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忘れられない恋がしたい  作者: ふぃめ
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現代高校生恋愛の難しさ

この小説には恋愛要素が含まれます。青春系が苦手な方は見ないようにしましょう。

「今日暑いな…」

 そう口に漏らしたとき、ラジオが並行するように今日は気温40℃を超えるところもある猛暑日で…と流している。

「まぁ夏休み真っ只中だし…しゃーないか…」

 今は8月17日。夏休みのど真ん中と言ってもいいくらいだ。そんな真夏日に僕、柊大希(ひいらぎだいき)は学校に行かなくてはならない。

「めんどくせー…でも、”あいつ”いるから行くしかないよなぁ…」

 あいつ…とは椎名咲(しいなさき)だ。そいつは幼馴染であって同じ文芸部に入っている。そして…僕が密かに想いを寄せている相手だ。行くしかないというのはまぁ…そういうことだ。恥ずかしいので言わせないでほしい。

 この猛暑日の中出かけるのは気が滅入るが部活はサボるわけにはいかない…というのも照れ隠しではあるが準備をして学校に行く。

 

 暑い。家の中でもわかっていたものの、家ではエアコンを付けていた。そのため多少涼しかったが今は外だ。家の中とはわけが違う。一旦コンビニにでも入って休憩をしよう――――そう思ったときだった。激しい衝撃に加え、脳が揺れるような感覚。それと…なんだこれ、柔らかい感覚も背中にある…その数瞬後に一つの声がした。

「どーーーーーん!!!!!!びっくりしたー?」

「…朝からこんなに暑いのに元気だな咲は…」

 咲だった。一瞬トラックに轢かれて転生するのかと思った。いや、そういった漫画の見過ぎか。僕は実際そういったものは趣味として嗜む程度で…っと、続けると話が長くなるのでやめておこう。

「えへへぇ…今日の部活も頑張ろうねっ!」

「まぁ顧問もたまにしか顔出さないし文化祭まで時間あるし…やることは多くても時間はたくさんある。ついでに僕らは一年だしな。そんなに目立つ場所には貼られないだろうし軽くでいいんじゃないか?」

「だめだよー!決めたでしょ!部活と勉強は本気でやるって!」

「はぁ…めんどくさいこと言ってんな昔の僕…」

 実はそうなのだ。入学する前咲とそんな約束をしてしまったのだ。【高校生活部活と勉強は本気】…ほんとにめんどくさい契約をしてしまった。

 特に僕は勉強なんてできなくて中学時代はいつも下から数えたほうが早いほどの順位だった。点数もも授業態度も悪くて高校受かるか微妙なところだった。でもそんなところに咲がいてくれた。実は咲は英検も漢検も数検も全て二級は獲得している。まぁ数検は二級ってだけで他はもっと上だが…そんなことはどうでもいい。ただ勉強が得意なのだ。中学のテスト順位もいつも三位以内には入っていて教師からの信頼も厚かった。そんな咲が僕に勉強を教えてくれたおかげで高校入学できたのだ。まぁギリギリだったが。

「咲ってできないことあんのかなぁ」

「ん?どうしたの急に」

あ、声に出てた。

「いや咲って運動もできるし勉強もできるだろ?できないことなさそうだなぁ…って」

「あるよいっぱい。ホラー映画見れないしー、それからー」

その後も苦手な食べ物やこんな人が苦手で話せないなど、普通の人のようなことを言っていく。まぁ大きなことはなくて陸上は全競技できるけどねと笑いながら話すこともあった。バケモンかこいつ。

「苦手な人いるなら好きな人もいるのか?」

「いるよー。例えば唯ちゃんとか!」

「あー亀田の彼女だっけ。会ったことないんだよな」

「かわいいよ?唯ちゃん。ハムスターみたいな可愛さが有るんだよねぇ。」

 亀田とは僕の小学生以来の親友である亀田蓮(かめだれん)だ。そして唯はその彼女の柊唯(ひいらぎゆい)だ。柊の方には会ったこともない。亀田も柊に僕のことを話してないみたいでなんとなく存在を知ってるってだけらしい。

「い―――けど。」

「ん?なんか言ったか?」

「ううん。なんでもない。」

 …?なんだったんだ?まぁいいや。そろそろ学校につくし気持ちを切り替えておこう。





第一話はここまで。第二話お楽しみに。

読んでくれてありがとうございました。第二話は8月頃に更新する予定ですのでお願いします。

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