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シロイルカのぬいぐるみ⑨

 わたし、りすちゃん、やまねちゃんはささっと教室に戻った。そして、教室の扉についてる透明な小さな窓から中をのぞく。


 やっぱりいる。ななはちゃん。


 そして、シロイルカのぬいぐるみを抱いていた。


 きっと、こっそり持って帰ろうとしていたんだ。


 わたしは、中に入っていこうとした。ななはちゃんと話すために。


 だけど、りすちゃんが、わたしの体育着の厚手の生地を軽く引いて止めた。


「こっそりもってかえろうとしてるから、話しかけないでそっとしておいた方がいいんじゃないかな~」


「たしかにそうなのかも」


 わたしは、りすちゃんにうなずいて、そしたらやまねちゃんもうなずいた。


 そして、わたしたちは、静かに体育館に向かった。


 わたしは向かいながら考えた。ななはちゃんのものだってことはわかった。


 けど、なんで捨てようとしてたんだろう。


 わたしは、それが気になってはいたけど、安心していた。


 ななはちゃんが、シロイルカのぬいぐるみを抱きしめていたのを見たから。


 たぶん、もう捨てない。


 だから、わたしは、なんで捨てようとしたかはべつに知らないままでいいかなと思った。



お読みいただきありがとうございます。1カ月近くたっての更新でしかも短くて申し訳ございません。


何とかこれからも話を続けていければと思います。

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