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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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初めての農業

 畑に到着です。うん、以前と比べて変わったところはなさそうです。ーーそうだ、ちょうど畑に来たわけですし、以前花屋のおばあさんから頂いた種も植えてみましょうか。結局農業ギルドには行けませんでしたが、本で読んだ知識で何とかなるはずです。良い気分転換にもなりそうですし。


「と、その前に像を置かせていただきましょうか」

「ホーホー」

「ルノーはどの辺に置くのがいいと思いますか?」


 そう尋ねると、ルノーは畑の近くにある巨木の方へ飛んでいきました。なるほど、木の傍ですか。銘木の精霊像を置くのに良さそうですね。一先ず根元に置かせていただきます。小さな机なんかがあれば、なお良さそうですね。今度探してみましょう。


「あとは木の実をお供えして…」


 木彫り像の前に木の実を数個置くと目を閉じてお祈りします。ステラといいます、これからよろしくお願いします。


(うんうん、よろしくね~)


「!今のは…銘木の精霊さんでしょうか?」

「シュー?」


 微かですがお返事が聞こえてきました。少年のような不思議な声。なんか…のんびりしていらっしゃいましたね。あ、いつの間にかお供えしていた木の実もなくなっています。銘木の精霊さんが持って行ったのでしょうか?


「ふふっ、なんか良い日になりそうですね」


 さぁ、次は農作業しましょうか。精霊像に1度頭を下げると畑に向き直ります。まずは畑を耕すところから始めましょう。ここで肥料を混ぜるといいのでしょうが、あいにく持っていないので畑を見て回った際に見つけた鍬で耕すだけになります。


「よいしょっと…」


 ひたすら土に鍬を入れていきます。こういう黙々といった作業、割と好きなんですよね。それにしても実際に農業をやる経験がなかったので作業が楽しいです。鍬を持つのも初めてたったのですが、意外と扱いは簡単ですね。平らだった土を耕すのって、なんか農業やってるって気分になります。実際やってるんですけど。


「次は種蒔きですね」


 畝を作り、土に指で数センチ穴をあけ種を蒔いていきます。土を優しくかぶせて、種蒔きは完了です。どんな作物が育つのでしょうか?成長が楽しみですね~。


「最後は水やりです」


 自動水まきの機能がありますが、これはどうやって使うのでしょうか?ん~あ、目の前にウィンドウが出てきました。他にも色々な機能があるみたいですが、まずは水をあげましょう。


「おぉ~、あっという間ですね」

「ホー」


 空中からシャワーのように水が降ってきて土を濡らしていきます。もうちょっと派手な演出があると思ったのですが、思ったより水やりは地味でした。ま、まぁ派手さを求めてはいけませんよね。とにかくこれで一旦は作業が終わりました。


「シュシュ?」

「これからは毎日畑を確認しに来ましょうか」


 雑草が生えていないかの確認と水やり。あとは精霊像へのお供えとお参りもやらなくてはいけませんね。毎日の日課ができました。あとは作物の成長も観察していきましょう。


「随分大掛かりな気分転換になってしまいましたが、楽譜の鑑定に戻りましょうか」

「ホホー」

「シュシュ」


・・・

・・


 その後部屋に戻ってひたすら鑑定していきました。特にガラクタの鑑定が面白かったですね。まだまだ使えそうなものや何に使うのか分からないものまで様々でした。こういうのを集めるの、私大好きなんですよね。あと護符まとめ袋は戦闘に使えそうなものばかりでした。いつか私が戦闘するときに役に立つかもしれません。


「ということで、全部の鑑定終わりました~」

「ホー!」

「いやー部屋が汚いですね」


 とにかく全部鑑定しようと思っていたので、アイテムボックスに片付けないで出しっぱなしにしていたんですよね。…おかげで何も無かった空間はゴミ部屋に早変わりです。


「…次はお片付けをしましょうか」

「ホッ」

「シュ」


 倉庫を作って大量に収納できるようにしたいですね。といっても仕舞える家具もないですし、今はアイテムボックスに入れていきましょう。次々とものをしまっていきます。ルノーとフォスも手伝ってくれて、なんとか元の何もない空間に戻すことができました。


「ふぅ~もう部屋を散らかさないようにしましょう」

「ホホ」

「ルノーとフォスもありがとうございました」


 ご褒美に何か美味しいものでも買いに行きましょうか。あ、食器を届けに行ったレストランに行くのも良いですね。

 そろそろログアウトの時間が迫ってきてるので、次回ログインしたらお出かけしましょうね。



次の更新は5月3日です。今回は少し短めです。


大型イベントまで残り2日。

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