プロローグ
「前方から何から魔導反応を多数検知」
「魔獣の群れか?」
「おそらく」
「本部との連絡は?」
「先の戦闘で通信機器が壊れてどことも連絡はとれない。おそらくい生き残ったのも俺たちだけだろう」
「隊長、どうします?」
「迂回はできそうなのか?」
「いいえだめですね。完全に包囲されている。」
「それは仕方ないな。総員戦闘準備!残り弾薬も少なく、増援も期待できない絶望的な状況だ。俺たちはおそらく今日、この戦闘で命を落とすだろう。だが俺たちの意志がここで潰える訳じゃない。俺達の後任のためだ!ここで一匹でも多く潰しておく!最後まで兵士らしく戦おう!」
「10秒後会敵します!」
「車を止めろ、ここで戦闘をする。総員戦闘準備!次の世界では皆でゆっくり酒でもあおろう。皆と供に出来て光栄だった。最後の一仕事をするぞ!」
「...というように我々人類は7体の魔王と数百年にわたり戦争行為をしている。相手は魔法と呼ばれる科学では説明のつかない超常現象を起こして戦う。現在確認されている能力は以下の通りである。火属性、氷属性、風属性、地属性、結界術、回復術、召喚術。基本的に一生物につき行使できる術の種類は一つとされている。が、稀に2種類を扱うエース級がいることに注意しなければならない。これは一般的な相手とは違い比較にならないほどの戦闘力を有していることが多い。平均戦闘力は1体につき1個師団程度。めったに出会う相手ではないが万が一遭遇した場合撤退が推奨されている。」
...キーンコーンカーンコーン
「本日の講義はここまで各員復習しておくように」
そういって教官は教室を後にした。
...帰るか
「今日の夕焼けもとてもきれいだ」
数百年前、突如として空が引き裂かれ、今も戦っている相手、魔獣とそれを使役している魔王、その配下の魔法使いがこの世界に侵略してきたらしい。原因は不明、ただどちらかが絶滅するまでこの戦争は終わらないだろうといわれている。我々人類に魔法を扱うことはできない、そのため科学技術を駆使し今日まで戦争を継続している。配下の魔法使いをいったんはほとんど殲滅し、残るは魔王討伐のみのところまで来ているらしい。
「ただいまー」
...返事はない。当然だ、一人部屋なのだから。
我々の生存圏を脅かすものを葬り去り人類が平和に生きていくことのできる世界を作るのが我々の悲願である。...か。
「今日はやけに疲れたな。」
ふと時計を見る木を切り出して作られた機械仕掛けのよくある時計は4と9を指していた。
「4時45分か。夕食にはまだ少し時間があるな...少し寝よう。」
そうして少年は眠りについた。
聞きなじみのないやけに危機感を感じさせる不快な大きなサイレンにたたき起こされる。魔獣の襲撃を知らせるサイレンだ。
急いで外に出ると血相を変えたいつもの食堂のおばちゃんが駆け寄ってくる。
「あんたまだこんなところにいたのかい!早くにげな!どこでもいいからとにかく西のほうに逃げるんだ!過去で一番大規模な襲撃だって!」
東のほうから大きな爆発音と銃声が鳴り響く
「交戦が始まったようだね」
「おばちゃんは!」
「あたしは生い先ももう短いからね...逃げ遅れた人がいたらいけないから避難の支援をするよ。だからあんたは早くにげな!あんたたちのような若い兵隊さんをこんなところで失うわけにはいかないからね。ごめんね今日のご飯食べさせてあげられなくて。」
「そんな..!俺も手伝うから...みんなで早くどこかに逃げよう!」
刹那地面にたくさんの黒い模様が高速で這いずる。世界は炎に包まれた。
---この夜、世界からまた一つ町が消えた。
最後に見た景色は、空を覆いつくす火を噴く影の群れと人間を食いちぎる黒い狼、そして俺の体を踏みつけて顔を大きな口を開けて見つめている大きな狼。
---体は2つに分けられ、一生一つに戻ることはなくなった。
はじめまして!夕立といいます。初めての作品なので試行錯誤しながら投稿していきたいと思います。
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これから末永くよろしくお願いいたします




