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転生したら龍でした。成龍したので自分の城を作ります。  作者: ルケア


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41話 酒は出来たが不味い、教育にはまだまだ時間がかかる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 600世帯が住める城下になった。結構作ったがそう考えると少ないな。まだまだ広げなければならんな。建てるものも住宅しか無いのが何ともならんが。人はまだまだ増えることはない。


 流石に100日程度では増えん様だ。もっと簡単に増えるのかと思っていたのだがな。まあ別に良いのだが。増えてくれればそれでよい。


 ところで酒造りだが、試験的に20樽でやってみた。パンの種を入れて水を入れるだけの簡単仕様だ。クレールはかなり懐疑的だったが、一応は酒は出来た。


 とりあえず飲んでみたが、美味いものでは無かったな。だが、アルコールの風味はあったし、確かに酒にはなっていた。美味いものではなかったが。本当にどうでもいい様な酒だった。


 しかし、娯楽のない農民には受けが良かった。自分たちで作った酒だ。さぞかし美味いだろう。楽しそうに飲んでいたぞ。私はもういらんが。小悪魔の店で飲んだ方が美味かった。


 とりあえず、酒にはなった。それが結果だ。これから美味い酒にしていけば良いだろう。今はまだ発展の途中と考えよう。それでも魔界の酒を飲むだろうが。


 樽は買い足す方向で進めるとしよう。酒造りが麦づくりを促進させられれば嬉しい所だ。畑の敷地は余っているのでドンドンと開拓をして欲しいものだ。


 野菜に関しては成功したと言えるだろう。カトリーヌがメインで進めていた計画だな。麦畑以外の畑を作らせたかった。それには成功した。


 野菜もほぼすべての種が発芽し、野菜を実らせた。今回は種を多く取ったが、次からは食べられるのではないか? 今回も生産者は食べられるだろうが、そこまでの数は取れてなかった。


 今後に期待だな。カトリーヌには役所仕事から農業関連の仕事についてもらう事とする。食生活が麦と卵と肉と果物では流石に寂しい。10日20日は良い。10年20年も同じような食事なら飽きるだろう。私は飽きたからな。1000年も同じような食事だったのだから。


 ただし、芋は別物だった。芋だけは大量に採れたのだ。来年は同じ場所で植えられないという制限はあるにしても、異常なくらい収穫できた。


 カトリーヌに聞けば、このくらいは普通だそうだが。芋だけは他の種に比べて多かったのもあるが、それにしても取れすぎではないのか? 場所当たりでは麦よりも取れるのかもしれない。


 麦用に作った集積所にも積み上がっている。来年はこれ以上に採れるのか。芋とは凄まじいな。麦と芋を交互に作らせたいくらいには芋の数が多い。


 まあ食うよりは輸出用なのだがな。芋からの酒の作り方が解らん。小悪魔も知らんと言っていたし、ここでは無理か。というよりも魔界も麦食なのだな。その辺は変わらんのか。


『魔界での農作物ですか? あたしはそんなに違いは無いと思いますよ。育ててる野菜も知ってるものが殆どですし』


『ふむ、そうなのか。何か違う点はないのか?』


『有りますけど、原種かどうかの違いだけですよ。魔界のは大分混ざってますから』


『ふむ? 混ぜるのか?』


『そうですよ。違う品種同士をかけ合わせて別の品種にしているものが殆どです。あ、ここでやるのは無理ですよ? まずは小さい畑を別で作ってそこで実験をしてからが本番なんですから』


『ふむ。人間では無理だと?』


『無理ではないですよ。でもここの人たちって美味しいものを食べようってよりは飢えないようにしようって感じが強くて品種の改良には向かないと思います』


『それは世代によって変わるものではないのか?』


『変わらないと思いますよ。上手に料理をしようって人は増えるかもしれないですけど、当分の間は無理だと思います』


『ふむ。原因は解るのか?』


『高等教育が無いからですよ。今は基礎の教育しかしてませんから。もっと高度な教育を受けさせないと駄目だと思います。あたしも受けてないですけど』


『ふむ? 受けるのが普通ではないのか?』


『初等教育と中等教育までは受けさせられるんですけど、高等教育からはお金が掛かるのであたしは受けていませんね。クレールなら受けているんじゃ無いですか?』


『ふむ。因みにここで教えている内容はどうなのだ?』


『基礎教育までですね。初等教育よりも以前の話ですね。読み書きと簡単な計算とこの城下町の歴史ですね。歴史はまだ始まったばかりなので殆ど無いですけど』


『高等教育を施すわけにはいかんのか?』


『流石に人口が少なすぎますね。初等教育でもまだ少ないと思います。だからクレールは積極的に村を吸収したがっているんだと思いますよ? あたしには解りませんけど』


『初等教育では何を習うのだ?』


『主なことは言語の使い方と読み取り方と、少し難しめの計算と、魔界の歴史と、天使と人間についてと、魔力の使い方についてですね。細かく分ければまだまだ有りますけど。この念話も初等教育の時に教わりました』


『成る程。それで小悪魔でも念話が使えるのか。人間には使いこなせるのか?』


『さあ? 人間とは悪魔たちは根本的に違うというのが結論みたいですし、もしかしたら駄目なんじゃ無いですかね? あたしもその辺までしか解りませんけど』


『ふむ、そうなると私が人の言葉を理解する方が早いか。必要になるかまでは解らぬが』


『暇な時で良いんじゃないですか?』


『うむ。そうするか。暇ができればやるとしよう。ところで、原種でも魔界で売れるのか?』


『お酒に出来れば良いんじゃないですか? お酒に適した品種の方が良いのは良いですけど。基本的に魔界にはお酒が足りているとは言えませんし。ダークドワーフさんたちが飲みますからね』


『酒好きだという話だからな。まあ輸出に問題が無いのなら良い。そう言えば人間に魔蜂と蜜鳥の生育をやらせていただろう? あれはどうなっている?』


『順調だとは聞いてますけど……管轄外です。クレールに聞いて欲しいです』


『ふむ。わかった。そうすることにする。では励んでくれ』


 カトリーヌは基本的に農業しか解らぬと。1つの事に特化している分には何の問題も無いが。しかしそうか。教育が問題か。何百年後の話になるだろうな。


 ともかく、暫くは無理だという事が解っただけでも良しとしよう。もう少し早く増えるものだと思っていたのだが、中々に増えてはくれないからな。思っていたよりも長く掛かるのかもしれぬな。


 ……前世の私が、増えるのは20年は掛かると言っているが、これもホントかどうかは解らぬからな。前世とはかけ離れた世界である。そこの常識が何処まで通用するかだ。


 まあ別に良いのだが。そのうち町も大きくなるだろう。今はともかく住むところを確保せねばならぬな。人が増えた方が色々と出来るようになるようだしな。増えても良い様にしておかなければ。私が忙しい分には一向に構わぬからな。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 眷属が女しか出ないので 女嫌いの僕からしたら 読めるもんではない
[良い点] 更新ありがとうございます!
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