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黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
幕間 サバイバルゲーム
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☆恥知らずのカゲロウ

 私は刀を構えた。

 わかってる人ならば接近戦は避けるはずだ。逃がしちゃならない。一挙手一投足を見逃さないようにしなくては。

 

 目の前のちょっとだけ顔が怖いラピスラズリさん。

 天堤さんのライブでギターソロをして話題になった人。フリッツを不意打ちとはいえ狙撃して一発で当てていること。油断してはいけない。

 狙撃手は逃がしたら厄介だからな。


 すると、ラピスラズリさんは全力で窓から飛び降りたのだった。

 

「なっ……! ここ3階……」

「ああ、ダメージ受けることは覚悟の上だぜ。しょうがねェ! 背に腹は代えられねェからな」


 地面に着地し、そして、翼からなにかジェットを放ち、音速のような速さで逃げていったのだった。あの人のことを知らなかった。あんなことできるんだ。

 そういえばリーダーが空を飛べるメンバーが一人いるとか話してたな。あの人かな。鉄の翼生やしてるし飛べそうだもんな。


「あー、逃がしちゃった」


 でも、あの人は狙撃に関しては本当に上手い。

 カゲロウと比べるのが申し訳ないレベルで……。カゲロウ、ロックオンスキル積んであまり離れてなくても外すからなぁー。

 何度狙撃手じゃなくて接近戦とかに切り替えたほうがいいといったことか。狙撃手のほうがかっこいいからっていって頑なだけど。


「ん」

「あ、フリッツ」


 フリッツが階段を駆け上がってきた。

 フリッツはハンマーを使う。大振りだが威力がものすごいあるから油断はできない。


「一人か」

「うん」

「カゲロウは? って、さっきキルされてたな」

「ラピスラズリさんに狙撃されたんだよ」

「へぇ。あいつ以外にも狙撃手いるのはわかってたけどあの人か……。見た感じ不良っぽいから剣士かなと思ってたけど」

「不良っぽいけど優しそうな人だよ。というか、あの人見てからカゲロウを見るとカゲロウは狙撃手って言えないかな」


 フリッツとやり合いもせず話しているとメッセージが届く。カゲロウからだった。内容はというと、リーダーに復活させてほしいといっているけど何の返事もないから代わりに言ってほしいということだった。

 ……馬鹿なのか。本当に馬鹿なのかあいつは。


「そのあきれ顔、お前にも来たな」

「うん」

「情けで一回復活させてもらっただけでもありがたいのに何考えてんだあいつは」

「自分のことを考えてるんだよ」

「だろうな……。負けを素直に認めりゃいいのに」

「そうだねぇ」

「俺らが死ななくて知ってるやつがいないから暇なんだろうな」

「突き放してこなかった私たちが悪いかもねこれは」

「だな……」


 だけど、だからといってもう一回復活させてほしいと頼みに行くのはだいぶ恥知らずだ。それは私たちの口から言っても変わらない。

 私たちはとりあえず言わないでおいて、サバゲー終わった後に謝ろうということになった。本当に申し訳ないです。私たちを誘ったばかりにあんな呪物がついてきちゃって。リーダーもさすがに辟易してると思う。


「……とりあえず散らばろうぜ。戦う気分じゃねぇわ」

「そうだね。なんか頭痛くなってきた……」


 アレと縁切れないかな。










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