星破壊レベルの攻撃を撃ったら、普通に仲間にキレられました。山破壊レベルの攻撃を撃ったら、普通に仲間にキレられました。
俺は手で銃の形を作った。
その瞬間、指先に膨大なエネルギーが収束する。
星一つを余裕で消し飛ばすほどの光の球だ。
一方ルナとクリアは……
地上から、巨大なエネルギーの光を見上げていた。
「え……」
「ご……ご主人様……それ私たちも巻き込まれるんじゃ……」
“エネルギーショット”
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォ
攻撃が吸収されるなら、吸収しきれない圧倒的質量攻撃の脳筋プレイで押し切るまでの話だ。
喰帝が大量の腕でエネルギーを捕食しようとするが、吸収が追いついていないようだ。
「ギャァァァァァァァァァッ!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
喰帝と一緒にルナたちの叫び声も聞こえてきた。
ダァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
『報告でーす。帰らずの森の支配者《喰帝》を討伐しました。
ついでに、称号“捕食者殺し”も獲得しました』
「少しは楽しめたよ。……まあ、俺の想定よりは弱かったがな。」
俺は地上に着地した。
前を見ると、ルナとクリアが鬼のような形相で向かってきた。
「ご主人様!!急に何するんですか!!」
「私たちを殺す気!?」
「えっ?どした?」
「どうしたもこうしたもないですよ!!」
「あんなでっかいエネルギー玉を撃つなんて!!」
「あれ……バリア張ってるって言わなかったっけ?」
「言ってない!!」
2人が声をそろえて叫ぶ。
「ご主人様。反省してください!」
「そうだよ無宗。反省して!」
「はい……すみません」
「……無事だったから、今回は許します」
「本当に……心臓止まるかと思ったんだから……」
まぁ、バリアを張ってるとはいえ、星破壊レベルの攻撃にルナたちを巻き込んじゃったわけだし、怒られてもしかたないか……
しかし、俺は頑張った方だと思う。多少なりとも迷惑をかけたが、一切地形を破壊せずに喰帝を倒したわけだからな。
喰帝がいた場所を見ると、手のひらサイズの黒い玉が落ちていた。
「なんだこれ」
『帰らずの森の支配者《喰帝》のドロップアイテム、“暴食の意志”を獲得しました~』
「無宗?それは?」
「ちょっと実験してみるか」
俺たちは再び山に来ていた。
前回合成しまくったこのきっしょい剣に、こいつを合成して……
ガンッガンッ……
俺は再び刀を打った。
「ご主人様……一所懸命ですね」
「できた!!」
黒い刀身に括弧を横棒で繋いだような鍔、灰色の帯を巻いた柄の先には黒く光る正八面体の小さな石がついていた。
全体的に黒く、喰帝を思い出す見た目だった。
“鑑定”
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【武器名】暴食の魔剣 ベルゼリオン
【ランク】SS
【スキル】
捕食硬化 S、自己再生 S、液体捕食 S
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捕食硬化か……喰らった分だけ頑丈になるってことか?
まさに俺が求めていた能力だ。
しかし、これは大量に捕食しないと使えないということだろう。これでは時間がかかってしまう。
『無宗様の抱える問題を解決する、最適な手段が一つありますよ~』
「ザワノス、方法があるのか?」
『はい!それは魂の紐付けでーす』
「ソウルリンク?」
その頃ルナとクリアは……
「なんか無宗が一人でブツブツ言ってるんだけど……」
「あぁ……たまにあるんですよ。謎のひとりごと」
『ソウルリンクとは、互いの魂を結び存在が一体となって、同じレベルになる状態なのです』
『無宗様がソウルリンクを行う場合、暴食の魔剣ベルゼリオンが無宗様と同じレベルまで引き上げられて、大幅にステータスが上昇します。
つまり……最強ってことです!』
「なるほど。じゃあやってみるか」
『了解でーす。これより負内無宗と暴食の魔剣ベルゼリオンのソウルリンクを開始しまーす』
その瞬間、ベルゼリオンから黒いオーラが溢れ出した。
「な……なんですか!?」
溢れるオーラの中に“核”のようなものを感じた。
俺の魂とベルゼリオンの核が鎖のようなもので繋がった。
ドォォォォォォォォォォォォォッ!!
『ソウルリンクが完了しました』
その瞬間、世界が震えた。
『無双の刃が解放されました。
そして、神化が可能になりました』
“鑑定”
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【武器名】神越の暴食剣 ベルゼリオン
【ランク】SSover
【スキル】
捕食硬化 SS、自己再生 SS、液体捕食 SS、常態捕食 SS、非実体捕食 SS、超適応 SS、霊魂捕食 SS
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実体のないものも捕食できるのか……
これはいろいろ使いようがあるな。
その後、ギルドにて……
「おい、あいつらって……」
ギルド内の冒険者がざわつく。
「不可能依頼を受けたっていう新人Sランクパーティーじゃねぇか」
皆が驚く理由は、不可能とされていたデスクエストを受けたパーティーが、生きて帰ってきたからだ。
誰もが生きて帰ってこないと思っていたパーティーがここにいる。
冒険者たちは息を飲み、俺たちの会話に聞き耳を立てた。
「受付嬢、喰帝は討伐したぞ」
「え……本当にですか?……あの喰帝を?」
「なら鑑定して、俺の称号を見てみろ」
受付嬢は水晶で確認する。
「捕食者殺し……嘘……間違いないです。喰帝は討伐されました!」
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「すげぇぇぇぇ!!」
ギルド中が歓声で溢れかえった。
「お前らならやってくれると思ってたよ」
ギルドマスターが小さく微笑む。
「ではクエスト報酬の大金貨500枚です」
「やったね。無宗!」
「やりましたね。ご主人様!」
笑顔の2人を見て俺も嬉しくなった。
……こうして笑っていられることが、当たり前じゃないと知っているからだ。
「あぁ……そうだな」
その頃、ある場所では……
「クソッ。ムソウ……絶対に殺してやる。今は逃げられたとしても、所有権までは消えてない……絶対捕まえてやるからな」
無宗とルナの“元”主人の男は、奴隷商館を訪れていた。
「ようこそ、奴隷商館へ。何をお求めでしょう」
「この前買った奴隷について……話がある」
俺は、忍び寄る魔の手にまだ気づいていなかった。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!?」
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