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世界観測推理録 ―天ヶ瀬零の記―  作者: 天ヶ瀬
第1章:一難去ってまた一難
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神に実験台にされたんだが-0001

この物語は物事が大体急展開だったりするので少し難しいかもしれないです。

ある街中を歩いていると世界はいきなり揺れ始める。


「…なんだ?地震か?」


———天ヶ瀬 (れい)。高校生だ。


最近技術発展によって魔術が生まれたとかなんとか言われているが、正直なんのことやら。


まぁそんなことしてる暇なんてもとから無く、俺は今避難所まで逃げてる訳だが———


「ん?」


地面が裂ける。


落下する身体。


白銀色の髪がふわりと揺れた。


これは地震というより、世界が…いや、宇宙が揺れてるに等しい。


そして、俺は意識を失った。


———そして目を開くと…そこは


「は?」


ベッドの上だった?


「なるほど、夢だったのか……」


いや、そんなわけがあるまい、そもそもここは何処だ。


俺の部屋に見えない。


……情報を整理するなら、俺が目覚めた先では、周りに白い空間が広がり、———なんかいるな。


「こんにちは、天ヶ瀬君。わしは神じゃ。」


ほぉ、こいつが神か、神ってこんなすんなり出てくるんだ。


———じゃああの時助けられたよな?


「なんで俺を助けてくれなかった!」


「……いや、わしにも限界があるのじゃよ。

それより、わしの実験台となれ、お前には———《とある大魔導士》を超えてもらう。」


〝この物語は大魔導士を上回るまで続くとされる物語である。〟


大魔導士?なんだそりゃ。


「いや、ちょっと待て。なんだそれ」


きょとんとした顔をする神


「お主、まさか、ファンタジーとか知らぬのか?」


ファンタジー?…なんだそれは。


「それはなんだ?」


呆れる、そんなのも知らぬものを呼び出してしまったのかと。


神はざっくり説明した。


「ほぉ、つまりあの、魔法がある世界線ということなのか。」


魔術、確か俺の時代では生まれたばかりだったよな。

もうこの世界線では馴染んでるのか。


……てかそれが一般と化してる。


「じゃあ、そういうことじゃから」


?なんか嫌な予感がする……


よく見ると落下していた。


「……なるほど。」


そして、無事に異世界到着。


「ここが異世界……なんか日本風だな。」


街の風景的に侍とかが出てき———


〝シャキン〟


いきなり後ろから切り掛かってくる人物が一人


「っ!!」


なんとか避けたが、額に傷ができる。


「……お主、何者だ。」


礼儀を知らぬなこいつ、まずは自身から名乗るものだろう。


「———さぁね。君こそ何者なんだ。」


数分ぐらい沈黙が流れる


「……まぁいい、怪しい人物は斬るべし。」


とか言いながら斬りかかってくる。


「ちょっと待て、俺はこの世界のことをまだ知らない。」


だが、攻撃が止まるわけもなく。


「ぐっ!」


ポケットの中で着信音が鳴る。


……なんで今なんだが、正直電話かけてくる相手は気を使うということをしないのだろうか。


———いや、そもそも電話かけてくる相手は今の俺の状況を知るわけがないからこそ、かけてきているのか。


必死に刀を避けながらスマホを取り出す。


「はい、もしもし」


電話に出た天ヶ瀬。


「よぉ、天ヶ瀬。」


聞き覚えのある声だった。


「……」


「聞こえてるか?」


この声———クラスメイトの声だ。


電話を切る。正直電話してる暇なんてない。無視しよう。


ちなみにガラケーだ。


俺は再び刀へと意識を向けた———ように見せ、辺り一体に何があるのかを確認する。


———店、川、路地裏。

これらが現段階で見える範囲。


今の俺ではこいつには勝てない。


なら———川に飛び込む。


俺は瞬時に相手の間合いを取り、上手く川辺の方へ逃げる。


距離は結構ある。相手から隙を突かれぬよう、甘く交わしながら進んでいく。


———そして、飛び込んだ。


「逃すかよ!」


刀に魔力を込め、斬撃を放ってくる。


「あれはやばい……」


すぐさま避ける体勢に入るが……避けるに避けられなさそうだ。


…仕方がない。


ガラケーで防ぎながら、川に転落。


「ちっ、逃したか。」


数秒後、背後から。


「京介、ボスがお怒りだ。」


その侍———京介は顔を顰める。


「…はいはい」


———数時間後。


「京介、また逃したようだな。」


京介は跪く。


「申し訳ありません、荒井様。」


だが、許されるわけもなく。


「これで18回目だ。あと2回逃したら…わかってるよな?」


圧力だけで息が詰まる。


あと二度。


あと二度失敗すれば、京介は処分されることになる。


「わかっております。次は逃しません。」


———数分後、零視点。


「……って、結構流されてる。何処だここ?」


すると、再び着信音が鳴った。


実はスマホ2台持ちなんだが、もう一つのiPhone18ProMaxの方からの電話だ。


———てか、ガラケーは完全に死んだようだ。


「この着信音……」


電話に出る。


「…もしも———」


「お兄ちゃん!!!!」


…うるさ、鼓膜破れるかと思った。


電話の相手は妹の雫だった。


一つ下の十六歳、高校一年生だ。


髪色は白銀。


そして、国公認の天才ハッカー。


そして何より、ブ———これは伏せておこう。


面倒なことに、勘だけは異常に鋭い。


「……要件は?」


すると、息を吸い上げるような呼吸音が聞こえ、いきなり大きな声で言い出す。


「今何処にいるの?!!位置情報消えたんだけど?!!」


なるほど、やはり俺だけがこの世界に送り込まれてしまったようだ。


そういえばあのベッドの上にいたような感覚の時に何か吹き込まれたような


『わしの実験台となれ、お前には———』


…何故、溜め込んだんだろうか。


何かを隠してるなあいつ。


「まぁいい。状況は分かった。」


「いや、私はわかってないからね?!!」


流石はブラコ———危ない、また口が滑るところだった。


「…お兄ちゃん、今よくないこと考えてなかった?」


こいつは時に変なところで勘が鋭いとよく言われる


「いや、最近ハマってるゲームのログインボーナス取れないなって。」


嘘だった、そもそもこいつゲームしない。


「……それ、嘘だよね?」


まぁ、とりあえず無視しよう。こういう奴らは無視すると落ち着くタイプだ。


「そんなことより、本来の目的があるのだろう?事件———」


雫の声はぱぁと明るくなり、語り始める。


「そうなんだよ!実は最近有名な新人アイドルの———」


なんか語り始めた。


「雫、落ち着けって。それはもう5000回聞かされてる」


数えてるお前も十分やばい


「違うよ!今回は新情報だから!」


いや、こういう輩は大抵そう言っておきながら同じことを話す。


「それは4999回目の時も聞いた。」


「ぐっ…」


珍しく言葉に詰まる雫。


勝った。


俺は確信した。


今まで数え切れないほど続いたアイドル講義。


その歴史に終止符を打った瞬間だった。


「雫、これだけは言っておく。俺は異世界に飛ばされてしまってるようだ」


数秒、沈黙。


「……」


珍しく黙った。


流石に信じられなかったか。


まぁ当然だ。


俺だって信じていない。


「……やっぱりか。お兄ちゃんのことだからそう言ってくると思った」


…え?


「お兄ちゃんのスマホから送られてくる信号———地球上のどこにも存在しない場所から発信されてる」


———やはりおかしい。何故異世界だって雫は言い切れるのだろうか。


存在しない場所から発信されてるとし、何故異世界だと決めつけられるのだろうか。


もしかしたら付近にある惑星外の所にいるのかもしれないって少なくともみることも可能だ。


なんせ、現在進行形でまだ魔物とかをみていない。


だが、1番気になるのは「やっぱりか」という発言。

何故そのような言葉が出たのか。


それ故、地球上にない場所から発信というが、仮に異世界にいるとして何故繋がるのか。


……一回、考えることをやめよう


「……そうなのか。」


「あ!配信始まっちゃった!ごめん!お兄ちゃん、またあとでね!」


通話は切れる。


配信…ね、新人アイドルの誰かさんの配信か。


———その頃、別の場所では。


「くそっ!」


物を蹴っ飛ばす。


「次は逃さねえ、……白銀の青年。」


続く。

最後まで読んでくださりありがとうございます。


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