第三十五話「天を仰ぐ獣竜 Ⅱ」
「…は?」
あまりにぶっ飛んだ言葉にジャンヌとトゥルパン以外の者全員が声を上げた。
星を落とす。それが何を意味するのか。天文学の進んでいないこの世界でもその不可能性は理解できる。
「お前、この場でふざけんのか!?」
「ふざけないよ。絶対できる!
でもそのためには時間を稼いで、落とすタイミングで拘束をしてもらわないといけない。
それにそれでも倒せるかは…」
「分からないか」
「その条件は…」
アストルフォの提示した条件はあまりに厳しい。しかし誰もはっきりとそれを言えなかったのはそれ以外の勝ち筋を見いだせていないからだ。
ジャンヌの力は所詮力の前借と少しの加護、できる事には限りがある。だからこそ彼女の力は最後の1撃にまで取っておかねばならないのだ。
誰もはっきりとした答えが出せないまま静寂が続いた。そこでシノンが答える。
「やりましょう」
「シノン…」
「でも、少しだけ殴り合った身から言うならおそらくそれでタラスクは倒せません。
だからこそ最後はジャンヌさんに任せます」
その言葉はタラスクの拘束においてジャンヌの力を借りることができないという事と同義。場の空気が重くなる。
そうなることは読めていたのかシノンが口を開いた。
「その代わり、拘束は僕が行います」
「何!?」
「駄目だシノン!それではお前が──!」
意義ある者たちの声がシノンの目を見て静まる。それでもどこか納得のいかないローランろオリヴィエの横を通り過ぎバヤールがシノンの元へと歩み寄った。
「シノン、できるんだな?」
「──はい」
とても短く淡白な確認。それだけで2人には十分だった。
シノンの答えを受けてバヤールは大きな笑みを浮かべる。
「なら良し!だが死ぬまでやるなよ」
「善処します」
話しがまとまり皆が自身の武器を手に取る。いざ出発、とその前にアストルフォから最後の言葉が伝えられた。
「僕の魔道具で奴の纏ってる気流を1回だけ剥がす。そこからは自力で頼むよ!」
真面目な声色からいつものムード~メーカーの声へと変わる。アストルフォなりの気を張るなと伝えるための言葉だったのだろうとシノンは少し口角を上げた。
いつ英気が切れるか分からない。出血も多いし、粒子で補助し続けなきゃ右足はふらつく。
でも体は動くし俺は生きてる。あの水球がまだまだ浮いてるのは怖いけど、やるしかない!
「拘束までの時間稼ぎ、主に火力を出す人は決めません。ですがジャンヌさんの攻撃は確実に当たるようにサポートしてください」
「おうよ任せろ」
「では行きましょう!」
シノンを戦闘に全員が駆け出す。タラスクも接近を感じ取り自身の高度を下げる。
さっきまでの戦闘で大体の攻撃パターンは見ることができた。
身に纏った気流を周囲に解き放つ技、水のブレスと砲弾、霧と水球。前準備の必要な攻撃の発動には咆哮が必要になる。
水球の回避は難しいけどタイミングさえ分かれば怖くない。
「私が攻撃します。アストルフォさん補助を」
「了解!」
誰よりも速くジャンヌが先頭へ飛び出す。それと同時にジャンヌの攻撃後の追撃に他5名が向かう。
今のジャンヌ程の魔力を持つ者が技を構えれば気付かぬ者はそういない。それは魔物でも同じだ。
タラスクはジャンヌを攻撃の対象に選ぶ。水球か、ブレスか。
大きく口を開け息を吸いこむ動作をするタラスクの頭上にヒッポグリフに跨り悟られぬよう高高度からアストルフォが現れる。
「置き土産しちゃうよ!」
ヒッポグリフの手綱から手を話し空に手を掲げるとアストルフォの手中に1冊の禍々しい本が現れる。
その本は善の魔女ロジェスティラより受け取りし魔道具の内が1つ、ロジェスティラの魔導書──その名は。
「偽典・追放の書!
開かれた本から眩い光が発せられたと思えばページの中から無数の黒い腕が飛び出しタラスクの気流という身に纏う力を掴み引き剝がした。
空中浮遊を可能にしていた気流の突如とした消滅、タラスクは対処する間もなく地に叩き落とされる。
しかしそれだけではジャンヌの技を必中にさせるまでには届かない。タラスクは諦めることなく地を這いながらジャンヌへ攻撃を放とうとする。
「土産って言ったでしょ!もってけ泥棒落星する黄金!!」
地を這うタラスクを見たアストルフォ、再び手を空に掲げ新たな魔道具を呼び寄せる。
その手元へ現れるは金色の馬上槍。
「いっけぇ落星する黄金!」
空中から真下、それも馬上からの投擲。並の騎兵であれば的が大きくとも当たることの方が少ない状況。
だがこの男はやってみせる。十二勇士の名を背負い。金色の槍をタラスクの胴体へと突き刺す。
その巨体にとって人が投げた槍など針程度、しかし彼の扱う魔道具は全て、彼の心を奮い立たせる物と決まっている。
突き刺さった槍の効果が発動し、タラスクはその場でのた打ち回りだす。
あまりに奇怪な光景、激痛に悶えている訳でもなくまるで起き上がれないかのような様子にシノンは目を見開く。
アルガリアの槍──絶対転倒の馬上槍か!
役目を終えたアストルフォは次なる役目へとその場を離れる。その間にも巨体を暴れさせ揺れを引き起こすタラスク、やっと背中に突き刺さっていた槍が抜けた頃、ジャンヌの攻撃は完成していた。
ジャンヌが空へ手を翳す先にはと優しくも眩しい光を放つ白い門が現れていた。
ジャンヌが翳した手を一気に退くと、空に現れた門が開き中から無数の剣と1本の巨大な剣が現れる。
「聖具・断罪せし揺るがぬ意志」
舞い落ちる金木犀の花弁を彷彿とさせる剣の雨がタラスクを突き刺す。
遮る気流も何もないタラスクの体には無数の剣が深々と突き刺さる。そして最後の一撃、他の剣とは形から込められた魔力まで一線を画す巨剣がタラスクへと迫る。
タラスクは剣が当たる直前、振り絞った力で気流を再び発生させた。がしかし巨剣はそれすら押し潰しタラスクの体を貫通した。
「キュァァァァァァ!」
悲鳴、タラスクの甲高い声が都市に響いた。それを皮切りにシノンたちの攻撃が始まる。
効いてる!確実に今の攻撃は効いてる!
やっぱりジャンヌさんの攻撃は確実に通る。これを積み重ねれば勝てないことは決してない!
魔力で作られた巨剣は消滅に時間を要する。その為今ジャンヌの放った剣はタラスクをその場に縫い留める杭となっていた。
自身へ接近する5人の姿にタラスクは変容で得た体の柔軟性を活かし地面を薙ぎ払うように水のブレスを解き放つが、あまりに単調な軌道故に難なく回避される。
「シノン、オリヴィエ!行くぞ!」
「はい!」
「ああ!」
ローランの号令をもってオリヴィエ再度生跡を発動、3人での同時攻撃で一気に畳みかけようとするが、シノンが突然足を止めた。
シノンの目は捉えていた。今タラスクが纏っている気流がただの気流ではないことを。
タラスクの気流はシノンが確認した通り2種類存在する。
1つは整流の役割を持つ通常の気流、もう1つは浮力や推力の源となる高熱の気流である。
タラスクは自身に剣が刺さっている間飛ぶことができないと確信し通常の気流の生成を止め高熱の気流を厚く纏い出した。
微細な魔力を視認できるシノンでなければ気流の変化は見抜くことはできなかっただろう。
しかし回避ができる攻撃ではない。シノンたちは近づきすぎた。
この距離、もう生跡での回避や防御はほぼ不可能。だとすれば!──
「2人共!体の前方に全力で身体強化を!」
「「!」」
突然の指示に戸惑いながらもローランとオリヴィエはシノンの言葉通りに身体強化を施す。
タラスクの魔力が周囲に拡散される。身に纏っていた高熱の気流が瞬きの間に戦場に放出され通過した地点や物、人を焼いた。
最大限の防御を取ったシノンたちでさえ、皮膚の水分が一瞬にして奪われ浮いた皮膚が割れる様に剥がれる。
「熱波か!」
「俺にとっちゃ問題ない!」
熱波に怯むことなく、傷すら負っていないローランがタラスクへと距離を詰める。
ローランの生跡──|不滅の余燼《ㇾテルニテ・オルランド》は効果発動中ローランの魔力尽きるまで死ぬことを許されない不滅の体を得る。
発動中に被弾した場合、攻撃の魔力を吸収し自身の体の内に留める。
ただし魔力を溜め込むにも上限が存在し、溜め込めば溜め込む程体に纏う火と割れ目から出る火の激しさが増す。
この生跡は過去の後悔を経てシノンとの出会いによってローランの人間性が大きく成長したことで得た新たな力。仲間の死を償うため、騎士の誇りを守るために、その身朽ち果て灰となるまでローランは戦う。
ローランの後を追うようにシノンとオリヴィエもタラスクへと向かう。
不慣れな気流の入れ替えでタラスクは通常の気流を思うように展開できていない。
しかしここでタラスクを地上に縫い留めていたジャンヌの剣が完全に消失、タラスクは辛うじて纏った高熱の気流で急浮上する。
「無垢なる断絶ぇ!」
バヤールの轟声と共に一筋の銀の輝きがタラスクへと突き刺さる。
「やはり通ったぞトゥルパン!俺の生跡であれば奴に通る!」
「!──バヤールさん」
振り返れば反応が遅れた結果、熱波に体を焼かれたが負傷を感じさせることない豪快さを纏ったバヤールがタラスクへ自身の武器である大剣を投擲していた。
その横にはトゥルパンが立っている。
「俺の生跡であれば奴の纏うあらゆる虚飾を取り払える。一部分だけという限界はあるがな。
さぁ行ってこい!」
「オリヴィエさん、行きましょう!」
先に走り出したローランの元へシノンんとオリヴィエは走り出す。
バヤールの投擲を受けたタラスクは一部の気流の操作が思うようにいかず高度を上げれずにその場で体を右往左往させている。
バヤールの大剣の突き刺さる場所目掛けて跳躍した3人は各々が溜めなしで放てる最大の一撃を構え放った。
オリヴィエの俊足の剣が体表に傷を刻み、ローランの一撃が傷をより深くする。
最後に2人の後方から跳んできたシノンが居合の構えから剣技を放つ。
4年振りのこの技、今なら体を駄目にすることなく撃てる!
「居合・粒操・万華七弁」
鞘の中で溜めた魔力を解放することで放つ高速の7連撃、剣での斬撃と斬撃毎に放たれた粒子の斬撃を合わせれば攻撃回数は14にもなる。
放たれた斬撃はタラスクの体を深く抉った。
腕に損傷を与えることなく全てを放ち終えたシノンはバヤールの大剣を引き抜き地上へと降りる。
「奴が動き出す!一度距離を取るぞ!」
「はい!」
バヤールの大剣を抜かれたことで浮遊が安定したタラスクを警戒したローランの指示で一同が一度距離を取る。
距離を取り、再び今の様な妨害と攻撃を合わせた流れで削り続ける。
逸れこそが時間稼ぎをしつつ彼らが行える行動の最適解。タラスクはそれを見抜いている。
九終律の一端を代行する者、並の魔物とは知力さえも違う。
自身が妨害をされたのならこちらもするまで。そう考えたタラスクは咆哮を高々と響かせる。
その声を聴いて一同の足が止まる。
シノンの咆哮の条件は当たっており、溜めや準備を必要とする攻撃時に咆哮は行われる。
これは合図、再び水球から無数の小さな激流が彼らを貫く合図だ。
このタイミングで咆哮だと!?
万華七弁は粒子を使い捨てにする技、今手持ちの粒子はない。今ここで作っている暇もない。
タラスクを確認しつつ走ってはいたものの背後の魔力を捕捉してはいなかったシノン、その結果防御は難しい物となり周囲の水球から軌道を予測しての回避を試みたが、その軌道は自身が予測した物とはかけ離れていた。
1方向への放出ではなく1つの水球から3つの方向への放出。必然、回避をする難度も跳ね上がる。
シノンはせめてもの抗いとして急所に残っている粒子全てを集中させる。
痛みが走る一瞬、シノンは思わず目を閉じた。
──いつになっても彼の体に痛みが走る事はなかった。違和感を感じたシノンが目を開ける。
「ごふっ…」
「なっ!?」
目の前には自信を庇ったことで体に幾つもの小さな穴を開けられたバヤールが立っていた。
周囲を見ればローラン以外の者は皆、防御しきれずに膝を着き、地に伏せている。
シノンはこの状況に理解が及ばず、開いた口がふさがらず目が見開かれたままでいた。
「っ!──なんで!」
「…さぁな。でもお前の父なら、きっとこうした」
「!」
バヤールはタリアを慕い続けている。死の話を聞いた時、平然として見せたその裏にどれ程の悲しみがあっただろう。
バヤールはその時決意した。見える範囲だけでもこの子を守ろうと。
シノンへ言葉を言い残しバヤールは音を立てて地面に倒れた。それでもシノンの視線はバヤールが立っていた場所を見ていた。
「!」
しかしそこで悲劇は終わらない。突如シノンたちの体に激痛が走る。
物理的な攻撃か。否、その術の主はタラスクでもそこにいる誰でもない。
シノンは激痛に悶え自身の胸を押さえながら膝を着いた。
「がっあああぁぁぁあ!!」
体が蒸発していく様だ。目から血が噴き出している。
それだけじゃない。体中から血が流れ出している。でもなんだこの感覚は?
俺は──この感覚を知っている!
それは、自分の生跡を自分の体に使った時だった。
『いっでぇ!』
『?──どうしたんだいシノン?』
読書をしていたジオが突然大声で叫んだシノンの方を見る。
『いや、生跡を自分に使おうとしたらめっちゃ痛くて…』
『君ねぇそりゃ無茶だよ。自分の体を1から作り替えるみたいな物だよ?
そんなの半端な感覚や知識でやれば体が崩壊するに決まってるじゃないか』
涙目で事情を話したシノンに半ば呆れた様子でジオは話す。
シノンはその話に少しむすっとしながらも納得したような様子で別の技の試しへと移った。
そうか。この感覚は──体が作り替えられている!
でもどうして?味方が発動した訳でも、タラスクが発動した訳でもない。
全員がこの効果に苦しんでいる。
苦しみながらもシノンが周囲を見ると味方、そしてタラスクさえもが突然の激痛に苦しんでおり、効果が薄いのかジャンヌだけが地に足を付けて立っている。
誰の生跡や魔道具で生み出された状況ではないこの状況にシノンは新たな可能性を見出した。
それはジャンヌとの図書館で見た本に書いてあったことだ。
彼女が何気なく見つけた何気ない共通点。生命魔法の魔導陣と錬金魔術の魔導陣は似ている。
なるほど、どうりでピエールの答えがどこか曖昧だった訳だ。
彼は俺がこの計画の果てに何をするのか問い詰めた時にそれも間違いではないと言った。
その意味が今分かった。
善人だけの世を作る。それはつまり──この国の人々の人格、魂を作り変えるという事だ。
でいるはずがない。人の魂に干渉するなんて人の領域でできる芸当ではない。
このままじゃ、この都市に人全員が異形の化け物になる!
レドンプシオンが構築した魔導陣は生命の魔導陣だけでなく錬金の魔導陣を含まれていた。
錬金魔術は生命魔法の魔導陣より層が1つ多い以外の違いはない。
レドンプシオンはそれを活かし都市の外周、湖の外側にもう一つの地下空間を作り錬金の魔導陣を作っていた。
しかし、この世界で現状魂に直接干渉できる魔力式は作られていない。その為、学者たちの中では魂に干渉する魔導は禁忌に当たる行為だとして忌避されて来た。
魔力式は世界にある現象の再現、所詮は借り物であり世界に存在しない現象は引き起こすことはできない。
だがそれが分かった所で現状に関与する点は少ない。善人の世を望んだ者も、その道に着いて行こうとした者たちも、この場にはいない。
巨竜と勇士たちのみの戦場で求められる答えはこの状況への打開策のみ。
シノンが考えを巡らせる中、ジャンヌが白く靡く旗を地面に突き刺した。
「聖具・掲げし此処に宿る正義!」
名を叫び地面に力強く突き刺された場所から光が戦場に広がる。ジャンヌを起点に広がる光が通過した地面に百合の花が咲き誇る。それと同時に範囲に入った者の激痛を消し去った。
これは…ジャンヌさんの魔力?痛みが無くなった。
「私の力でこの空間だけ魔導陣の効果を消しています。
ですが残念ながら、剣の聖具と旗の聖具は同時に使えません。そして私は聖具の効果を維持するためにこの場所を動けません」
「そんな!?」
「悲観する必要はありません。シノンさん、私の役目を貴方に任せます」
「僕に…!」
ジャンヌの役目、それはアストルフォの1撃の後タラスクへと止めを刺す事。ジャンヌはその役目をシノンへと渡そうとしている。
シノンはその言葉を受けてほんの少しの間俯き逡巡するが、顔を上げた。
「やります!」
決意を固めシノンが言い放った言葉にジャンヌは優しい笑顔を浮かべる。
その時、シノンが持っていた風聞晶から声が聞こえる。
「いい返事だねシノン!」
「ジオ!お前、大丈夫なのか?」
声の主はジオだった。ジャンヌとジオのやり取りを聞いていたジオはシノンの返事に成長を認める様な明るい声で言った。
「なんとかね。それより今から僕がそっちにある物を渡すから1つをローランにもう1つを君が使って欲しい」
「え?それどういう──」
質問の途中でシノンの目の前に2つのガラス片が現れる。何度も見ているシノンはジオの生跡だとすぐに理解する。
現れた2つのガラス片、その中からジオの転送したある物が現れ地面に突き刺さる。
話を小耳で聞いていたローランが現れた物を見て驚愕する。
「それは──デュランダル!?」
「え!?」
ローランの発した単語にシノンが声を上げた。
デュランダル──今回の戦いにシノンが身を投じることになったきっかけであり、ローランがシャルルマーニュより賜った聖剣。
金の柄に黒色の刃、これがデュランダルなのか。確かに帯びる魔力は凄まじいけど…
シノンはその横にあるやや湾曲した刀身を持つ短剣に目をやる。
引き寄せられたと言う方が良いだろう。デュランダルと比べても、発する魔力は並ぶ処か凌駕しているその剣をシノンは引き寄せられるように手に取った。
「それが僕が君をこの都市に連れて来た理由だよシノン」
「これが…」
「その剣は聖剣や魔剣とは違う。
神から人が授かりし聖なる剣、神聖剣──カルンウェナン。それがこの剣の名だよ」
白い毛と金の細工が埋め込まれた柄、曇り1つない銀色の刀身、誰が見たとしても世に蔓延る剣とは異なる覇気を放つ剣をシノンはその左手に納める。
2章の終わりに捕捉を載せます




