~第3章 GAME OVER~ 41~43
注意:殺人が起きます。
登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。
中学生の書いた作品です。
無駄に長いです。
似ている作品があったらごめんなさい。
(本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)
一言:第3章になりました。今回は過去について詳しい説明となります。そして彼女が今まで以上に棘道を歩くスタート地点に立ちます。
新たな障害が立ちはだかる第3章の始まりです。
第三章 GAME OVER
41『記憶の欠片』 レンア 過去
「はじめまして、赤ノ王リリィ・スティスです。」
「こちらこそ、はじめまして、トゥルー・レンアです。」
俺はどこに居るんだ?見覚えの無いところにいる。ここは、消された過去?王族のような男子が二人で遊んでいる。リリィという名は赤ノ王から取ったようだ。なぜクレアが“ルイ”と名乗っているのだろうか?
「ははははははっ!」
2人で笑っている。実に楽しそうだ。
「お前に、王様は似合わないなっ翔大!リリィって女みたい!」
「うるさいなぁ。崇なんか、一昨日やっと王になったばっかりだろう!俺のほうが長く王様やってんだぜ!」
翔大と崇?俺と翔大が昔のときのようだ。仲がよかったんだな。
「お~い!ルイ~!」
幼い俺たちは一人の少女のほうへと向かった。
「ルイ、メイリスはどこ?」
「メイリスは今、勉強中みたい。大変だよね。次期王妃様は。」
しょんぼりとするルイに対し翔大は明るく話す。
「ルイとかメイリスとかは呼びにくいな。やっぱり昔の名前のまま呼ぼうよ。」
「そうだねっ。僕たちだけのときはそれでいいかもね。クレア。」
「うん。そうしよう。崇、翔大。きっと、結姫も賛成のはず。」
子供のころは良かったな。不意に心に根付いてしまう感情を抑えきれない。
それにしても、ルイとメイリスの差が分からない。話の内容的にはルイもメイリスも紫の次期王。王女と王妃。別々に存在するはずもない。
「お~い!崇、翔大、クレア!」
もう二人、子供が走ってきた。
「健太!真央!」
クレアが嬉そうに手を振っている。
「久しぶりだね~♪どう?黄ノ国の王様と緑ノ国の王女様。」
「やっぱり、紫ノ国のほうが自然があっていいね。ホープ・ネイミは疲れちゃうよ。なんで私が養子に選ばれちゃったのかな?」
「俺も~。紫ノ国に戻りたい。黄ノ国は位によってすごく曹禺が違うから、すごい敬われちゃって、もう頭がおかしくなりそうだよ。でも、好きな人と結婚できるから耐えられるな。」
「紫の第一王妃ほど大変ではないからいいでしょう!」
クレアは笑顔を取り戻していた。
「そっか、健太はメイと婚約が決まってるんだよな!」
少しずつ、話の内容がつかめてきた。俺は王族の血を引く青ノ国の王、レンア。ここは今の世界と変わっていない。しかし、健太は紫ノ国から養子として黄ノ国に行った黄ノ王、ファクト。ファクトも現在と地位は変わっていないが、紫出身のようだ。真央は緑ノ王女。健太同様養子となったらしいが、現在と地位は違う。翔大は赤ノ王族の血を引く赤ノ王、リリィ・スティス。クレアは紫の第二王女のようだ。姿を現さない結姫がメイリスだったようだ。
過去にミサが話したことを考慮すれば間違いではない。
そんな事を考えていると違和感に気づいた。体が透けてきている。どこかにワープでもするのだろうか。
気づくと、また違うところに居た。
成長した翔大が誰かの手を引いて走っている。彼女はメイリス?結姫だろうか。彼らの後ろから、レイピアを持った少女が追いかけている。
レイピアを持った少女の顔はベールが邪魔して確認できない。
少女はレイピアを振り上げた。
「危ない!!!」
俺はつい声に出してしまった。
「えっ?」
翔大に手を引かれた少女が振り返る。同時にレイピアを持った少女は振り上げた手を振り降ろさなかった。ベールがはずれ、顔があらわになる。
「クレア?」
結姫の目から小さな涙が見える。
「お願い。わかって。知らないほうが幸せなんだよ。過去を捨てて。」
クレアは結姫を殺そうとしたわけではなさそうだ。
「だめだよ。過去は捨てては。私の今までの苦労は何だったの?」
「分かってる。でも、幸せになってよ。」
クレアはもう一度レイピアを振り上げる。
― シュンッ! ―
― バーン! ―
空を切ったレイピアと共に銃声が響く。
「結姫・・・。」
クレアの目から溢れる涙は大粒の物に変わっていた。
「いいんだよ、これでいいんだ。私は、クレアとの楽しい思い出を忘れずに終われる。最高の終末だよ。ありがとう、そして、ごめんね。私わがままだよね?私があなたを守るから。笑ってクレア。最後のわがまま聞いてもらえる?」
「え・・・。拳銃。私が管理していたはずなのに。」
「ごめん。こんなことがあると思って持っていたんだ。でも、これで宝の完成に一歩近付くから。」
目を閉じる結姫の御霊が俺には見えた。彼女の御霊はレイピアへと巻きつくと瑠璃色の花びらに変わった。
結姫の使った銃はおそらく石と刃を合わせて作る涙の拳銃。
「!!!」
急に現れた大きな光。俺が目を開けると、世界が変わっている、ここは見覚えがある。
「クレア早く~」
遠くの方からクレアを呼ぶ声が聞こえる。
「まって~」
「銃剣士がそんなにトロトロしててどうするの~!」
ここは・・・。きっと、赤ノ国が俺に挨拶に来るときの道だろう。
クレアは昔からこのような性格のようだ。
なぜだろう。さっき俺の声は届いたようなのに今では、目の前にいる俺に驚きもしない。見えていないのだろうか。
「これは・・・?」
ふと現れた黒い大きな穴。とても深そうな穴だが入れば何かが分かるだろうか。俺は覚悟を決めて穴の中へと飛び込む。
深く、深く俺は落ちてゆく。
どれくらい落ちたのだろうか。下のほうにわずかに光が見える。気づくと俺の服が変わっている。制服?俺は学生なのか?
突然巨大な光に体が包まれる。
「おい!・・・も参加するのかよ~!」
俺は不意に近くにいた少女に話しかけた。見覚えのある顔だ。俺の姿を見ると少女の頬が急に赤く染まった。いったい誰だ?
「えぇ、そ~よ!私なんか銃剣士よ!すごいでしょ~。」
少女はそっぽを向き俺から目を離す。銃剣士?一体なんのことだ。
「え!お前も銃剣士なのか!奇遇だな!俺もだ!」
そうだ。俺は元は銃剣士だった。自分が発している言葉の意味が分からない。でも、確かなことを示しているようだ。
「でも銃剣士って女は・・・だけだな~。もし戦うことになったら面白いな!」
一人だけいた銃剣士。そうだ、呼び方は分からないがこの少女はクレアだ。変わっていない瞳に笑顔。しかし、まとっているオーラは今とは比べ物にならないほど弱弱しい。これがクレアの真の姿?紅恋亜は強い少女ではないのか?
ふと背後から聞こえた単語。
『リグットゲーム』
瞬間思い出した全ての記憶。本当の自分、“松本崇”。
終わらせなければ。このゲームを。早く、終わらせよう。紅恋亜と共に。
42 『仲間』 クレア 法廷
「お帰り!崇。」
私は戻ってきたレンアに告げる。
「クレア・・・。ありがとう。・・・早く、早く一緒にゲ」
「ゲームを終わらせよう。でしょ。」
私はレンアの言葉に言葉を被せる。
「容易ではないの。フェアリーキングダムにゴール地点のようなものがあった、でもね、何か合言葉のようなものが必要。その合言葉が未だにわからないのよ。ユートピア。理想郷。まさに、私達への理想郷の架け橋よね。」
私の弱気な言葉にレンアは微笑み返答した。
「大丈夫。きっといつかは戻れるさ。」
一切保証もない。そんな言葉に動かされてしまう。でも、これから私はもう一つ大きな事をしなければならない。
「でも、どうしてそのためにcomを減らす必要があるんだ?」
「comの中に有害な人もいるのよ。紫ノ騎士や兵士を始めとする色々な人がいるの。その内で、私でも催眠にかかりそうになってしまった凶悪な道化師もいて大変だったわ。その道化師から人を催眠にかけることを教わったんだけどね。」
私の知っている情報の少量を彼に漏らすとレンアは驚いた表情をしていた。
「他に隠している情報は?」
レンアは私がまだ情報を持っていることに気づいた。
「それは、追々ね。」
長々と話すのは好きではないし、面倒くさいのが混ざり適当に返答しておいた。
何か言いたげな顔をしているが無視して私は話を続ける。
「戻りたくない気もするんだけどね。それ以上に、この世界に居たくない。」
私の言葉をレンアは理解していない。
私は少し微笑んでレンアを見つめた。
「ここの世界にいれば、みんなの命が危ない。4色の人々は守られているけれど紫の人々は守られない。だから、早く逃げて終わりにしないとね。」
私の言葉にレンアは頷く。
「でも、合言葉はどうやって?」
私はニカッと笑いレンアに耳打ちする。
「王族の名前!」
レンアは少し驚きながらも王の名前を挙げた。
「ネイミ・ファクト・ルイ・レンア・・・・?何の規則性も無いぞ。」
「違うわよ、ホープ・ソン・スティス・トゥルーの方。ここからは私の予測になるけれど、ホープはそのまま希望、ソングで歌、ジャスティスで正義、トゥルースで真実。ユートピアのゴールに書いたあったものに埋めると、“真実は正義の希望の歌”じゃないかな?」
私の回答にレンアが意外そうな顔をしている。
「わかってるじゃん!」
レンアが言う。
「でもねぇ。もう一言あるんだよ。“真実は正義の希望と○○の歌”なんだよ。」
レンアが深くため息をつく。
「○○って・・・。」
「問題はそれだけじゃなくて例の道化師がこの中に入っているみたいなの。戦争を起こすために操ったのは確かだけど、そのほかの女子まで操られている、というより洗脳されている見たいで。さすがに洗脳までの技術は身に付けていないのよ。」
レンアはより一層深いため息をついた。
「それって・・・。」
― ガタンッ!!! ―
強大な音がする。しかし、周囲を見渡しても何もいない。
警戒をしたままレンアは話を続けた。
「ところで、クレアがかけた催眠を説く方法は?」
「あぁ、言っていなかったっけ?美咲とかにはもう話してあるんだけどね。私が解こうと思えば簡単に解けるの。」
「なら早くっ!」
「でもね。」
私は、またレンアの言葉をさえぎる。
「でもね、私の催眠にかかっている限り、他の催眠にかかる恐れはないの。すなわち、」
「すなわち、その道化師に催眠をかけられる恐れがないと言うことか。」
今度はレンアが私の言葉をさえぎった。レンアは満足そうな表情をしている、私はムスッとした表情を隠せない。
「昔から変わっていないんだから。今も、昔も。ここでも、向こうでも。」
私が笑うと崇も笑った。
「そろそろ、みんなの前でもこの格好を現さないとな。みんな、俺のこと覚えてない。ゲームが始まってからずっとレンアのままだしな。」
崇も笑う。
― シュンッ!! ―
また大きな音が聞こえる。
同時に小さく呟くような音。これはっ!
「やめてっ!カイト!!!」
43 『呪い』 美咲 赤ノ国
「ただいま~。」
「お帰り。あれ、クレアは?クレア赤に帰ってくるでしょう。」
はしゃぐ美羽。
「あれ、もしかしてみんないる?」
「えっ。そうそう、急に戦争がね。」
美羽の話を聞いて驚いてしまった。
何かを忘れている気もするが気にする必要はない。だって、クレアが戻ってきたから、きっとまたクレアが私たちを守ってくれるから。
「でも、どうするの?戦争を急にやめても多くの兵士が・・・。」
「まぁ、いいわ。兵士は。」
「なんか・・・。美咲らしくない。」
美羽に言われなくてもわかっている。なぜだろう。私らしくない。兵士はどうでもいいと思ってしまう感情と共に、この世にずっと居たいと思う感情。
一生この世界にいたいな。もう、どこにも行きたくない。この感情は何だろう。
「あっ!そういえばクレアは?」
「クレアは、レンア様と対談中。きっと私たちには教えられない秘密でもあるんでしょうね。」
美羽は首をかしげる。
「平和主義もいろいろと面倒よねぇ。」
つい、口に出てしまう言葉。
「そうだね。でも、大丈夫だよ。・・・なんか。そんな気がする。」
美羽は微笑む。私も不意に心が安心する。
この幸せは永遠に続く。絶対に。現実を切り裂こうとする人は、許さない。絶対に。
43 『振り出し』 クレア 赤ノ国
「カイトッ!!!」
目の前に現れる道化師。人間の姿をしているが本当の姿かは誰もわからない。
「クレアさん。お久しぶりです。」
目の前で跪く道化師に私は怒りの声を上げる。
「今度の目的はこの世界なの!?この世界で暴れるなって。」
「今回は表面に出て暴れるようなことはいたしません。クレアさんの友人の心理をいただきました。男性のほうは残念ながら先を越されてしまいましたが。問題はありません。クレアさん。この問題をどうやってクリアしますか?」
道化師の言葉に焦りが隠しきれない。崇はまったく意味を理解していない。彼が巻き込まれていないことを願う。
「あなたは誰に雇われてそんなことを?」
「それはいえません。所詮私は傭兵ですから。」
ついため息が漏れてしまう。
「そんなに金が大切かしら?」
「はい。クレアさん。」
平常心が保てない。
「これ以上は手を加えないわね?」
「はい。今のところは。」
「ならいいわ。」
私は道化師カイトに背を向けて歩き出そうとしたがすぐに足を止める。
「早く消え去れ!!!」
言葉と同時に消える気配。
「クレア。彼が・・・。」
「そう、ユートピアを自分のものにしようとした末、私と戦い私に催眠術を教えてくれた本人。道化師のカイトよ。よかった。気づかなかったら今頃記憶がなくなっていたわ。」
私は平常心を必死で取り戻し微笑んだ。きっと引きつった笑顔になっているだろう。崇はそれに気づいてか、気づかないか。
崇はただ、不安そうな表情をしているだけだった。
「大丈夫よ。私たちならどうにかできる。ただ・・・。」
「どうした?」
言葉が詰まった私を除きながら崇は続きを求める。
「彼の目的は、このゲームをより一層面白くすること。私たちを見て嘲笑っている管理人が大切に管理しているAIでしょうね。きっと、最高階級兵士のなかで私が催眠をかけていない人。すなわち、女子と赤ノ国がカイトの睡眠にかかっているわ。どんな睡眠かは分からないけれど、きっと簡単に解けるものではない。」
「どうする?」
「わからない。」
俯いている崇は小さく舌打ちをした。
「大丈夫よ!私を誰だと思っているの?後日・・・出来るだけ近日、仲間を連れてユートピアに行ってみよう。石版に今のところ分かっている答えをは当てはめないと。」
「そうだな。でも、どうやってユートピアに行くんだ?」
「あっ、崇たちは知らないのか。私、ユートピアの支配者だから、ステラにこ捏ねれば簡単に行くことも帰ることも出来るの。あと、気づいているかは分からないけれど、万年樹を撃ち倒してくれたのもステラなの。彼女案外すごいフェアリーだったわね。」
私が笑いかけても崇は表情を変えなかった。
これは・・・。催眠にかけられる前に起こる現象?もしかして。
「俺・・・。別にいいよ。この世界で死んでも構わない。」
不意に発した崇の言葉。
「な、なに言っているの?」
「だから・・・。別にいいじゃないか。なぁ。ここから逃げる意味は無い。向こうの世界が君にとっての楽園とは思えない。君は。こっちのほうが地位も、権力も、仲間も、幸せもあるんだ。こっちの世界で一生を終えよう。・・・あれ。ここが俺の故郷じゃないのか?向こうってどこだ?」
全てを物語っていた。また振り出しに戻ってしまったのだ。
記憶に関わる花は全て脆い。しかし、その中で最も儚いのはシオン(追憶)。シオンは記憶を蘇らせることが出来る。しかし、それは1回だけ。
部屋から出て行った崇を見送った。
呆然と立ち声を押し殺し瞳を閉じて私は一人泣いていた。
ご覧頂ありがとうございました。
続きは3月27日9時を予定しています。
そろそろ、話に矛盾点または人名ミスが出てくると思います。
今後もよろしくお願いします。
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