて飾られる。最悪だ。真面目に考えてきたことなんてなかった。

「校長室前って…大希!私達の約束果たせるね!」

「はぁぁぁ…ほんとなんであんな約束したんだ…。」

 約束とは再三言うが【高校生活部活と勉強は本気】というやつだ。本当にめんどくさい。ちなみに文芸部は小説か短歌、俳句を飾ることになっている。それができなかったらなんか適当に作れ〜と石川先生に言われている。ほんとにあの人適当だな。

「ねね、小説か俳句か短歌、どれにする?」

「んー、小説かな…一番得意なのはそれ。季語とか考えて綺麗な言い回しするの無理。」

「そっかぁ。私はどうしよっかなぁ〜。」

 なんでこんな呑気なんだコイツ。やっぱりなんでもできるのか。短歌とか書いてるところ似合いそうだな…。

「ん?なーにー?」

「んぁ、?」

「いや、短歌とか書いてるとこ似合いそうだのなんだのってー」

「え、声出てた?」

 はぁ…。どうやら僕は思ったことが口に出やすいらしい。なんでなんだろ。

「昔っからそうだよねぇ大希って。何かしら変なこと考えたりするとすぐ口に出るの。」

「咲も言うて変わんないだろ。お前ゲームしてる時体すげぇ動くし嘘つくのも得意じゃなくてすぐ顔出るじゃん。」

 ふと昔やったNGワードゲームを思い出してしまう。NGワードを言ったら勝った方が負けた方に好きなような命令ができるというふざけたことをしていたときだ。相当負けたくなかったのだろう。顔に出るなんてレベルじゃなかった。明らかに顔を引き攣らせて「い、、いや〜〜〜、?」と声を震わせながら言っていた。

「…あのことは忘れて。」

 どうやらなかなか嫌だったらしい。人が嫌がることをする趣味はないのでやめておく。

「あ、悪い。」

 そんないつでも話せるような会話を大切なものと感じながら歩いていると、3階にある部室についた。夏休み中は基本的に僕らしかいない。そのため特に気を使うこともないのだが何故かこの部屋に入るときは気を使ってしまう。咲と物理的に密室で2人きりという状況になるせいだろうか。

 そんなことを思っていつものようにドアを開けるとガラガラという音とともに咲が僕を追い越して部室に入っていくのが目に入る。「えっへへ〜!わたしいちばーん!」と嬉しそうに放つ咲。全く、こいつはいつまでもガキだなと思いながら僕はやっぱり咲が好きだ…と考え直す。

 さて、僕も部室に入るとするか。

どうだったでしょうか。よければ感想お願いします。

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