ラクルと契約
「私と契約してくださいますか?」
『ウン!スル!』
「…それじゃあしましょうか!」
記録の妖精さんの同意もいただいたことですし、迷いは消えました。…ところで、召喚契約はどうやってするのでしょうか?何か必要なスキルがあるんですかね?
『ステラ!アゲル!』
「わ、ありがとうございます?」
「あらあら、先を越されちゃったわ」
≪妖精の結びを獲得しました≫
妖精の結び:妖精と契約を結び、契約した妖精を召喚することができる アクティブスキル
契約するためのスキルを妖精さんから貰うことってあるんですね…。ですが、これで記録の妖精さんと契約することができますね。
「改めまして、よろしくお願いしますね」
『ワー!』
妖精の結びを発動させ、無事記録の妖精さんと契約することができました。妖精さんも嬉しそうにクルクルと空中を飛び回っています。
「ふふっ、微笑ましいわ~。名前は何て言うの?」
「え、名前を付けてもいいのですか?」
「あらあら、あなたが契約したのだから名前を付けていいに決まっているじゃない。他に誰がこの子に名前を付けるというの?」
その通りですね…。名前は何にしましょうか。ん~妖精と言えばフェアリー、ピクシー、スプリット…これでは種族名になってしまいますね。妖精さんもキラキラとした目を向けてくれているので、良い名前を考えなければ…。
「ん~ラクルはどうですか?」
『ボク、ラクル!』
「気に入ったみたいね」
「よかった。これからよろしくお願いしますね」
『ワ~、ステラ!』
「はい。ステラです」
「ホーホッホ」
「…シューシュ」
ルノーたちもラクルに挨拶してるのでしょうか。可愛いですね。癒される光景を横目にメニューを確認したところ、ラクルのステータスを見ることができるみたいです。契約した子も見れるのですね。これは便利です。
名前:ラクル
種族:記録の妖精 レベル:1 (契約中)
HP:20 MP:45
攻撃:4
防御:6
魔攻:13
魔防:8
器用:5
俊敏:6
幸運:15
スキル:妖精眼、妖精の守護、妖精の悪戯、再現魔法、記録帳、情報操作
装備:なし
うん、強そうですね。記録の妖精らしいスキル構成ではないでしょうか。さらに詳しくスキルの詳細を見てみたいところですが…それは後にしましょう。まずはビビさんにお礼を言わなくては。
「ビビさん、本当にありがとうございました。おかげで良いご縁に恵りあえました」
「あらあら、こちらこそ。新たな幼子の誕生を見れたのはあなたのおかげだわ。ふふっ、ステラには私の祝福と加護をあげたけど、もっと強いものをあげようかしら」
「ははっ…まだそこまでには至っていないと思いますよ」
ビビさんの目は本気でした。あれは回答を間違えれば、問答無用でより強いものを与える気でしたね。普通の人にとって自分が強くなることは喜ばしいことなのでしょうが、過ぎたるは及ばざるが如しとも言います。何事もちょうどいいが1番だと思うのです。
「それじゃあ、また何かあったら呼んでちょうだい」
「はい、わかりました」
「心の中で私に話しかけてくれたら、内容によってはまた出てくるわね」
そう言うとビビさんは消えていきました。本当にお世話になりまして…。また感謝の祈りを捧げておきます。
『ステラー?』
「あ、そういえばラクルは召喚していない間はどこにいるのでしょうか?」
『ン~?クニ、イルヨ』
「国?」
ラクルが言うには、この世界のどこかに妖精の国があるそう。まぁ妖精以外は特殊な条件のもとでしか辿り着けないみたいです。ファンタジーですね~。いつか機会があれば行ってみたいです。
「さて、読書に戻りましょうか。ラクルはどうしますか?」
『イッショ、イル!』
「ふふっ、わかりました」
「ホホー」
「シュシュ」
ラクルの傍にルノーとフォスが寄り添います。一緒にいてくれるみたいですね。ラクルは生まれたばかりだからなのか、好奇心旺盛でルノーとフォスをペタペタ触っています。…あれは性格ですね。フォスはあそこまで元気いっぱいではなかったような気がしますから。
「それは置いておいて、どこまで読みましたかね…」
確か…そうです、『トベツ川の氾濫』という本を読んでいる途中で、ルノーが本が光っていると教えてくれたんでした。それでは続きから読んでいきましょうか。
・・・
・・
・
『ステラー!』
「わっ、びっくりした。どうしましたか?」
『コレ、ミツケタ!』
次々と本を読んでいると、突然ラクルが頭に飛びついてきました。…心臓が止まるかと思いましたよ。次からはもう少し穏やかに呼んでくださいね。
それはそうと、何を見つけたのでしょうか?ラクルが手で指し示している方向を見てみると、そこには古びた1冊の本が。…どこから見つけてきたんですか?これ。私が確認した限りでは、この部屋にはなかったように思うのですが。
「…どこにあったんですか?」
『アノネ、カベノムコウ、ウマッテタ!』
「あはは、そうなんですね…」
…壁の向こうに埋まってたって、どういう状況ですか?そしてどうやって埋まってた本を持って来たんですか?そもそもどうして壁の向こうの本に気付けたのですか?…まぁ、やったのはラクル――妖精さんですからね。不思議な存在が不思議なことをしても、おかしくはありませんよね。深くは考えないことにしましょう。
次の更新は4月11日になります。
妖精さんの名前はミラクルから取りました。安直です。
前回いただいた感想をもとに、フォスの性別は両性に決めました。作者がメモしている設定に追加します。
話は変わりますが、いつかステラの現在のステータスを載せたいですね…。今どんな感じなのでしょうか?時間があるときに確認・計算して、次回までに数値出しておきます。
長々と書いてしまいすみません。読んでいただきありがとうございました。




