ダンジョン前の下準備
なかなかあげられなくてすみません。。
「ふああ~」
欠伸をしながら起きたユウリは部屋を出た。
「・・・・・・そうか、そういえばセリナの家に泊まったんだっけ」
ユウリの意識は少しずつはっきりしていき、昨日の事も思い出していた。今日はこれから二つ目のダンジョンである、アデルト森林に行く予定だ。
ユウリは隣で寝ているフェルカを起こさぬようにベッドから下り部屋から出ると、リビングに向かった。リビングに行くと、セリナが朝食を取っていた。
「やっと起きたの?」
「いや~、昨日は割りと疲れたからな。セリナは起きるの早いな」
「貴方が遅いのよッ!っていうか、人の家で寛ぎ過ぎでしょ・・・・・・」
「まあまあ、いいじゃない」
セリナがユウリに呆れていると、台所からレイラが出てきた。
「ユウリさんも朝食食べるでしょう?」
「はい、でもその前にフェルカを起こしてきます」
ユウリは朝食の前に先程までいた部屋に戻り、ドアをノックした。
「お~い、フェルカ?起きろよ」
「起きてるよ~。今着替え中だよ」
「分かった。じゃあ着替え終わったらリビングに来いよ」
「うん」
ユウリがリビングに戻り朝食を取っていると、フェルカが部屋から出てきた。フェルカはリビングに来ると、セリカがまた「寛ぎ過ぎでしょ・・・・・・」と呟いた。
フェルカより朝食を早く食べ終えたユウリは、これからの事を確認し始めた。
「俺たちはこれからアデルト森林に行くんだがーー」
「もちろん、私も付いていくわよ」
「は!?いやいやダメだろ」
「付いていくわ」
付いていくと言って聞かないセリナに対し、ユウリは額に手を当てため息を吐いた。そして、もう一度セリナを見た。
「ダンジョンはかなり危険だぞ」
「知ってるわよ」
「数日間は戻れないぞ」
「承知の上よ」
「最悪、死ぬかもしれないぞ」
「何度も言わせないで」
お互いじっと見合わせると、ユウリが先に折れたようだった。
「分かったよ、勝手にしろよ」
「ええ、勝手にするわ」
そんな議論をしていると、フェルカも朝食を食べ終えたようだ。
ユウリたちは朝食を食べると、ダンジョンに行く用意をしてダンジョンに向かう事にした。
「それじゃあ、行ってくる」
「行ってきます、お母さん」
「はい、行ってらっしゃい」
レイラに見送られ家を出たユウリたちは、まずダンジョンに行く前にある店に立ち寄った。ここはポーションなどを取り扱っている店だ。何故かというと、ユウリが「ダンジョンに行く前に必要なもの」という事でセリナに案内してもらったのだ。
ポーションとは、いわゆる回復薬で飲むと傷口を直したり、魔力を回復できるものだ。
店に入ると、セリナが店主であろう男のエルフに声をかけた。
「コルナさん、ポーションって今ありますか?」
「おお、セリナ。ポーションかい?ああ、あるが・・・・・・」
コルナと呼ばれた店主はユウリたちを見ながら答えた。ユウリは店に入ると、コルナの視線は気にせずコルナの前まで行き質問した。
「店主、ポーション一本いくらだ?」
「ああ。ポーションは一本銅貨10枚だよ」
「銅貨10枚?安いな」
「ここはポーションの素材がたくさんあるからね、他の街よりは安く提供できるんだよ」
実際に他の街で買うと、ポーション一本銅貨30枚はする。それが、ここでは銅貨10枚だ。かなり安い。
「なるほど。・・・・・・じゃあ、ポーション10本貰う」
「あいよ」
コルナはそう言うと店の奥に入り、そこから試験管のようなガラス製のものを持ってきた。ポーションはその試験管の中に入っていた。そして、その試験管を10本袋に入れてユウリに渡した。
「はいよ、ポーション10本だから銀貨1枚だ」
「ああ」
ユウリは銀貨1枚を支払い、ポーションを《アイテム・ボックス》の中に仕舞った。
ユウリがポーションを《アイテム・ボックス》に仕舞うと、コルナはユウリたちの恰好を見てセリナに聞いた。
「セリナ、これからどこか行くのか?」
「ええ、これからダンジョンに行くの」
「ダンジョン」という言葉に聞いて、コルナは驚きを隠し切れなかった。
「ダンジョンだって!?あそこは危険だ!」
「危険なのは分かっているわ。でもこのダンジョン攻略者と一緒だから大丈夫よ」
そう言うと、セリナはユウリの腕を引き寄せた。
「・・・・・・はあ。おい、少年。セリナを死なせたら承知しないぞ」
「まあ、善処はするさ」
ユウリはコルナにそう伝えると店を出た。そして、店を出ると突然フェルカがユウリの片方の腕に抱きついてきた。
「おい、フェルカ!?突然どうした!?」
「・・・・・・セリナがずっとユウリにくっついているからです」
「は?」
確かにコルナの店を出てからもセリナはずっとユウリの腕に抱きついていた。それに嫉妬したのか、フェルカもユウリの腕に抱きついてきたようだ。
「セリナ、腕を離してくれ」
「え~、どうしようかな。ユウリの腕、意外と抱き心地がいいのよ」
「おい、頼むから離れてって痛たたたたたたッ!?」
腕から離れないセリナを見て、フェルカがあまりにも強く抱きついているので、ユウリの片方の腕に関節技が決まっていた。
「はいはい、ごめんね。もう大丈夫よフェルカ」
「む~~~」
「あの~、フェルカさん?もうセリナが離れたんで、フェルカさんも離れてもらってもよろしいですか?」
「嫌です」
ユウリがフェルカに腕から離れるよう促すが、きっぱり断られてしまった。仕方ないので、ユウリたちはこのままダンジョンに向かう事にしたのだった。
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