表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サワゲ部!!  作者: 双葉 のすけ
チャプターわん!《 我ら『サワゲ部』!ここに始動!! 》

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/9

第7話「星間億年バカ一瞬」

〈ここは私立『笑ヶ丘(わらいがおか) 学園(がくえん)』〉


 ドドドドドドドドッ!!


〈将来の政治家や医系技官などを世に輩出する為のエリート校である〉


 ドドドドドドドドッ!!


〈そんなエリート校に聞こえてはイケない……足音が……校内に響き渡っていた〉


 「うぉおおおおおおおおお!!!」


 ドドドドドドドドッ!!



「さがすぜぇえ!!」


 ドドドドドドドドッ!!



『ヤバイ奴を!!』



〈このバカ……もとい、この男は、龍波たつなみ 一喜いっき……本作の主人公である〉


 ドドドドドドドドッ!!



〈見た目は高校生にしては……少し怖い……。髪色は少し茶色がかった黒……〉


「どこだぁああ!!!ヤバイ奴!!」



〈髪型は毎日頑張ってセットしているオールバック…………いや怖い〉


「うぉおおおおおおお!!!」



〈高校生がしていたら確実に不良と間違われるが……顔がバカっぽいので±0である〉


 キッキィ!!



〈おっとそのバカがやっと止まったようだ……ヤバそうな奴でも見つけたのでしょうか?〉



「ふぅ……疲れた。とりあえずテキトーに声かけよっと!」

 走り回ったけど……みんな真面目そうな人ばっかりだったな!

 疲れるだけだしこっからは……


「会う人全員に声をかけよう!!」


 お!さっそく発見だ!第一村人として会話を開始!!


「そこの君!『学園奉仕部』に入りませんか!」

 まずはこの人を口説こう!

 あ!口説くってそっちの意味じゃないからな!


 勘違いしないでよね!!


「え?……サワゲ部の事ですか……ごめんなさい……遠慮しときます……!」


 ダッ!


「あ!……あぁ……どっか行っちゃった……あれ?今の人サワゲ部って言ってたよな?」

 う~ん?S・W・G部は呼びにくいから、皆『サワゲ部』って呼んでるのかな?


 ま!どっちでもいっか!


「次だ次!!」

 次は……お!これは……

 中々いい感じの人だな!


〈一喜好みの人を発見。制服の上からでもわかる……少し体のラインが出ている女生徒である〉


「おねえ~さん!どうです?学園奉仕部……入りませんか?今なら幻のじゃんけんゲーム……遊び放題ですよ!」

 この売り込みは、いけるぞ!

 あのゲームは、やっていない俺でも魅了される……魔のじゃんけんゲームだ!


「はい?じゃんけん、ですか?……ごめんなさい意味がわかりません……」


 ふふん!ここからですよ!お姉さん!

 セールスは会話を始めてしまえばこっちのものですよ!


「じゃんけん……気になりますか……そうですか……では……」

 ここだ!


「サワゲ部に入りましょう!!」

 完璧だ!ここで皆が認知してるであろうワードを入れる!

 さぁ……食いつくぜ!このデカい針に!!



 ビュウウウン!


 ………………


「?」

 あっれ~?おっかしいなぁ~?

 逃げたぞ?ふむ……営業力のなさか!


 そうなんだな!!〈違います〉



「う~ん……困ったな……このままじゃ『ママン』も出来ないし、部にも入れないし……」

 どうしよっかな~……まぁでも……とりあえず……


 探すか!!〈ポジティブである〉


〈そうこの男……バカではあるが、中々のポジティブ男なのである〉

〈自分の欲望に忠実で、自分の世界に生きている……そんなバカなのである〉


「さ~わげ♪さわげ♪さ~わげ♪入りましょう~サワゲ部に~♪」

 とりあえず宣伝カーの様に歌でも歌いながら歩き回るか!


「サ~ワゲ♪さわげ♪サ~ワゲ♪部員!サ~ワゲ♪さわげ♪募集中~♪」

 激しめの曲でも良いかもな!

 街中でたまに見かけるピンク色の宣伝カー……

 あれは中々印象に残る曲だ!


「よ~し!この調子で探すぞ!!……サ~ワゲ♪さわげ♪サ~ワゲ……」



 ― ― ― ― ― ―



 ガサゴソ……

 ゴソゴソ……


 ひょい!


「前方……敵影なしなのです……!」

 不時着してしまったので、近くの建物に来ましたが……

 凄く大きな建物なのです……


〈おやおや……これはまた……典型的な人物ですね……〉

〈見た目は白髪のボブカット。頭に触覚のような物が2本〉

〈触覚の先には、黄色くて丸い玉のようなものが付いていますね〉


「それにしても……なんだか人がいっぱいなのです?」


〈誰がどう見ても宇宙人です。服装は……シルバーの全身タイツです〉

〈ワンポイントとしてミニスカートがありますが……全身タイツです〉


「ここはもしかして……ガッコウというやつなのですか?」


〈すごくダサいですね……流石は宇宙人と言ったところですかね……〉


「ちょっと調べるのです!」


 ブゥン


〈音とともに空中に映像が投影されましたね。はい宇宙人ですね〉


「やっぱりガッコウなのです!……なになに……」

 この星の文字は読めないので変換するのです!


「ワライガオカ学園?………変な名前なのです!」


〈誰も突っ込まなかった名前を宇宙人に突っ込まれましたね〉


「……!この学園……すごく頭が良い人が集まっているのです!」

 この学園を拠点にして征服するのが……一番、良いかもです!!

 不時着しましたが……


 凄く運がいいのです!〈悪いです〉


「早速潜入するのですが……その前に……」


 ポチッポチッ!

 シュン!


「これで完璧なのです!」


〈さすが宇宙人。画面をポチポチとするだけで学園の制服に変わりましたね〉


「では……出発進行なのです!」



〈はてさて……どうなることやら……〉



 ― ― ― ― ― ―



「う~ん……全然、勧誘できない~」

 俺の営業トークがダメなのは置いておいて……

 それにしたって集まらん!!


「サワゲ部って言うと皆にげるな?学園奉仕部って言っても一緒だし……」

 な~んでだ?困った~困った~……


 俺、コマだ!


「く~る~く~るく~るく~る」

 どうせ集まらないし回りながら周ろう!


「く~る~く~るく~るく~る」

 それにしてもなんでだ?

 皆す~ぐに逃げちゃう……


「く~る~く~るく~るく~る……う!」

 やべ!吐きそう!ストップ俺!


「うげぇぇ……三半規管が俺を苦しめる……」

 三半規管が悪いんだ!

 ちょっと回っただけで気持ち悪くなるなんて……


 四半規管なら大丈夫なのに!!〈意味不明で怖いです……〉


「そうだよ!足りないから気持ち悪くなるんだ!努力しろ!!規管くん!!」

 あ~回ったら喉かわいた……

 自販機あるかな~?


 ふらふら……ふら~


「お!あったあった!」

 なにがあるかな~?


〈ラインナップ〉

〈おりゃ!お茶!!〉

〈午前中に紅茶どう?〉

〈CZレモン(レモン0.02個分)〉

〈桃の木から出たかもしれない無天然水〉


「う~ん……これだ!」


 ガチャコン!


 ゴクゴクゴク


「うん!まずい!」


〈ガリレオ君ジュース:シュレーディンガーのイチゴ味〉


 ゴクゴクゴク


「やっぱまずい!でも飲み干す!地球に優しく生きようじゃないか!」


 ゴクゴクゴク

  ゴクゴクゴク……

 


 ― ― ― ― ― ―



「索敵……索敵なのです……」

 この学園……すごく広いのです……

 パパに頼んでこの星に来ましたが……


「すごく広いのです……迷いそうなのです……」

 上空からのスキャンで地表の地図はありますが……

 建物の中までは無いのです……


「不安なのです……泣きそうなのです……」

 はぁ……地球は低文明は嘘なのですか……くすん……

 こんな事なら一人で来なければよかったのです……ん?

 あれは……


「なんなのです?これ?」

 なんだか色々なモノが機械の中に並べられているのです?

 ……見たところ……飲み物なのです?


「ちょっとスキャンするのです!」


 ブゥン


「やっぱりそうなのです!………地球のシステムぐらいなら……」

 ピッピッ――ピッ!


「これで選べるのです!」

 ちょうど喉が渇いていたところなのです!

 何にするかなです♪う~ん……


 これに決めたです!


 ガチャコン!


〈ガリレオ君ジュース:シュレーディンガーのイチゴ味〉


 コクコクコク……コクコクコク


「……!おいしいのです!地球は食べ物がおいしいと聞いていましたが……やっぱりなのです!」


 コクコクコク……コクコクコク


「喉を通るたびにシュワシュワとはじける泡と……少し酸味のある甘さ……」


 クコクコク……コクコクコク


「その甘さの奥に不思議な味わいの苦みにも似た辛さがあって……」


 コクコクコク……


「ぷはぁ~……おいしいのです~!」

 地球の人は中々やるのです!メルメルポ星人の舌に合う飲み物を作れるなんて!


「やるのです……地球人……!」

 やっぱり征服するのです!決意が固まりましたのです!


 クコクコク……コクコクコク……コクコクコク……



 ― ― ― ― ― ―



「だめだ~……見つからない……」

 皆にげちゃうよ~……も~う逃げないでよ~

 そんなことすると……泣いちゃうよ?俺?

 え?本気で泣くよ俺?泣けるからね……


 俺?


「泣こうかな~泣けば集まる~部員数~」

 あ、ホトトギスってこんな感じで詠ったのかな?

 そうなのか!きっとそうだ!!


「泣きわめき~涙を誘う~勧誘道~」

 お~これもいいな!なんだか俳句の極みを掴んだ気がする!!


 ………………


「う~んまた喉乾いて来た……そうだ!今度はお茶を買おう!!」

 俳句にはお茶だろう!!お茶が一番だ!!


 行くぜ!!


「うおぉぉぉおおおおおおおお!!!!」


 ドドドドドドド!!!


 ………………

 …………

 ……


 クコクコク……コクコクコク


 う~ん♪おしいのです~♡

 地球人は凄いのです~♡


 クコクコク……コクコクコク………………


「あへ~……おいしい~のれす~……」うっとり♡


 ……ドドド


「ん?……何か……音がするのです……?」


 ……ドドドド


「ち、近づいてくるのです……!」


 ……ドドドドドド!


「あわわわわわ……すごい勢いで音が近づいてくるのです!」


 ……

 …………

 ………………


「うぉおおおおおお!!!」


 自販機発見!……ん?誰かいるな?

 あ、あれは……!


 『ヤバイ奴』だ!


「うぉおお!!なんか頭に変なカチューシャ付けてるヤバイ奴がいる!」

 これは……


 ヤバイ奴だ!!


「うぉおおおいいい!!そこの君!!!」

 ちっこいな~?150㎝あるか?いや無さそう!

 学園の制服着てるし……新入生か!


「あわわわわわわ!!見つかったのです!!」

 す、すごいスピードで迫ってくるのです!!

 に……


「逃げるのです!!」


 ヒュ~ン!


「あ、まって!そこのカチューシャ付けた君!!」

 うお……!小さい割には中々早い!!

 だが……


「はぁああああああああああ!!!!」

 追いつけるぜ……


「いけるぜ……!俺の足なら……!!」

 陸上部には及ばないが俺の100mのタイムは……


 ジャスト12秒!!


「ハッ!」


 ダッン!!


「あわわわわ…………ん?」

 何か威圧感を感じるのです……

 まさか……


 ………………


「は~い~お嬢サ~ン」


 ぎょええええ!?並走されてるのです!!

 と言うよりなんで……


 並走してるのです!?


「サワゲ……んんっ!!……学園奉仕部に入りませんか?」


 あわわわわ!なんでこの人間このスピードで……

 息も切らさないで勧誘できるのですか!?

 おかしいのです!!人間じゃないのです!!


「あわわわ!お断りするのです!!」

 この学園は頭の良い人が居るのでは無いのですか!?

 なんですかこの……頭のおかしい人間は!?


「え~入ろうよ~……君……ヤバそうだし適正あるよ?」


 ヤバイ奴にヤバい人認定されたのです!

 これはすごく……


 ヤバいのです!!


「え、遠慮するのです!!怖いですあなた!!」

 あわわわわ!まだ追いかけてくるのです!!

 しつこいのです!!


「怖い?誰が??俺が???……まっさか~ハハ!」


 ひえぇえ!!怖いのです!!笑顔で並走して……

 ち、違うのです……並走じゃないのです……


 前に出てバック走しているのです!!!???


「来るなです!!来ないでなのです!!」

 なんなのです!!この人間は!!

 あ……


 あぁ……ダメです……も、もう……


「はぁ~……はぁ~……つ、疲れたのです~……」


 ヘニョ~ン……

 ぺたん……


 し、侵略するつもりが……捕獲されるのです……

 パパ……ママ……ごめんなさいなのです……


「お~い!大丈夫か!えぇ!?ごめんって!そんなに走ってないよ!?」


「はぁ……はぁ……」

 そんなこと無いのです……すごく走ったのです……


「大丈夫か!しっかりしろ!初速は早かったけど……」


 もう……どうにでもなれなのです……


 ………………


「自販機から100mも進んでないよ!?」


 ………………


「…………」



 じゅ……



「重力の……せいなのです……」



 ガックシ……




 一喜!新部員を確保!だがその正体は宇宙人である!!


 しかし一喜は気づいていない!こいつが宇宙人だと!!

 どうなってしまうのか……この宇宙人はああああ!!?

 それにしてもこの宇宙人……


 ポンコツ過ぎではないかぁぁあああ!???

 本当に……宇宙人なのかぁぁぁ!!!!??



 ………………

 …………

 ……



 次回予告!!


「地球侵略の使者が地球人に確保されてしまった!!

 でも仕方ないよね……ポンコツだもんね!!!


 そんなポンコツ宇宙人ちゃんの目覚めた場所は……

 サワゲ部であった!!

 宇宙人ちゃん……そこは……そこは……そこは…!


 ブラックホールよりもカオス渦巻く環境だぁぁあ!!

 今すぐ逃げるんだ……


 宇宙人ちゃぁぁぁぁああああああああああああん!!」


 次回! サワゲ部!!第8話「ポンコツ・アブダクション」


 見る?見ない?う~ん……見てくれよな!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ