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Regret Game ~忘却の彼方~  作者: 蒼凛
第2章 第2幕 戦争
16/31

~第2章 第2幕 戦争~ 39~40

注意:殺人が起きます。

   登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。

   中学生の書いた作品です。

   無駄に長いです。

   似ている作品があったらごめんなさい。

   (本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)


一言:第2章の最後になります。また、小説の折り返し地点になります。話が大きく変化してしまいちょっとややこしくなってしまいます。ここから第3章の41では過去について詳しくなってきます。

39『事実』 リリィ 法廷


 あれから一週間。

 彼から動き出した。これも、私の計画通り。ありがとうレンア。君は頭がいい。私の予想通りに動いてくれる。マリオネットとなった君にもう希望はない。

 でも、彼を殺しはしないさ。だって。私の英雄の親友・・・。

 ― ガチャ ―

誰かが部屋に入ってきた。入ってきたのは緑ノルナ。

― ガチャ ―

 「あら?もう、きていたの?」

美咲と翔大も現れた。

「なぜ、あなたがここへ?」

ルナが美咲の問いには答えず尖った言葉をぶつける。

 「赤にはもう第四英雄も王もいないのよ。だから」

「だからあなたが代理ということ?」

美咲がうなずく。

「納得いかないわ。あなたが私たちと同じ身分に立つということかしら?」

「えぇ。悪いけど。」

女の喧嘩には口を出さないほうがいいと思っているのだろうか、男子は黙って座っている。

 「美咲、身分をわきまえて。あなたは王でも英雄でもない凡人よ。」

「まぁまぁ。女の喧嘩は恐ろしいなぁ。」

「レンア・・・。」

突如レンアが訪れた。いつきたのだろうか。変身していると魔力が減る。よくわからない。

 「いいではないか、君もその姿では凡人同様。」

レンアの言葉に納得したのかルナはおとなしくなった。

 ― ガチャッ! ― 

 「遅れてすまなかったな!」

乱暴にドアを開けて入ってきたのはメイと健太。

「全員そろった訳ではないけどいいわ。はじめましょう。」

いつの間にかいたミサの掛け声で話し合いが始まった。

 「あっ、今日はミサではなくリリィに司会を務めてもらう」

リリィは会釈をした。

「まずは現状報告を。緑ノ国のリカの死亡後、緑対青の二色戦争。その後、四色戦争へと発展していきました。ここまで、よろしいですよね?」

全員が頷く。

 「戦争では最上級階級の兵士の死は確認されていません。その他の兵士の死は数えることができませんでした。戦争の途中、青と緑の最上階級兵士男子が何者かによって操られている。先日、赤ノ翔大が命がけで一人を糸から解放するのに成功しましたが未だに多くの兵士はマリオネット状態です。緑の達也の欠席理由もこれに当たります。」

 「これはあなたの仕掛けたことでは?」

レンアは慎重に尋ねる。

「まだ分からないの?この前、彼女が最後に言っていたでしょう。」

「意味が理解できない。」

「まぁ。無理もないわね。先入観とは恐ろしいものよ。感覚を鈍らせるんですもの。戦争を起こしたのは最も考え辛い人物。それは・・・。」

― バーンッ! ―

響く銃声。弾丸は私が居た位置にしっかりと命中している。自分の犯した罪は、自分の口から言いたいのだろうか?ルイが物陰から現れる。

「昔から何も変わっていないわね。ルイ。これでそろったでしょう。記憶のフラグメント欠片。」

「ありがとう。メイリス。やっと分かったわ。私の立場。どうやら、私が真ノ女王のようね。あと、ごめんね。あなたに変装しちゃって。あの時はあれしかできなくて。」

 沈黙の室内に私達の会話が響く。


40『真実』 ルイ 法廷


私はいつものように微笑んだ。隣のメイリスはリリィの姿ではなくメイリス王妃の姿だ。彼女も優しい表情だ。

 「いまさらかもしれないけど。赤ノ王女。ルイ・スティスです。そして、この四色戦争を起こした犯人です。」

私の言葉に全員が驚いた。レンアもミサも驚いていた。

「そうか、あの時も君だったんだな。妙におかしいと思ったよ。あの剣の癖は君のものか。」

「えぇ。完全に気づかれたと思ってすごく焦ったわよ。」

私はいつものようにヘラヘラと笑ってみせる。

 「ちょっと!問題はそこで無いでしょう。」

ルナが大声を上げる。

「確かに、赤ノ王女がこの戦争の主犯だったとは。」

翔大が落ち込んでいる。

 「ちゃんとした考えがあるの。私は全て手に入れたのよ。全ての過去を。それで分かったのこの世界を終わらせる必要があると。戦争はこの世界の人口を減らし、このゲームをクリアしやすくするためにしたの。大丈夫よ。四色の誰も死なないように私が願ったからね。」

「どういう意味だ?」

まだ理解できていない様子だ。

「まぁいいわ。どうせ忘れるから。」

「ルイ・スティスはクレア。赤ノ王女はクレアだったという事だけ覚えていればいい。」

私の掛け声と共にメイリスがレイピアを振りかざす。ローズマリーの花びらがレイピアを纏う。私はある人に耳打ちする。

『ローズマリーの花びらはね。とても脆く儚いの。物陰に隠れれば被害を受けたりはしない。』メイリスがレイピアをもう一度振ると部屋中に紫色と瑠璃色の花びらが舞い散る。

 メイリスはすぐに姿を消した。レイピアだけが私の隣にある。

 私は物陰に隠れているレンアの元へと向かう。

「これは、ローズマリーと・・・。」

「勿忘草よ。記憶を消すのも悲しいことなの。忘れないで欲しいから。それと、あなたに耳打ちしたのにも理由があるの。知って欲しいから。過去の事を。傲慢だって分かってる。でも、どうしてもあなたにだけは知っていて欲しい過去がある。全部知って。」

 私はレイピアを振った。

 紫色の花びらが散る。でも、ローズマリーではない。これはシオン。


ご覧頂ありがとうございました。

続きは3月24日9時を予定しています。

そろそろ、話に矛盾点または人名ミスが出てくると思います。

今後もよろしくお願いします。

レビュー・評価をしていただくと幸いです。


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