表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/90

第七十一話 手合わせ再び

「いつでもいいよ、エルシーちゃん」


「最初から全力で行くぞママ!」


炎神プロメテウス

勝利神ニケ

雷神ウラノス

獄神タルタロス

戦神アレス

冥神ハデス

大地神デメテル


「今はこれが限界みたいだな!」


エルシーは七つの究極級魔法を同時に発動し、その全身は七色のオーラを発している。

今までは部分ごとに別の究極級魔法を発動していたが、使用出来る魔力が増えた事で全身に同時発動が可能になったようだ。


「すごいねエルシーちゃん。私の想像をはるかに超えてるよ」


今までにないぐらい真剣な目をしたエヴァが、初めて真剣に構えを取った。

二人はお互い、自身の拳のみを武器とし、その肉体のみでぶつかり合うようだ。

そして、次の瞬間には二人とも光速で移動を開始し、いたるところで衝撃波が発生していた。


「危ない親子ですね。リフレさん、リンネさん。私の横に来てください」


真空結界ノンエアバリア


シャルルを中心に、真空の壁が周りを取り囲んだ。

二人の衝撃波により壊れた瓦礫などが飛んでくることもあるが、シャルルの真空結界ノンエアバリアがその全てを弾き飛ばしている。

かわす事は容易かったが、これで二人の手合わせに集中出来る。


「すごいねエルシーちゃん。私とほとんど互角じゃない」


「何言ってるんだママ!ママは究極級魔法を一つしか使ってないだろ?それに対して私は七つの究極級魔法。これじゃあママと互角なんて言えないじゃないか!」


「そんな事ないよエルシーちゃん。私は魔法の才能は乏しいんだよ。私が使える魔法は少ないんだ。

身体強化ドーピング』初級

獣化アニマル』中級

狂戦士バーサーク』上級

戦姫ワルキューレ』特級

破壊神シヴァ』究極級

血液操作ブラッドオペレーション』初級

血刃ブラッドソード』中級

血戦結界ブラッドワールド』上級

造血メイクブラッド』特級

神祖カムオヤ』究極級

これが私が使える全ての魔法だよ。それに、究極級魔法同時発動も出来ないよ」


エヴァはリンネと違った意味で覚えている魔法が少ないようだ。

たしかに究極級魔法は使えるが、各クラスで一つづつと少ない。

ある意味、千の魔幼女サウザンドリトルウィッチと呼ばれているクロエと対照的な存在だ。

しかし、その少なさを補う事の出来る魔力付与値の高さと、単純な肉体の強さ。

魔法無しで見れば、世界最強は確実にエヴァだ。


「それでも、たった一つの魔法で私の七つの究極級魔法と同じなんだから、やっぱりママは凄いな!」


「でも、あと一つでも発動出来るようになれば、エルシーちゃんに勝てなくなっちゃうかもね」


「それはどうやら無理みたいだ!どうやっても八つは発動出来なさそうだ。それこそ命を懸けない限り無理みたいだ。何となくそんな気がする」


「そうなんだね。じゃあ、まだちょっとだけ私の方が強いかな」


破壊神シヴァ』解除

神祖カムオヤ

身体強化ドーピング

血液操作ブラッドオペレーション


破壊神シヴァはエヴァの周りに黒いオーラを発していた。

神祖カムオヤは逆に白いオーラを発している。

更に身体能力が若干上昇する初級魔法を二つ発動した。


破壊神シヴァは他と同時に使えないけど、神祖カムオヤは初級魔法なら組み合わせ出来るんだよね。これが私の最強の魔法だよ」


黒い悪魔のようなオーラから、天使のような白いオーラに変わったエヴァは、全ての能力が先ほどより若干上昇している。

しかし、そのわずかな上昇がエルシーとの間にはっきりとした差となり、その手合わせに現れてくる。


「これが今の私とエルシーちゃんの差だね。ずいぶん強くなったけど、まだ私の方がちょっと強いね」


徐々にエヴァの拳がエルシーへと当たり始めた。

更に状況が悪い事に神祖カムオヤには自動回復効果もあるようで、エヴァの体力は全く減っていない。

それに対し、七つの究極級魔法を同時に発動しているエルシーは時間の経過に伴って苦しそうだ。


「ダメだ!やっぱりママにはまだ勝てない!」


10分程経つと、エルシーの足は完全に止まってしまい、そこに座り込んでしまった。


「エルシーちゃん、お疲れ。それにしても魔法ありの接近戦なら、たぶん世界で四番目に強いよ」


「世界で四番目って事はママとリンネ以外にも私より強い奴がいるのか?」


「まあ、直接会った事は無いから知らないんだけどね。話に聞く限りならリンネちゃんよりも強いと思うよ」


「リンネよりも強いって、誰なんだそれは!?」


「名前はミヤビ・ルルメルク。勇者と呼ばれ大賢者と呼ばれ聖母と呼ばれた女性だよ」


「ミヤビって、あの魔神を倒したと言われているミヤビ?あれは物語の登場人物の話じゃないのか?」


「違うよエルシーちゃん。ミヤビ・ルルメルクは実在するんだよ。それに魔神や魔族も実際にいるよ。基本的に干渉してこないから、誰も知らないけどね」


「ママはその魔神とあった事は無いのか?」


「魔神は無いよ。もし会ってたら、私はそこで死んでるよ。でも魔族になら会った事はあるよ」


「魔族も強かったのか?」


「そうだね、魔族って一級から五級まで階級があるみたいなんだけど、私が会ったのが三級ね。それで、その三級魔族が今のエルシーちゃんと同じぐらいだよ」


「それって、二級以上はママより強いのか?」


「会った事は無いけどたぶんね。でも、そのミヤビ・ルルメルクが魔神を倒したから、今は魔族はこっちの世界には来れないんだ。だから魔族の脅威は無いよ。それで、そんな魔神を倒したミヤビ・ルルメルクってのが、ただの人間だっていうからびっくりだよね」


「ハハハ。世界は広いんだなリンネ」


「そうだな、俺もまだまだだな」


こうして、再三行われた手合わせでも、最後までエルシーはエヴァに勝つことは出来なかったのだ。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

もし楽しんで頂けたなら幸いです。

ブックマークや評価をしてもらえるとモチベーションがあがりますので、もし良ければおねがいします。

なるべく毎日更新はしていきますので、良ければ今後も読んで頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ