もうひとりの召喚者とステータス
――――side:ゼン
ロザリア帝国城・ランベルトの書斎
「そう言えば後回しになってしまったな」
一連の騒動が過ぎ、シロナとヒメナのロザリア帝国出立を影ながら見送った俺は今日もランベルト様の書斎に呼ばれていた。
「この世界の住民は皆、12歳になると各地の祭壇や大祭壇でステータス開示を行うのだ」
「ステータス開示……ですか」
「あぁ。だが大祭壇でのステータス開示だと私の腹心としての色々な情報が漏れ出てしまうからな」
「ではどうしたら……?」
「帝国城にも簡易的なステータス開示のできる装置がある。ついて来るといい」
「はい、ランベルト様」
ランベルト様に案内された部屋はクリスタルのような壁に囲まれた不思議な部屋で、部屋には俺たち2人しかいない。また部屋の中央には台座のような物があった。
「これがステータスカードだ」
ランベルト様が俺に手渡してくる。
「これをこの台座に翳してみなさい」
「はい」
指示の通りに翳してみると、台座からモニターのような物が映し出される。
――――
サガラ・ゼン
Lv:150
HP:20000
MP:10000
ジョブ:番人
スキル:気配隠匿、暗視、サーチ
影魔法:Lv.5
闇魔法:Lv.5
属性:闇、金、水、土、木
称号:皇子の腹心、影の騎士
―――
「ほう……。中々のステータスだなHPMPも高いしレベルも上げたな」
「はい。自分でも思った以上の結果でした」
鍛えたとはいえ、しょっぱなからレベル150。
そして先ほどランベルト様が言った通り、称号は皇子の腹心だ。何となく嬉しいかも。
ランベルト様に見られるのはちょっと恥ずかしいけどね。
「それにしても……影の騎士か」
「あぅ……っ!それは……っ!」
何かそっちの方が恥ずかしかった!!
というか……ジョブも気になる。称号から察するに納得できなくもないけど、番人ってなんだろう……?
そして何故番人のスキルが気配隠匿とか暗視とかまるで暗殺者や忍者のようなものになってるんだろう……?
「その情報が今度はステータスカードに印字される」
「……っ!はい」
割とすごいな……このステータスカード。
「他にも通信など、色々な機能をつけてある」
「え……っ!」
携帯電話代わりにもなるのか。魔法で作られているのかどうかはわからないけどさすがは魔法の世界……すごいな……。
それにこの世界には精霊と呼ばれる存在がいる。まだ会ったことはないけれど、この魔法に満たされた世界で特別な存在なのだそうだ。
いつか会うこともあるのだろうか……?




