11~20話のあらすじ
物語は新たな転生者の視点から始まる。21世紀の外科医「菊池大輔」は、16世紀オランダの少年「オットー・ヘウルニウス」として転生していた。ある日、彼は川で溺れた子供を発見し、前世の知識である心臓マッサージと人工呼吸でその命を救う。しかし、その時代にはありえない医療行為は「魔術」と見なされ、オットーは魔術師裁判にかけられてしまう。
その救命現場に偶然居合わせたフレデリックは、オットーが日本語で医療用語を口にするのを聞き、彼が自分と同じ転生者であると確信する。窮地に陥ったオットーを救うため、フレデリックは兄マウリッツや、溺れた子供の父親である貴族シャルル・ド・モンモランシーを巻き込み、政治的な力で裁判を無罪へと導く。
この事件をきっかけに、フレデリックとオットーは秘密を共有する仲間となる。だが、驚くべきことに、オットーを助けたシャルルもまた、日本の大学教授から転生した人物だった。さらに、シャルルの幼い娘シャルロットも、元銀行頭取という経歴を持つ転生者であることが判明する。
こうして、理工学、医学、農学、金融という異なる専門知識を持つ4人の日本人転生者がオランダに集結した。彼らは秘密組織「コンパス・オブ・ディスティニー」を結成し、フレデリックの当初の計画を専門家の視点から再検討。利益計算の甘さや技術的な問題を修正し、より現実的な事業計画へと練り直していく。
そして彼らは、この世界で30年かけて産業革命を成し遂げたという肥前国の転生者に対抗すべく、「10年でオランダに産業革命を起こす」という壮大な目標を共有する。さらなる仲間を見つけ出すため、彼らはそれぞれの専門分野の現代用語を使った奇妙な研究者募集をかけることを計画するのだった。




