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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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星詠みの魔女


「ぐすん…あなたがオリーブを保護してくれたのね」


 白鳥のお姉さんがようやく泣き止んでくれました。立ち上がると彼女の方が私より背が高いです。いえ白鳥の頭が大きく見えるだけで、実際には私の方が高いはず…。うん、きっとそうです。


「ステラといいます。無事に会わせてあげることができてよかったです」

「私はパロマ。耳が隠れてるけどあなたと同じエルフ。んで見ての通り魔女よ」


 …どこをどう見れば魔女なのでしょうか。確かに魔女らしきローブを着ていますが、白鳥の被り物がすべてを破壊しています。あぁ気になることが多すぎますね。


「彼女はこう見えて、魔女試験に一発合格した一流の魔女なんですよ」

「魔女試験とは?」

「ステラさんはご存じなかったですか。魔女と名乗るための試験のことですよ。審査が厳しくて年間の合格者は0人が当たり前。不合格になったら5年間は再試験が受けられないんです。この試験に合格しないで魔女を名乗ったら捕まりますよ」

「これが魔女であることの証明なの」


 パロマさんが見せてくれたペンダントにはリングが付いていました。宝石もあしらわれていますね。


「ファトゥムって言うのよ!売買も複製も禁止だから、正真正銘の魔女しか持ってないの」

「ふふっ。パロマは魔女の中でも珍しい星詠みの魔女なんですよ」

「……星詠みの魔女は珍しいのですか?」


 知らないことばかりですみません…。私が尋ねると、フルールさんもパロマさんも驚いた様子でした。オリーブくんだけが笑顔で楽しそうです。


「あ、そういえばステラさんは来訪者でしたね」

「そ、それなら知らなくても仕方ないわね。いいわ、教えてあげる」

「ありがとうございます!」

「まず、魔女は2種類に分類されるわ。魔法や魔術が得意なのと占いが得意なの。前者はウィッチ、後者はソルシエールと言うわ。んで魔女の9割はウィッチなのよ」

「!9割もですか」

「そ。みーんな派手に魔法を使いたいのよ。まぁそれに適性がないと占いはできないしね。私はたまたま星を詠むことができたからソルシエールになってるだけ」

「ソルシエールの中でも、星詠みの魔女は片手で数えられるくらいしかいないんですよ」


 パロマさんはすごい魔女なのですね。見た目は白鳥ですが。それに星詠みの魔女が珍しい理由もわかりました。そんな方とお知り合いになれたのは幸運ですね。


「その白鳥も星と関係あるんですか?」

「そう、そうよ!はくちょう座よ!やっぱりわかる人にはわかるのよね!」


 パロマさんは嬉しそうに白鳥を振り回しています。すみません、さっきまで分かりませんでした。あとフルールさんの笑顔が黒くなってるので、落ちついた方がいいですよ。


「決めた。あなたに星魔法を教えてあげる!」

「星魔法、ですか?」

「そうよ!星に関わりのある者にしか使えない、とびっきり珍しい魔法!バフ・デバフが主だけど、攻撃系統もないわけではないから覚えておくと便利よ」


 パロマさんが胸を張って言います。星魔法ーー強そうですし教えてもらうのはありがたいのですが、私は星に関わりがないのでは…。


「?あなた、ステラっていうんでしょ?問題ないわ」

「…あっ…」


 そういえばステラは星、という意味がありました。すっかり忘れていましたね。名前を考えてくれた妖精さん、ありがとうございます!


「それならぜひ星魔法を教えてください」

「いいわ!来訪者で一番の星魔法使いにしてあげる!」


 パロマさんと固く握手をしました。ちょっとプレッシャーを感じますが、期待にはこたえたいと思います。頑張りますよ!


「それじゃあ早速課題を出すわ。まずは天体知識を身につけなさい。あとは星魔法を習得する間、一切他の魔法を使わないこと!わかった?」

「はい。わかりました」

「よしよし。あ!それじゃあとりあえず私たちは帰るわ。これからクッキー作る予定だったのよ。週に1回は図書館に来るから、そのときに進捗を聞くわね」

「もう図書館で騒がないでくださいね、パロマ」


 パロマさんとオリーブくんが手をつないで帰っていくのを、フルールさんと2人で見送ります。最後は慌ただしかったですね。


「それじゃあ、私も本の整理に戻りますね」

「わかりました。そうだ、天体に関する本を探しておきますね。休憩の時に読みに来てください」

「!ありがとうございます!」

「いえいえ。私も整理する本を増やしてしまったので…」


 何時ぞやは図書館に寄贈された本が、ひっきりなしに次から次へと倉庫に運び込まれてましたからね…。あの時はフルールさんと顔を合わせるのが気まずかったです。私はクエストなので気にしてなかったのですが、フルールさんはずっと申し訳なさそうな顔をしていました…。


「私も楽しんでやっているので、気にしないでください」

「そう言ってもらえると嬉しいです。引き続きよろしくお願いいたします」


 倉庫に戻り、ルノーとフォスをテーブルに移動させます。あ、整理した本たちがなくなっていますね。テーブルと籠がスッキリしています。本が置きやすくてありがたいですね。


「そうだ、個人アナウンスも確認しないと」


 整理している間ずっと後回しにしていたので、作業に移る前に見てみましょう。新しく進化したメイン職業のレベルは上がっているでしょうか?一次職のレベルは上がりにくいと聞いていたので、少し気になりますね。

全話「ーー」に直しました。一応確認しましたが、もし修正できてない箇所があったら教えていただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
…あれ、つまり誓約魔法(司書としてのクエスト発行)禁止?
白鳥の意味理解(*´∀`*) しかし、あの妖精の意見の意味も理解できました(・∀・)
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