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エピローグ「墓の街」
その後、街とも呼べるようなおびただしい数の墓のほとんどは、解体されていった。
数ヶ月、数年、数十年とかけて、一帯には高層ビルや広場が建てられて、新たに国の中枢を担うエリアへと成り上がった。
しかし、純白の大きな墓だけは、建物が乱立する中で、ひっそりと広場の中心にそのまま残されていた。
墓にはオロカと『ナコ』という人物の名が共に刻まれていて、手が加えられないように柵で周りが囲われていた。
静かに佇む墓の前を、とくに気にもせずに人々は通り過ぎていく。
墓守のいなくなった小さな墓の街は、今日も確かに、そこにあった。
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