Quiet talk 裏切りの宮廷魔術師
※番外編です
この話は異世界召喚の儀式の夜の話です
「なにが…“成功した暁には褒美をやる”だ! ふざけやがって…」
そう嘆くのは、禁忌の儀式に参加を強いられた宮廷魔術師の副団長。
彼は長年、この国――ディルティーナ王国――を支えてきたが、国王の軽率さに怒りと失望を抱いていた。
儀式には呪いがつきまとうと噂されていた。だが副団長は、それを防ぐ魔道具を製作し、仲間と協力して準備を整えていた。
普通の魔法なら防げる。しかし、この儀式は超級魔法に匹敵する力を持つ。
その上にはさらに上位の特級魔法や、神だけが使える神級魔法が存在する――いずれも人間が簡単に扱えるものではない。
副団長は覚悟を決める。
「我々はもうすぐ死ぬ――ならば、国王に一矢報いてやろう」と。
仲間たちも覚悟を決め、全員一致で協力することに。
「では、輪唱魔法をやる。心を一つにせよ!」
輪唱魔法――複数人の力を合わせ、威力を増幅させる大規模儀式魔法。
成功すれば、通常の魔法を凌駕する力を持つが、失敗すれば魔力は無駄になる。リスクも大きい。
数十分の詠唱の末、副団長が呪文を解き放つ。
「時限爆弾」
名前の通り、時間差で爆発する魔法。複数箇所に仕掛けられ、王宮全体に影響を及ぼす可能性がある。
「実行は六日後の丑の刻だ。後のことは任せたぞ、同志たち」
副団長は力尽き、仲間たちもそれぞれの役目を終える。
だが、王宮の通路のどこかから――誰もいないはずの場所から――声がした。
――終わりではない。
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