高校
私が通っていた学校は、まだ当時創立三十一期で、とても若い学校でしたが、兄弟校が同じ敷地にあり、そちらはそれなりに長く続いている学校でした。
私はサボって、兄弟校の方のトイレでよくタバコをふかしていました。
トイレの出入口はいつも閉まっていて、誰かが入ってくると音ですぐわかるようになっていました。
その日も授業をサボってトイレの一室でタバコをふかしていました。
休み時間は終わり、一通り個室は見て歩き、誰もいないことを確認してから、一番窓際の個室でタバコを吸い始めました。
しばらくして、誰もいないはずなのに、隣のトイレが流れる音がしました。
私は誰かいたのかと不安になり、タバコを消すとすぐ隣のトイレを確認しました。誰もいません。
ドアの開閉音はしなかったし、私はトイレの水が流れてすぐに見に行ったので誰もいないことは確かでした。
私はまた個室に戻り、タバコをふかし始めましたが、すると今度は隣の隣のトイレで水が流れました。
私は寒気を感じ、なにかヤバいと思ってトイレをすぐに出ました。
後から聞いた噂によると、そのトイレには住人がいて、一人でトイレに入っていると現れると知りました。
学校の七不思議のようなもので、信じたくなかったけれど、実際目の前で起きたことだったので、かなりビビりました。
それからは自分の校舎のトイレで吸うようになり、そのトイレには近寄らないようにしていました。
大人になり、職場でバイトを雇うことになり、配属されてきた子がいました。
話によると、彼女は私の学校の兄弟校の出身でした。
彼女にトイレの話をすると、そのトイレは古いとかなんとか理由をつけてふさがれていたそうです。
古いのは他のトイレも一緒です。
なにかトラブルがあったのでは……。と彼女は言い、私の話を聞くと納得していました。
今はどうなったかわかりませんが、トイレの住人がトイレから出てこないことを祈ります。




