chapter66 魔法の伝授
オレはみんなに魔法を見せながら説明を続けた。
「ゆう以外のみんなには、まずこの魔法を習得してもらいたい」
魔力球。オレが作った魔力弾丸の下位版のような魔法だ。
「それはどういう魔法なの?」
笹村さんが尋ねてきた。
「これは《魔力球》っていう無魔法のひとつだよ」
オレは掌の上に浮かぶ紫色の球体を見せる。
「無魔法っていうのは無属性魔法のこと。属性変換を行わず、そのまま魔力を使う魔法なんだ。この魔法は、その魔力を球体にして撃ち出すだけのシンプルな魔法だよ」
そう言うすると、笹村さんは納得したように頷いた。
「だから、その魔法にしたのね?みんなが使えるように」
「そういうこと」
オレも頷く。
「属性魔法には適性があるからね。練習すれば別の属性も使えるようになるかもしれないけど、この世界では必ず習得できるとは限らないらしい」
ルークさんの話では、派生魔法なら習得できる可能性があるそうだ。
無魔法には契約魔法という派生系が存在する。
おそらく――ある程度魔法レベルを上げれば、自分の適性に応じた派生魔法を習得できるのだろう。
もちろん、これはオレの推測でしかない。
そんなことを考えていると、
「わかりました。やります」
上坂さんの声が聞こえた。
振り向くと、彼女の目はやる気に満ちている。
「私も頑張ります」
続いて倉石さんも声を上げた。
二人から意気込みを感じたのだった。
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