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三竦み

短いです

こほーこほーと息を吐き出している


黒いガスマスクの下にある表情は読み取れずに異様な雰囲気を醸し出している


三人とも身動きが取れず沈黙の時間が少し続いた。


最初に沈黙を破ったのは三宅だった


「おい、一体何なんだ。この手を離せ」


低い声で脅しをかける


何が起こっているのかわからず三宅の陰に隠れて不安そうな奈央


「ねえ、三宅くん…、何が起こっているの?」


なおの声にピクリと反応したガスマスクの男


「あ、二戸山さんそこにいるの?」


調子のいい声で奈央に話しかけた


(この声って…)


「あ、あのそこにいるのってもしかして吉良…君?」


なんとか名前を思い出して話しかけた奈央


話しかけられたことに反応してとても嬉しそうな感じが伝わってくる


「うん!そうだよ!吉良だよ!」



「いやー覚えててくれたんだね!うれしいよ!」


「ちょっと、話があるんだけど時間いいかな?


「え、えっと…」


モジモジと言葉を詰まらせる奈央と嬉しそうな豹士


「ちょっといいかな」


二人の雰囲気を壊すように三宅が二人の間に入る


「二人の関係がどうなのか走らないけど僕と話していたんだから急に入ってこないでくれるかな」


「は?」


「それに顔も見せないで話をする気かい?」


「…それもそうだな」


「じゃあ、とってもらおうか」


「それは無理な相談だな」


「なぜ?」


「それはだな…」


一瞬の沈黙、生唾を飲込む音が響く


「俺が重度の猫アレルギーだからだ!」

はっきりとした声で言い放つ


その言葉にポカーンとなった三宅


「え?そうなの!」


「いやだったらさ!なんで猫の奈央ちゃんに話しかけようとしてんの!おかしくない?自殺行為じゃん!」


「だって好きなんだもん」


さらりと告白


「え?」


豆鉄砲を食らったような驚いた表情の三宅


顔を真っ赤にして突っ立っている奈央


呆れと失望ともうダメだこいつという複雑な心境を表したように顔を手で隠してうつむいている隆重


一部始終を聞いていて告白を聞いた途端にテンションが上がった帝華


実はガスマスクの下は顔真っ赤な豹士


3度目の沈黙が流れる


どうする!?

どうする!?俺!?

次回に続いちゃう!?

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