怪談の住所を探しています。―ネット怪談の舞台を巡る女―
最新エピソード掲載日:2026/07/19
ネットに残された怪談には、必ず“住所”がある。
フリーライターの久世真琴は、匿名掲示板や動画サイトに残された都市伝説を調べ、その題材になった土地を訪ね歩いていた。
怪異など信じていない。
奇妙な噂の裏には、忘れられた風習や災害、廃村の歴史がある――そう考えていた。
最初に追うのは、十八年前に投稿が途絶えた「返名箱」の怪談。
祖母の遺品から見つかった小さな木箱。
それが家に来てから、投稿者の姉は写真や記録、家族の記憶から少しずつ消えていった。
最後の書き込みに残されていたのは、
「母さんの実家があった村に、箱を返しに行く」
という言葉だけ。
古い郵便番号を手がかりに、地図から消えた山間集落へ向かった真琴は、そこで自分の名前が刻まれた箱を発見する。
箱には触れていない。
蓋も開けていない。
それなのに帰宅後、彼女の名字は別のものに書き換わり、死んだはずの母親からメッセージが届き始める。
怪談を追うたび、なぜか真琴自身の過去へ近づいていく。
これは、ネットの片隅に残された都市伝説の舞台を巡り、忘れられた故郷へと導かれていく女性の現代怪異譚。
フリーライターの久世真琴は、匿名掲示板や動画サイトに残された都市伝説を調べ、その題材になった土地を訪ね歩いていた。
怪異など信じていない。
奇妙な噂の裏には、忘れられた風習や災害、廃村の歴史がある――そう考えていた。
最初に追うのは、十八年前に投稿が途絶えた「返名箱」の怪談。
祖母の遺品から見つかった小さな木箱。
それが家に来てから、投稿者の姉は写真や記録、家族の記憶から少しずつ消えていった。
最後の書き込みに残されていたのは、
「母さんの実家があった村に、箱を返しに行く」
という言葉だけ。
古い郵便番号を手がかりに、地図から消えた山間集落へ向かった真琴は、そこで自分の名前が刻まれた箱を発見する。
箱には触れていない。
蓋も開けていない。
それなのに帰宅後、彼女の名字は別のものに書き換わり、死んだはずの母親からメッセージが届き始める。
怪談を追うたび、なぜか真琴自身の過去へ近づいていく。
これは、ネットの片隅に残された都市伝説の舞台を巡り、忘れられた故郷へと導かれていく女性の現代怪異譚。
第一怪 返名箱(かえしなばこ)
2026/07/19 18:43