尋問
特殊魔道具の女王様の鞭とはいえ、この男は今までの奴らとは違うプロだ。通用するだろうか?
サユリカが鞭をふるうと男の尻にパシッと当たり、破れたズボンの間からクッキリと2つの尻山にミミズ腫れが浮き上がって来た。
「ううぅ」
「何の為にここに忍び込んだの?正直に仰っしゃい」
「も、もっと」
「欲しがりね。そら、そら、これでどう?」
おおっと、男は恍惚の表情を浮かべ喘いでいる。股間も元気になって来た。心配する事はなかったようだ。サユリカと女王様の鞭は相性がとても良いようだ。
「ま、前もお願いします」
「それは話してからよ。それとも止める?」
「言います、言います。そこのお嬢様を殺せと」
「雇い主は誰?理由は?」
「雇い主はガズという男で、理由は幹部しか知りません」
「ご褒美よ」
サユリカは鞭で男のもっこり股間をほんの少し、かする程度刺激する。見事なアメと鞭。
「あ、ふぅぅ」
「もっと欲しかったら幹部のいるアジトを言いなさい」
「キースロイ王国の王都、マヒナに在ります」
それから細かい事を聞いた後、サユリカはタップリと男にご褒美をあげた。
「あひぃ~、もっと~」
おみそれ致しました。サユリカ様。
ーーーー
「マヒナに一度行かないとダメだな。でも皆では行けないので俺とサユリカで行くよ」
「私も行くわ」
「フレアはやめた方が良いのではないか?」
「でも記憶が戻るかもしれないし」
「でもなぁ」
「フレアさん、ウィルが行って魔法陣など準備をしてからなら、いつでも行けるし安心ですよ」
「……そうですね。解りました」
「決まりだね。念の為アーサーにはここに居てもらうよ。アーサー、頼む」
「畏まりました」
ーー
自由の利かない運行馬車は止めて自分達の馬車で行くことにした。
「護衛がついていないので、盗賊に目を付けられるのが難点だね」
「私のスキルと魔法の練習台になってもらいます」
「そうだね、それがいい」
エドオリオの街を出て国境を越えるまでは何事も無かった。今は国境の街デボンで宿が一緒だった商隊の後を少し離れて進んでいる。
「馬車が3台で12人か、それもAランクが4人いる……貴重な物を運んでいるのかな?」
「ウィル様」
「ん?……最近はサユリカの方がサーチの使い方が上手いな」
「かなりの数です」
「狙いはAランクが護っている真ん中の馬車かな」
「大丈夫でしょうか?」
「魔物ではないのは判るが相手の力量までは今は判らない。様子を見てから判断しよう」
「解りました」
Aランクの護衛も気づいているらしく、皆に指示を出し始めた。
現れたのは黒覆面の者達だ。
「あの黒覆面て、この間の者と同じではありませんか?」
「そうみたいだ。同じ組織の連中だな」
黒覆面達は真ん中の馬車に集中していく。お宝があるのは間違いないようだ。さてAランクの冒険者達の実力は如何に?
Aランク以外の護衛がファイアーボールやウィンドカッターで魔法攻撃を仕掛ける。黒覆面達は魔法防御のシールドを張りながら20人の黒覆面の内、10人が真ん中の馬車に取り付いた。Aランクの護衛と剣での対決だ。
最初のうちは互角だったが人数の差は大きい圧されている。他の護衛達は既に殺られたようだ。
「サユリカ、行けるか?」
「この前の者より腕は下のようですので大丈夫です」
「よし、行くぞ」
「はい」
入り乱れているので遠くから強力な魔法は使えない。剣術か接近しての魔法攻撃だ。
気配を消したサユリカの後に俺もついて行く。サユリカは機敏な動きで黒覆面の身体に触れていく。
サユリカに触れられた黒覆面は動きが止まり、ボーっと立ちつくす、そこを透かさず俺が斬って捨てる。
帝国の要塞を破壊してエドオリオの街に戻って来た時、サユリカのスキル鑑定をしていないのに気がついたのでやったのだ。
サユリカのユニークスキルはサジェストという物だった。意味がわからないので師匠の出番だ。
師匠いわく、精神操作系のスキルだそうだ。暗示・催眠術・などなど、レベルが上がれば後催眠という物も有るらしい。発動条件は、相手に触れるか目が合えば良いらしい。
サユリカのスキルレベルアップの為、俺と組んだ形でダンジョンで修得に励んだ結果、ここまで出来る様になった。サユリカが女王様の鞭を使いこなせるのもこのスキルが有ったせいかもしれない。
「人相手でも完璧だな」
「ウィル様のお陰です」
俺達に気がついた黒覆面が向かって来る。
「おっと」
「ありがとう御座います」
サユリカを狙った剣をラベジソードで受け、剣を抑え込みながら滑らしそのまま胸を刺す。捕まえる必要がないので楽勝だ。
Aランクの護衛達もかなり傷ついている。乗り口が開けられ、箱を抱え込む商人が見えた。馬車に乗り込まれる寸前だ。
「ダークバレット!」
威力を弱めて黒覆面を狙い撃つ。残るは護衛にとどめを刺そうとしている2人、サユリカがそっと背中に触れる。
「お疲れ様」
動けなくなった黒覆面を俺が斬ってお仕舞いだ。
「助かった。ありがとう。強いな君達」
「どういたしまして」
蒼い顔をした商人が、ようやく箱を抱えて馬車から降りてきた。
「本当にありがとう御座います。どう御礼をしたら良いでしょう」
「腕の立つ暗殺者がこの人数です。余程の物ですね」
「公にはあまりしたくはないのですが、お教え致しましょう。これはエルフの森にあった洞窟で発見された古代の魔道具です」
「古代の魔道具ですか」
「他言無用でお願い致します」
「もちろんです」
けが人の搬送と御礼したいという商人のカルビンさんと次の街へと行くことになった。カルビンさんとの出会いは俺達にとって天啓というべきものだった。
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