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02 ご注文は質問ですか?

「————で、何で俺はここにいるんですか?」


 疑問に思ったことを、俺の目の前にいる彼女に聞いてみた。


 さっきから俺が服を着ていないのが気に食わないのか、鋭い目つきでこっちを睨んでいる。


 嬉しいですもっと睨んでください。


「ひっ!?」


 貧弱な声で悲鳴を上げた。その意味はすぐに分かった。

彼女の一言で。


「おっ……おっきくなってる……」


 ん? 今なんて……


 「あ」


 察した。

 だがそれは、俺の手ではどうしようもないことだ。

 そう、彼女の言葉通り「おっきく」なっているのだ。俺の、いや、全世界の男の秘めたる部分が。


「いや、これ不可抗力……」


 言いたいこと全てを発する前に、彼女がこちらに向かって拳を握りしめ、今俺の顔に————


 「こんしんの いちげき!」とテロップが出てもおかしくないほどの威力で叩き込まれた打撃により、体が後ろに吹っ飛ぶ。

狭い部屋の中。床にぶつかり、その衝撃で体が宙に浮き、重力によりもう一度下へと引き寄せられる。


「ガ八ッ……」


 声を発することさえ困難だ。体が思うように動かない。そうして、何もすることができないまま、俺が朦朧とした意識の中で思ったことは。


 これ、フルコンボだドン……。


 ただそれだけだった。

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