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Regret Game ~忘却の彼方~  作者: 蒼凛
第1章 四色の世界
3/31

第一章 四色の世界 5~7

注意:殺人が起きます。

   登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。

   中学生の書いた作品です。

   無駄に長いです。

   似ている作品があったらごめんなさい。

   (本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)

5 『青ノ国の真実』 レンア


 「思った以上の腕前ですね。レンア様」

レイは俺に言ってきた。

「そうだな。さすが第四英雄あなどれん。しかし、見方に付けば・・・。」

俺は青ノ国と4色の国を治めなければならない。第四英雄と四色の王と一緒に。しかし

今は王を見つけなければならない。それが今の俺の、私の役目だ。

 はっきり言って王は辛い。元銃剣士の俺にとって退屈すぎる。万能士も楽しいが、俺と互角の勝負が出来るヤツがいない。

 「レンア様。クレア殿を青に?」

レイは少し動揺している。

「そんなわけ無いだろう。紅に染まったクレアが青になるわけが無い。」

 コンコン。扉を叩く音が聞こえた。

「入りたまえ、ミサ。」

俺はミサを部屋に入れた。クレアの件。ミサは独断と言っていたが俺の命令である。窓から見ていた俺はクレアを助けに行ったのだ。

 「ミサ、クレアはどうだった?」

「さすが私と同じ第四英雄。クレアに知識があれば負けていました。」

それには俺も同感だった。知識が無いために石を使ったのだろう。赤ノ国が監視を入れないのはすごく不安である。

「そのことだが、クレアに監視をつけないか?石と剣を合体させれば強化するし、石と刃を付ければ消滅する。太陽の扇と剣が付けば時空が曲がるそのほかにもいろいろと・・・」

 ミサとレイは苦笑いをしている。仕方ないので俺も笑った。

 「しかし、赤に許可を取らずに監視するのは国際問題になりかねません。」

ミサは冷静に答えた。

「そこが問題なんだ。レイ、作戦を考えてくれ。ミサは赤の魔女と連絡を。」

 ミサは俺にはよくわからない行動をした。

「赤の魔女から許可が出ました。むしろお願いしたいといってます。」

レイがクスクス笑っている。

 「やはりな、赤もクレアを恐れているのかも知れないな。」

俺の予想は的中した。懐かしい記憶を辿ると思い出すことはできないが予想することはできた。

「しかし、レンア様だれがクレア殿につくのですか?」

そう、そこが問題なのだ。青ノ国は愚か、四色ノ国全てのひとに訪ねてもYESという答えは返ってこないだろう。なにせ、相手は第四英雄だし、強暴だ。いくら鈍感だとはいえ、気づかれたらライフを落とす可能性もないわけではないのだ。

 「その件では、私がやろう」

俺は渋々自分でやることを決めた。ほかの人に頼むこともできない。なにせ言い出したのはこの自分だ。

 「レンア様、危険では?」

レイがあわてて聞く

「大丈夫だ。彼女が人を殺め、ライフを減らすような行動はとったことはないと聞いている。それに・・・」

俺はこの先を言うのはやめた。

 彼女が人を殺さないのは事実だ。理由はわからないが、おそらく第四英雄という名を汚したくないのか、恐怖なのか。それはおそらく彼女自身もわからないだろう。

「では、レンア様。彼女をよろしく」

言ったのは意外なことにレイだった。クレアとは何の接点もないはずなのだが。

「レイ。何を隠しているの?」

ミサが鋭い目つきで問いかけた。

「ふふっどうかしらね。」

 レイは部屋を去った。

「では、私も。」

といってミサもこの部屋から出ていった。

 広い部屋に一人になった俺は考えていた。四色ノ国の王を探すこと、第四英雄の秘密などを。


 6 『緑ノ王女』 黄ノ国の湿地地帯 翔大


 「ねぇ~!ま~だ~な~の~!!!」

クレアが叫んでいる。

 青の王のおかげで近道の黄ノ国を通っているのだが、近道とはいえ遠いのには変わりが無い。普通の季節ならば秋なのだが、行きの緑ノ国の岩山(という名の砂漠)のようにここは湿地地帯(という名の氷河地帯)なのだ。よって季節の区切れ目などない。

 「湿地地帯って言ってたのに~!」

一切勉強をしないクレアは、名前と環境が違うのを知らない。

 それでも、一応防寒対策はとってある。もちろんクレアも夕菜が無理やり着せた赤い羽織を着ている。

 「あっ!まん万ねんじゅ年樹だわ!」

看護師の美羽の声が響いた。

 赤ノ国のシンボルとも言える!“万年樹”は紅に染まっている。もうすぐ国境だ。

 みんなは喜んでいる。しかし、目の前に10人の人の姿が見えた。白と緑…。緑ノ国の者だろう。俺たちの様子を伺っている。

 「ねぇ!なにかあったの?」

両国に尋ねるようにクレアは聞いた。

「私は、緑ノ国の作戦部、莉子と申す。」

一方的に名を名乗ったのは焦った。しかも、緑には作戦部に第四英雄がいるのにあえて違う莉子を出してきたのだ。なにかあるに違いない。

 「なんの用だ?」

俺は怒り気味に言った。早く帰りたいのに・・・。

「長旅で疲れているのだろが、聞きたいことがある。“トゥルー・レンア王”あいつは何者だ?元銃剣士という情報しかないのにすごい力だ。ただもの只者ではないだろう。青ノ王は。」

 青ノ王?王の名はトゥルー・レンアというのか?赤ノ国は動揺している。

 「おい!美咲、知っていたのか?王の名前!」

葵は動揺を隠し切れない様子だ。

「し、知らないわよ!」

美咲も焦っている。仕方がない。だってトゥルー・レンアという名を作ったのは・・・。

 俺は、赤のなかで唯一平常心を保っているヤツを見つけた。

「おい!クレア!お前知っていただろ。名前!」

俺が怒鳴ったのもあり、クレアもビビッている。

「知っているわよ!だって王宮に入ったらみんな“レンア様”って呼んでいるのよ?でも、それくらいの情報なら美咲を通じてもう知っているものだと思って!トゥルーのほうは初めて聞いた!」

 クレアはレンアと言う名に何も思っていないらしい。当然だ。彼女はその時のことは覚えていないだろうトゥルー・レンアという合言葉を知らないのだ。彼女自身が作ったのに。誰にも合言葉の意味を伝えずに記憶を失うとは。

「どうかしたのか?赤ノ諸君。」

偉そうな口調で話しかけてくる者がいた。第四英雄は男だと聞くが女性の声だ。

 「あなた誰?」

クレアは容赦なく突っ込む。

「わらわは、緑ノ国の王。正しくは女王だがな。」

緑のツーテールがよく似合う緑の瞳をした少女が言った。

「クレアよ。わらわはネイミと申す。ホープ・ネイミとな。青の王レンアについて聞きたいのだが。」

 緑色のドレスを身にまとった少女は言った。

「緑にも王がいたのか。」

クレアが呟くように言った。おそらく、どんどん自分よりも権力が高い人がいるのが嫌なのだろうか?声に怒りが混じっているようだ。

 「レンアのことなど知らん!!」

クレアは一人雪を掻き分け進んだ。

 クレアを追いかけるようにみんなは走った。

「美咲!」

ネイミが美咲を呼び止める声が後ろからした。美咲はそれに答えるように立ち止まった。俺も反射的に振り向く。ネイミの口が動いた。魔女にしか聞けない言葉を話しているようだ。

 「そ、そんな!なぜ!?」

美咲は普通の言葉でネイミに問いかけた。

「仕方が無いのだ。わらわが、」

また、ネイミの口だけが動く。何を言っているのかはわからないが美咲を見る限り、よい情報ではないようだ。

 俺は美咲にくるりと背を向けまた歩き出した。


 7 『レンアの戸惑い』 赤ノ国 レンア


 クレアの見張りを始めて3日。さすがに、国外は新鮮だ。万年樹も予想以上に立派だ。紅色に燃えているのは風流だ。

 彼女の知識の無さと鈍感さ、不器用さは一級品だった。何も無いところでつまずいたり、翔大の恋に気づかない。翔大の恋路も気の毒だ。

 そして何より、彼女の寝言はひどい。

 俺は美咲に頼み隣室に住み着いて言うのだが、隣の部屋にも叫び声が聞こえてくる。彼女の過去には何かがあるのだろうか?俺の心に空いた記憶の穴がふさがる瞬間それもわかるのだろうか?

 彼女の過去と俺の過去はおそらく一致するだろう。

「レンア様、クレア殿の様子はいかがです?」

青ノ国の看護師ナミがガラス越しに。いや、正しくは国境を越えて話してくる。簡単にたとえればテレビ電話のようだ。

 「大丈夫だよ。ナミ。クレアはそこまで危険ではない。」

ナミは相当クレアを誤解しているようだ。まぁ、無理も無い。赤ノ国の情報が青ノ国に伝わるのには黄ノ国、または緑ノ国を通る。そのときに噂というものは大げさになる。

 「ならば、いいのですが。あと、緑のネイミ様からメッセージが届けられています。どういたしましょうか?」

それは困ったものだ。ミサに頼んで美咲に送ってもらうのも気が引ける。仕方ない。

「いま、国に帰る。」

「えぇ!レンア様!お体は大丈夫ですか!?魔力の使いすぎると大変だってミサも言っていますし。ミサに頼んで送りますよ!」

 ナミの声が焦っている。王宮に何かあったに違いは無い。何か、嫌なことが…。

「今すぐにいく!」

俺はすぐ通信を断った。


 王宮に戻る前に変装していこう。きっと俺がすぐに行けば、なにがあったのかもわからない。

 俺は適当に王宮の使用人に化けた。

「なぁ。なんかあったのか?」

俺は、そこらへんにいた使用人に聞いた。

「レイ様が…。レイ様が。」

使用人は下っ端のようだ。レイに様をつけるとは。変わったなぁ。青ノ国も。

 「レイ様がどうかしたのか?」

俺は恐る恐る尋ねた。

「レイ様のライフが…。切れてしまったのです。ナミ様の処置も間に合わず、」

遠まわしに言った使用人だが、俺はすぐに現状をしった。

 「レイが・・・死んだのか・・・。」

俺はすぐに変装を解いた。

「わっ!レンア王様!」

使用人が驚いている。ミサがすぐに駆けつけた。

 「レンア様!仕方ないのです。レイの死には意味があるのです。」

いつも冷静なミサが慌てているこんな姿は初めてだ。

「そんな事はわかる。その意味が知りたいんだ!」

俺は叫んだ。ミサは冷静さを取り戻そうとしている。

「まずは、お部屋に・・・。」

ミサの力ない声が俺の耳に入った。

 「レイは、ネイミ様に。殺されたと耳にしました。」

ミサは部屋に誰もいないのを確認していった。

「ネイミが・・・。緑ノ国の王女が・・・。」

大切な使用人を失って黙っているわけにもいかない。

「緑ノ国を滅ぼせ!」

俺は冷静さも、理性も失っていた。

 「落ち着いてください。レンア様。レイの意思なのです。ネイミ様が王宮に来たときに光の刃を求めたんです。しかし、刃はレンア様がお持ちでしょう。もちろん渡せませんでした。それでも、ネイミ様は刃がいま必要といったのです。私が成す術を失ったらレイが『お引取り願う。刃は国の宝。例え王族といえ、渡すわけにはいかないのですよ。』といったんです。」

 ミサはこの先を言わなかった。

「それで、ネイミの怒りに触れたと・・・?」

ミサの目には少し涙が浮かんでいたように見えた。

「いえ、その瞬間。よくわからないのですが、天から光が差したのです。その光は先端が恐ろしく尖っていました。光はネイミ様を目掛けているように私は見えました。レイはネイミ様を守って。」

 ミサはこの先もう一言言ったようだが聞き取れなかった。レイにはいくつかライフは残っていたのだが、即死技だったのだろう。

 俺はこれ以上ミサに問わなかった。ミサの青い瞳は復讐に満ちているようだった。

 兵を出すのはやめよう。手紙は、お礼とお詫びと“太陽の扇”が暴走している恐れがあるということだった。それは俺も同感だ。



ご視聴ありがとうございました。

続きは3月18日9時です。

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